17 / 55
『グロウ』幼稚園探索
しおりを挟む
ハヤテを捜しに、グロウ幼稚園にはいる。関係者ではないので、咎められたら困るな。
グロウ幼稚園は 、想像したよりはこじんまりと見えた。
園庭の広さは、テニスコート二面分ぐらいだろう。花壇やブランコ滑り台があって、人工芝がしきつめられていることを除けば、普通の幼稚園とかわりない。外で遊んでいるこどもはいない。
幼稚園にしては異様に静かな気がする。
園庭の奥にゴシック建築2階だての園舎がある。
正面玄関から入るのは気後れするし、給食室って、きっと勝手口とか裏口とかの近くにありそうだから、まあ、裏口を捜すことにしよう。
うろうろしていると、やまのような野菜を抱えたまま、ドアをあけようと四苦八苦している女性を見つけた。
野菜のいくつかを持ってあげる。
「ありがとうございます。他のドアは全部スマートキー自動開閉なんですけど、この給食室だけは、数字錠なんですよー」
そういってにっこり笑ったのは、二十歳そこそこにしかみえない可愛らしい女性だった。
名札に「花田」とかいてある。
給食の花田さんって、てっきり50才ぐらいのおばちゃんかと思ってた。。
「大きな声では言えないんですけどね。給食室への出入りを許可されてる園児さんがひとりいらっしゃって、そのために数字錠にしてあるらしいです」
ああ、みなまで言わないでください。誰だかわかりますから。
で、その大ぐらい特権坊やは、こちらにお邪魔してませんでしょうか。
「ハヤテ君は、さっきリンゴとバナナ食べて、でていきましたよ。多分、地下2階の遊技場じゃないかしら。」
なるほど地下2階まであるのか、園庭に子どもがいなかったのは、そういうわけなのか。
礼を言って、去ろうとする私に花田さんが付け加える。
「地下2階にいなかったら、地下53階のアスレチック広場かもしれません」
ち、、地下53階?
だれだ。さっき、意外とせまいなあなんて、おもったやつは。
グロウ幼稚園は 、想像したよりはこじんまりと見えた。
園庭の広さは、テニスコート二面分ぐらいだろう。花壇やブランコ滑り台があって、人工芝がしきつめられていることを除けば、普通の幼稚園とかわりない。外で遊んでいるこどもはいない。
幼稚園にしては異様に静かな気がする。
園庭の奥にゴシック建築2階だての園舎がある。
正面玄関から入るのは気後れするし、給食室って、きっと勝手口とか裏口とかの近くにありそうだから、まあ、裏口を捜すことにしよう。
うろうろしていると、やまのような野菜を抱えたまま、ドアをあけようと四苦八苦している女性を見つけた。
野菜のいくつかを持ってあげる。
「ありがとうございます。他のドアは全部スマートキー自動開閉なんですけど、この給食室だけは、数字錠なんですよー」
そういってにっこり笑ったのは、二十歳そこそこにしかみえない可愛らしい女性だった。
名札に「花田」とかいてある。
給食の花田さんって、てっきり50才ぐらいのおばちゃんかと思ってた。。
「大きな声では言えないんですけどね。給食室への出入りを許可されてる園児さんがひとりいらっしゃって、そのために数字錠にしてあるらしいです」
ああ、みなまで言わないでください。誰だかわかりますから。
で、その大ぐらい特権坊やは、こちらにお邪魔してませんでしょうか。
「ハヤテ君は、さっきリンゴとバナナ食べて、でていきましたよ。多分、地下2階の遊技場じゃないかしら。」
なるほど地下2階まであるのか、園庭に子どもがいなかったのは、そういうわけなのか。
礼を言って、去ろうとする私に花田さんが付け加える。
「地下2階にいなかったら、地下53階のアスレチック広場かもしれません」
ち、、地下53階?
だれだ。さっき、意外とせまいなあなんて、おもったやつは。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる