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お茶の時間です

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元村が帰ると、お茶とおやつの時間だ。
今日のおやつは『桜のパウンドケーキ』ホイップクリーム添え。

ハヤテはカットせずに、一本丸かじりしている。

「ハヤテは、もらった金メダルやトロフィーももしかしたらチョコレートかもしれないって、必ず、かじるんだぜ。」

アスリートが、よく、かじるふりをして、写真をとるのが流行った時期もあったが、本気で食べようとしたのはハヤテだけだろう。


「孝太、明日までに赤い紙を調べておいてくれたまえ。それから、今、双子がどこにいるかしらべられるかな。」
 
「双子なら、火曜日の午後はバスケットコートだと、思うぜ。」

ケイトがホイップクリームを口につけたままつぶやく。
なぜ、ケイトが知っているんだろう。

答えたのはケイトではなく、俊だった。

「双子とケイトは犬猿の仲なんだよ。顔をあわせないようにだいたいのスケジュールは頭にはいっているんだろう。。。というわけで」

ん?

「ワットさん、バスケットコートにいって、双子に明日の午後、ここへ来るようにと伝えてくれないか。ついでに、エレベーターボーイの中西さんにもね。」


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