好きな人は姉への求婚者!?〜魔導騎士編〜【完結】

ドール

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20.ナンパ対処

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 はぐれてしまったため、見つけてもらおうとして噴水の近くで待ってみたのだが・・・現れたのは、二人組の青年だった。


 先程から、名前を聞いてきたり、誰かと来ているのかなど質問が多い。シルフィは怪しい人達だと思い警戒していた。
 しかし、彼らはシルフィが答えないため、シルフィを褒める作戦に変更してきた。


「可愛い髪型だね。珍しい髪色だし、とっても似合ってるね」
 シルフィは頭の中で、キール様に言われたかったなと、返事をせずに考える。

「可愛い子が一人でいたら危ないから、安全なところまで送るよ。その前にちょっとだけ一緒に祭り見てまわろうよ。それくらいならいいでしょ?」


「そうそう、俺達と一緒だと楽しいと思うし、何より俺達結構顔だっていいしさ、一緒にまわったって損はないよ。奢ってあげるし」
 自分で顔がいい、楽しい、奢る。・・・怪しさ満点だなとシルフィは思いながら、これが誘うための技なのかなとも考える。

 だが、顔がいい人は見慣れているため、なんとも思わない。楽しいも人それぞれだし、彼らとでは楽しめそうにはない。奢られなくてもお金なら問題はない。
 シルフィにとって彼らはやはり、迷惑な人達でしかなかった。

 だが、この様に話しかけられるということは、自分はやはり可愛い部類に入るのだと、実感できた。異性に褒められた事ははぼないに等しいため、これも新鮮に感じた。

「因みに・・・お二人でなんですか?普通は男女1人ずつなのでは?どっちの方が顔がよくて、楽しませてくれて、損がないのでしょうか?決めてくれますか?」


 2人は顔を見合わせて、お互いが自分のいい部分を言い始めた。だが、次第に相手の事を貶すように、言い合いを始める。
 シルフィは彼らが自分から意識が逸れている間に、認識阻害の指輪を付けた。

 今日は魔力量が多い2人以外にも、ミルドレッド嬢もいたため指輪は外していのだ。

 指輪を外していた事を思い出したのは、目の前で言い合いをしている彼らから話しかけられた時だった。宝石を付いた指輪を見せるわけにはいかなかったので、タイミングをつくったのだ。

 指輪を付けた事で、彼らがこちらを向いたとしても、問題はない。

 だが、最初の問題・・・キール様達と合流するにはどうすればいいか、と思っていたら手を捕まれた。

 

 いきなりつかまれた手に、驚いてしまったが、手を掴んだ相手は、キール様だった。キール様は走って来たのか、少し息が乱れている。
「やっと、見つけた」
 

「キール様・・・お手間をとらせてすみません」
 キール様が走って探していてくれた事に、申し訳ないと思いながらも、嬉しかった。

「すまない。人が多かったから探すのに時間がかかった。はぐれないように、最初からこうしておけばよかったな」
 そういい、キール様は手を繋いでこられた。


 つないだ手から伝わる体温で胸が高鳴り、キール様の大きな手がシルフィの手を包み込んでくれ、安心するのだった。
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