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うしお
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夢を見ていた。月の夜、寄せては返す波。澪は、浅瀬に足を浸す。冷たい! 目を覚ますと、開けっ放しの窓から横殴りの雨が吹き込んで来ていた。
澪はため息をつく、今日は友人の紹介で知り合った悠人と初めて2人だけでのデートの日だった。
「雨すごいね、ユニバどうする?」
澪は悠人にLINEを打った。ほどなくして、返信が返ってくる。
「うーん、雨天中止かなぁ。。」
澪はがっくしとうなだれた。と、またLINEが来た。
「あの、よかったら、家来る? 初デートが家なんて、申し訳ないけど」
澪は突飛な提案にちょっと驚いたが、このままデートがお流れになるのはとても残念に思っていたので、駅で待ち合わせて悠人の家でデートをすることとなった。
澪と悠人は2人ともいける口だ。澪は手土産にワインを2本買って行った。
悠人の家はとてもすっきりとしたマンションの一室であった。平日は仕事が忙しく、寝るためだけに返っているため、何もないのだという。
悠人は立派なワイングラスとソムリエナイフを出てきた。そして2人でワインを飲んだ。
2本目に差し掛かった頃、少し酔ったのか、2人の距離は自然と近づいていた。
そしてまた、ごく自然なことのように、ブラのホックも外されていた。悠人は澪の紅潮した頬に触れ、その手はやがて、澪の身体を滑り落ちるように澪を愛撫し、秘所へと伸びた。澪は、少し戸惑ったが、恋人同士の仲ではないか。身を任せることにした。澪のそこは、もう潮で充ちていた。
すると、悠人はくす、と笑った。
「すごい濡れてる。でも、こういうこと慣れてないんでしょ」
澪はスムーズな誘導とは裏腹な、ひっかかりのようなものを感じた。
酔いは覚め、澪の中で、あんなに満潮だった潮は引いていった。
「ごめん、今日はそろそろお開きでいいかな?」
そう言い残して、澪は雨の中を去っていった。
そして2人は、二度と会うことはなかった。
澪はため息をつく、今日は友人の紹介で知り合った悠人と初めて2人だけでのデートの日だった。
「雨すごいね、ユニバどうする?」
澪は悠人にLINEを打った。ほどなくして、返信が返ってくる。
「うーん、雨天中止かなぁ。。」
澪はがっくしとうなだれた。と、またLINEが来た。
「あの、よかったら、家来る? 初デートが家なんて、申し訳ないけど」
澪は突飛な提案にちょっと驚いたが、このままデートがお流れになるのはとても残念に思っていたので、駅で待ち合わせて悠人の家でデートをすることとなった。
澪と悠人は2人ともいける口だ。澪は手土産にワインを2本買って行った。
悠人の家はとてもすっきりとしたマンションの一室であった。平日は仕事が忙しく、寝るためだけに返っているため、何もないのだという。
悠人は立派なワイングラスとソムリエナイフを出てきた。そして2人でワインを飲んだ。
2本目に差し掛かった頃、少し酔ったのか、2人の距離は自然と近づいていた。
そしてまた、ごく自然なことのように、ブラのホックも外されていた。悠人は澪の紅潮した頬に触れ、その手はやがて、澪の身体を滑り落ちるように澪を愛撫し、秘所へと伸びた。澪は、少し戸惑ったが、恋人同士の仲ではないか。身を任せることにした。澪のそこは、もう潮で充ちていた。
すると、悠人はくす、と笑った。
「すごい濡れてる。でも、こういうこと慣れてないんでしょ」
澪はスムーズな誘導とは裏腹な、ひっかかりのようなものを感じた。
酔いは覚め、澪の中で、あんなに満潮だった潮は引いていった。
「ごめん、今日はそろそろお開きでいいかな?」
そう言い残して、澪は雨の中を去っていった。
そして2人は、二度と会うことはなかった。
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