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絵日記
ゆりあは、明るく朗らかな小学3年生だ。授業では積極的に発言をするし、男子にも女子にも、やんちゃな子にも大人しい子にも気さくに話す。
担任の小畑先生は女性だけどボーイッシュで、少年漫画好きな面白い先生である。ゆりあのクラスは、休み時間はもちろんのこと、授業中も賑やかな、居心地のよいクラスだ。しかも、ゆりあの席は窓際の席! もう、もうしぶんがないくらい最高の環境でお勉強ができる。
授業で黒板を書き写したり、問題を解いたりして、ちょっと疲れてきたと思ったら窓の外を眺めればいいのだ。
窓の外を見るとノウゼンカズラがオレンジの花をつけ、背の高いカンナは赤い花をつけている。目を凝らすと、皆の植木鉢の朝顔がツボミをつけて並んでいるのが見える。夏の訪れを感じる深緑の香りに混じって、桜の木に実ったさくらんぼの甘酸っぱい香りも流れ込んでくる。
そんな初夏の空気に、ゆりあのクラスはそわついていた。もうすぐ、小学校生活3度目の夏休みなのだから。
みなさまは、夏休みの宿題はちゃんとやるタイプ、もしくはギリギリにやるタイプのどちらだろうか?
ゆりあは、前者の、きちっと宿題を終わらせて遊ぶタイプだった。
ただし“絵日記”だけは別だ。絵日記は10日ぶん程、夏休みの宿題として出されるが、ゆりあはいつも、絵日記以外は夏休み序盤で終わらせ、絵日記だけ終盤までまるっきり残すのだ。といっても、ゆりあは作文も絵を描くことも嫌いなわけではない。
そして、夏休みの終盤が近づいてきた。ここで、ゆりあの計画が実行されるときが来た!
「パパ、ママどうしよう!」
ゆりあは、オーバーに声を上げた。
「絵日記10日ぶん、真っ白なの! でも、夏休みに何やったか忘れちゃって……」
そして、お盆休みの両親に、甘えるように言う。
「お願い、絵日記を描く用にプール連れてって! あと、パパ一緒にお山崩しして! パパと遊んだことも描きたいな。それと、それと……」
そして急遽、家族でプールへ行くことになり、ゆりあの父は絵日記に描いてもらえるのを楽しみにお山崩しをした。そうやって、ゆりあは夏休みのラストスパートを散々遊んで過ごすことができた。
ゆりあの計画は今年もまんまと成功したのだった。
担任の小畑先生は女性だけどボーイッシュで、少年漫画好きな面白い先生である。ゆりあのクラスは、休み時間はもちろんのこと、授業中も賑やかな、居心地のよいクラスだ。しかも、ゆりあの席は窓際の席! もう、もうしぶんがないくらい最高の環境でお勉強ができる。
授業で黒板を書き写したり、問題を解いたりして、ちょっと疲れてきたと思ったら窓の外を眺めればいいのだ。
窓の外を見るとノウゼンカズラがオレンジの花をつけ、背の高いカンナは赤い花をつけている。目を凝らすと、皆の植木鉢の朝顔がツボミをつけて並んでいるのが見える。夏の訪れを感じる深緑の香りに混じって、桜の木に実ったさくらんぼの甘酸っぱい香りも流れ込んでくる。
そんな初夏の空気に、ゆりあのクラスはそわついていた。もうすぐ、小学校生活3度目の夏休みなのだから。
みなさまは、夏休みの宿題はちゃんとやるタイプ、もしくはギリギリにやるタイプのどちらだろうか?
ゆりあは、前者の、きちっと宿題を終わらせて遊ぶタイプだった。
ただし“絵日記”だけは別だ。絵日記は10日ぶん程、夏休みの宿題として出されるが、ゆりあはいつも、絵日記以外は夏休み序盤で終わらせ、絵日記だけ終盤までまるっきり残すのだ。といっても、ゆりあは作文も絵を描くことも嫌いなわけではない。
そして、夏休みの終盤が近づいてきた。ここで、ゆりあの計画が実行されるときが来た!
「パパ、ママどうしよう!」
ゆりあは、オーバーに声を上げた。
「絵日記10日ぶん、真っ白なの! でも、夏休みに何やったか忘れちゃって……」
そして、お盆休みの両親に、甘えるように言う。
「お願い、絵日記を描く用にプール連れてって! あと、パパ一緒にお山崩しして! パパと遊んだことも描きたいな。それと、それと……」
そして急遽、家族でプールへ行くことになり、ゆりあの父は絵日記に描いてもらえるのを楽しみにお山崩しをした。そうやって、ゆりあは夏休みのラストスパートを散々遊んで過ごすことができた。
ゆりあの計画は今年もまんまと成功したのだった。
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