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突然異世界です。1
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突然ですが、私は恋をしました。
しかも異世界で。
あれは23歳の誕生日。
毎日残業続きで、疲れきってかなりフラフラしながら独り暮らしの家に帰ってベットにダイブした。
化粧も落とさず、着替えもしないで眠りについた記憶までちゃんとある。
そして、目が覚めた時、知らない草原で横になっていた。
ちょっと普通にパニックになっていると、通りすがりの身なりのしっかりした親切な紳士に拾われて、どうも色々訳ありで、その紳士ロシャール伯爵の娘として騎士団で働くことになり、早いものであれよあれよと半年が経った。
私、上野沙理那はこの異世界でサナ・ロシャールとして真面目に働いています。
目立たず、地味なのは昔から。
そんな私ですが…初めて人を好きになってしまった。。
きっかけはベタな展開で、仕事で運ばなくてはいけない段ボール箱いっぱいの書類をかなりムリして運んでいたら、スッと持ってくれた。
ただ、それだけ。
恥ずかしい…
彼の名前はジレン・ライアンド
確か25歳位で、黒髪に濃い茶色の瞳で正直見た目はパッとしない何処でもいそうなタイプの青年。
生まれて23年、恋愛的感情で好きになったことがなかった私はビビッと心に電気が走った。
ジレンを見かける度に時間が止まればいいのにと思うようになって、胸が苦しくて切なくなる。
これは間違いなく恋ですよね?
私は今日こそは話しかけようと心に決めて、ジレンがいつも通る場所で待ち伏せしていた。
どうしよう、なんて話しかけようかな…
そうこう考えているとジレンがやってきた。
騎士の鍛練時間のため、毎日ここを通るのは調査済みだ。
ストーカーじゃないよ
私の側を通りすぎる瞬間、私は意を決して話しかけた。
「あ、あの!」
ジレンは呼び止められたことに気がつき足を止めて私の方に振り向いた。
「おおおはようございます!」
「…おはよう」
私のテンションに疑問を感じながらも小さな声で挨拶を返してくれたことに私は萌え死ぬかと思った。
その一言の挨拶を交わしただけで私は満足していると、ジレンはそんな私をほったらかして去って行った。
はぁ…好きだ…
でも、挨拶するだけで精一杯な私はこれからどうしたらいいのだろうか?
肩を落とし、トボトボと職場に戻ると上司が誰かと話をしていた。
「ああ、サナ!お前がいたか。」
上司のハザクさんは優しいおじいちゃんといった雰囲気でとても面倒見がいい人だ。
私のしている主な仕事は騎士団の雑務をする仕事でそれをひとつひとつ丁寧に教えてくれた人でもある。
そのハザクさんが客人?に話しかけていた。
「レイ様、この者に施設を案内させます。」
ハザクさんの元に近づくとレイ様と言われた私より少し身長が高い人が振り返った。
しかも異世界で。
あれは23歳の誕生日。
毎日残業続きで、疲れきってかなりフラフラしながら独り暮らしの家に帰ってベットにダイブした。
化粧も落とさず、着替えもしないで眠りについた記憶までちゃんとある。
そして、目が覚めた時、知らない草原で横になっていた。
ちょっと普通にパニックになっていると、通りすがりの身なりのしっかりした親切な紳士に拾われて、どうも色々訳ありで、その紳士ロシャール伯爵の娘として騎士団で働くことになり、早いものであれよあれよと半年が経った。
私、上野沙理那はこの異世界でサナ・ロシャールとして真面目に働いています。
目立たず、地味なのは昔から。
そんな私ですが…初めて人を好きになってしまった。。
きっかけはベタな展開で、仕事で運ばなくてはいけない段ボール箱いっぱいの書類をかなりムリして運んでいたら、スッと持ってくれた。
ただ、それだけ。
恥ずかしい…
彼の名前はジレン・ライアンド
確か25歳位で、黒髪に濃い茶色の瞳で正直見た目はパッとしない何処でもいそうなタイプの青年。
生まれて23年、恋愛的感情で好きになったことがなかった私はビビッと心に電気が走った。
ジレンを見かける度に時間が止まればいいのにと思うようになって、胸が苦しくて切なくなる。
これは間違いなく恋ですよね?
私は今日こそは話しかけようと心に決めて、ジレンがいつも通る場所で待ち伏せしていた。
どうしよう、なんて話しかけようかな…
そうこう考えているとジレンがやってきた。
騎士の鍛練時間のため、毎日ここを通るのは調査済みだ。
ストーカーじゃないよ
私の側を通りすぎる瞬間、私は意を決して話しかけた。
「あ、あの!」
ジレンは呼び止められたことに気がつき足を止めて私の方に振り向いた。
「おおおはようございます!」
「…おはよう」
私のテンションに疑問を感じながらも小さな声で挨拶を返してくれたことに私は萌え死ぬかと思った。
その一言の挨拶を交わしただけで私は満足していると、ジレンはそんな私をほったらかして去って行った。
はぁ…好きだ…
でも、挨拶するだけで精一杯な私はこれからどうしたらいいのだろうか?
肩を落とし、トボトボと職場に戻ると上司が誰かと話をしていた。
「ああ、サナ!お前がいたか。」
上司のハザクさんは優しいおじいちゃんといった雰囲気でとても面倒見がいい人だ。
私のしている主な仕事は騎士団の雑務をする仕事でそれをひとつひとつ丁寧に教えてくれた人でもある。
そのハザクさんが客人?に話しかけていた。
「レイ様、この者に施設を案内させます。」
ハザクさんの元に近づくとレイ様と言われた私より少し身長が高い人が振り返った。
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