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第3章~この世界を改めて理解する旅路~
第32話 町長土屋との会談、そして首都を目指す旅の開始
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馬車の購入手続きを終えて昼食を3人で取っている時に馬で死体確認に出た衛兵達が戻ってきた。
先遣隊の死体のほとんどは確認出来る様な物は残っていなかったが、1体だけ炭になっていなかった死体から黒くなってしまってはいるが懐中時計が出てきたそうだ。おそらく最初に火刑で殺した奴の持ち物だろう。中をご確認下さいと衛兵が桃に言うので、桃が懐中時計を開けてみると中から桃と殺した奴が2人で並んでいる写真が燃えずに出てきた。
「子息の持ち物に間違いありません・・・。数年前に2人で一緒に撮った写真ですから」
「すまない桃、これで自分はお前が将来結ばれるかもしれなかった男を殺した仇になってしまったな」
「いいえ、大丈夫ですヤマト様。あの時ヤマト様が来なければ今頃私も死んでいたか慰み者になっていたか、どの道悲惨な結果になっていたでしょう。それに、彼も私の知らない所でヤマト様に殺されるだけの罪を犯してきたのですから当然の報いを受けただけです。ショックでは無いと言えば嘘ですが、今はこうしてヤマト様セシル様と共に歩める仲になりましたから」
そう言いながら涙を浮かべて精一杯の笑顔を自分とセシルに向けた。思わず抱きしめてあげたくなったが、流石に衛兵達の前で首相令嬢に抱きついたら捕縛されそうなのでしなかった。
『そうだ、帝王。町長の土屋様が今回の件についてお話が有るそうなのでお屋敷まで来れないか伺っておりますがどうされますか?』
「じゃあ、これからでも構わなければすぐに向かうよ。あと、もう帝王じゃないからヒャッハーさん達と同様で衛兵さん達もヤマトと呼んでいいからね」
何気ない会話を重ねつつ、3人と衛兵さん達は町長の土屋さんのお屋敷に到着した。衛兵が屋敷の執事に伝言を頼むと数分して執事が戻ってきた。
『ただいま、旦那様が応接間にてお待ちです。ところで、コーヒー・紅茶・緑茶で何か好みの物が御座いましたらご用意致しますが?』
飲み物を聞いてきたので、自分はコーヒーでセシルは紅茶、桃が緑茶を頼んだ。皆の飲み物の好みがらしいといえばらしくて大分気が楽になった。応接間に通されると中で殺気は感じられないが重厚な威圧感を身に纏った隻眼の男性が待っていた。
『忙しいところをお呼びしてしまい申し訳無く思う、俺がこの町の町長の土屋だ。まずは首相令嬢の桃様を助けて頂いた事に心から感謝申し上げる』
深々と頭を下げてきたので、慌てて止める。
「そこまで頭を下げる事じゃ無いですよ、たまたま自分達は通りがかっただけですからそうなったのは彼女の持っている天の運の強さですよ」
『俺の町の近くで賊共があそこまで大きく成長していたのに、気付くのが遅れ討伐隊を編成しなかった為に桃お嬢様には大変危険な目に会わせてしまった事をお詫びいたします』
「これは、あなたの責任ではありません。周辺の賊が急速に成長した影に真田様の子息が関わっていた事も既に判明しております。逆にあれだけの規模の賊達の襲撃をさせなかったあなたの武名の素晴らしさがなお際立つのではありませんか?」
『そう言われると大変恐縮してしまいますが、本日お呼びしましたのは桃お嬢様を救出して頂いたお礼もそうなのですが、やや不審に思う点が有ったのでご相談しようと考えたからです』
「子息と今回の周辺の賊を引き合わせた奴が、どこかに潜んでいるんじゃないか!?って事か?」
『よくお分かりで!?実は昨晩になって首都からの早馬で桃お嬢様が真田の子息に攫われ、こちらの方面に逃走している模様との通達が来たのです。そして、セシル様が衛兵の下を訪れて桃お嬢様が無事な事と賊を数百人殺した事やその中に真田の子息が含まれているかもしれない事を告げてきたので、衛兵が即座に俺の元に報告に来た訳だ。そこで思ったのが、短期間にここまで成長した賊と真田の子息がそう簡単に繋がりを持てる訳が無いという事だ』
コンコンコンコン! 執事がノックの後に応接間に入り先程頼んだコーヒー・紅茶・緑茶を3人の前に置いていき最後に土屋さんに置いた飲み物はプロテインドリンクだった。町長になってもお身体鍛えていらっしゃる様で少し引いた。
『真田副首相から武田首相に報告が既に上がっている様だが、真田の子息から財務の下部組織に斡旋された者の内で居場所の確認が取れない者が複数居る事が判明した。そして先程再度早馬が来てその内2人が首都の外で死体で見つかったそうだ。きな臭いってもんじゃない、子息は言葉巧みに近づかれて利用されているのに気付かずに罪を重ねていた可能性も有るって事だ』
「数百人の賊自体も隠れ蓑の可能性だって有りますよね、子息の口封じも兼ねて賊達を自分達に処分させれば足跡を追えなくなりますから・・・」
『そこでヤマト殿とセシル殿にお願いがあります、桃お嬢様を首相の下に返すのと一緒に今回の件の報告と首都周辺に探りを入れられないかと?』
「首都へは元々行くつもりでした、そして首相・副首相にも会う予定です。ただし土屋さんの思惑の想定外を通り越した目的だけどね・・・」
『今回の件よりも重要な事がお有りなのですか!?口外致しませんので何卒教えて下さい!』
「いや・・・その・・・本当に誰にも話さないでくれる?」
『ええ!男の約束です、二言は無い!』
「呆れないでくれる?」
『そう言われてくると、男の約束だとか二言は無いとかが馬鹿らしくなる様な内容に思えてくるが・・』
「実は昨晩・・・真田の子息を失ったショックの桃の心を癒す為に一晩中抱いたら・・・その結果桃が不老不死になっちゃいました。しかもセシルと全く同じ魔王同等までステータスが跳ね上がってます。オマケに自分の2人目の妻になりました」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「なので、首都に行ったら真田さんには子息を殺してしまったお詫びと武田さんには【娘さんを自分の2人目の妻として頂きました】と挨拶しないといけないという・・・」
『すまん・・・ちょっと頭痛がしてきた。桃お嬢様、こちらのヤマト様と夜を共にされたのですか!?それで不老不死になった上に魔王級の力まで手に入れたと!?』
「はい、そうなります。けれどヤマト様から迫ってきたものではなく私から願ったものです。そしてこんな形となってしまいましたが、永久に過ごす伴侶を得る事が出来て今は幸福に思っております」
『桃お嬢様がそれで幸せだと申されるのであれば俺からとやかく言う事は有りません。ヤマト様、武田様はこんな人を殺すしか脳の無かった俺を信頼して町長まで任せてくれた素晴らしいお方だ。その令嬢を不幸にしたら、たとえ倒す事は出来なくても1発殴りに行くから覚悟しろよ!』
「セシルと桃の2人に尻に敷かれそうな予感もするけど、幸せか不幸かは分からないけど楽しい日々は送れる自信は有るよ」
『楽しい日々か・・・トラブルさえも楽しむ生活も悪くなさそうだな。ところで、首都へは何時出発する?』
「数日中には出発するよ、さっき馬車屋で購入手続きは済んでいるから後は馬と従者の準備が出来次第馬車を受け取って出発する」
『馬と従者位なら俺がすぐに手配出来るが?』
「大丈夫だ、馬と従者を水龍一家が返信と人化の術を覚えてやりたいと言ってきているから、この会談が終わり次第見つからないこの町から少し離れた場所で4匹の特訓を始めるから」
『水龍4匹の護衛・・・ただの馬2頭と従者2人を侮ってかかると逆に痛い目に遭いますな』
「そういう訳で有りがたい申し出だけど、断らせて頂くよ」
『馬車1台で周辺の国家の軍隊全てと戦えますな、そもそも馬車の中に魔王級2人居る時点で勝ち目は全く有りませんが』
「それと1つ頼みが有るんだけど、いいかな?」
『なんだ?』
「この町の贖罪の為の施設に最初に桃を襲ったヒャッハーさん達を送ってある。件の賊とは無関係だが仲間と思われる可能性もあるからきちんと更正するまで面倒見てやってもらえないだろうか?」
『情け容赦の無い死を与えると恐れられている帝王が、実はここまで情に厚い人間だとは思いもしなかった!分かった、今度はちゃんと男の約束だ面倒を見てやろうじゃないか!』
「ありがとう、感謝するよ」
『子息絡みの件が一先ず片付いたら、またこの町に来てくれ。今度は、屋敷に町の皆も招いて酒でも飲み交わしながら語り合うのも一興だぞ!?』
「ああ、その時はぜひ頼むよ!」
会談を終えて土屋さんの屋敷を後にすると、そのまま町から少し離れた場所でドロップ一家の特訓を開始した。4匹とも飲み込みが早かったので夕方までには全員馬への変身と従者への人化が可能となり、町に戻ると明日出発する為に食料や水などの買出しを行い少し遅めに眠りにつく筈だったのだが、2部屋借りて片方の部屋でセシルの相手をしてからようやく寝させてもらえた・・・。
翌朝、馬車屋を訪れ馬車を受け取り変身したレインとミストに馬車を繋げた。そして従者姿のドロップとウォードが乗り込むと自分達3人は馬車の中の屋敷に入り各自の部屋割りや食事当番などを決めながら首都への旅を始めた。
先遣隊の死体のほとんどは確認出来る様な物は残っていなかったが、1体だけ炭になっていなかった死体から黒くなってしまってはいるが懐中時計が出てきたそうだ。おそらく最初に火刑で殺した奴の持ち物だろう。中をご確認下さいと衛兵が桃に言うので、桃が懐中時計を開けてみると中から桃と殺した奴が2人で並んでいる写真が燃えずに出てきた。
「子息の持ち物に間違いありません・・・。数年前に2人で一緒に撮った写真ですから」
「すまない桃、これで自分はお前が将来結ばれるかもしれなかった男を殺した仇になってしまったな」
「いいえ、大丈夫ですヤマト様。あの時ヤマト様が来なければ今頃私も死んでいたか慰み者になっていたか、どの道悲惨な結果になっていたでしょう。それに、彼も私の知らない所でヤマト様に殺されるだけの罪を犯してきたのですから当然の報いを受けただけです。ショックでは無いと言えば嘘ですが、今はこうしてヤマト様セシル様と共に歩める仲になりましたから」
そう言いながら涙を浮かべて精一杯の笑顔を自分とセシルに向けた。思わず抱きしめてあげたくなったが、流石に衛兵達の前で首相令嬢に抱きついたら捕縛されそうなのでしなかった。
『そうだ、帝王。町長の土屋様が今回の件についてお話が有るそうなのでお屋敷まで来れないか伺っておりますがどうされますか?』
「じゃあ、これからでも構わなければすぐに向かうよ。あと、もう帝王じゃないからヒャッハーさん達と同様で衛兵さん達もヤマトと呼んでいいからね」
何気ない会話を重ねつつ、3人と衛兵さん達は町長の土屋さんのお屋敷に到着した。衛兵が屋敷の執事に伝言を頼むと数分して執事が戻ってきた。
『ただいま、旦那様が応接間にてお待ちです。ところで、コーヒー・紅茶・緑茶で何か好みの物が御座いましたらご用意致しますが?』
飲み物を聞いてきたので、自分はコーヒーでセシルは紅茶、桃が緑茶を頼んだ。皆の飲み物の好みがらしいといえばらしくて大分気が楽になった。応接間に通されると中で殺気は感じられないが重厚な威圧感を身に纏った隻眼の男性が待っていた。
『忙しいところをお呼びしてしまい申し訳無く思う、俺がこの町の町長の土屋だ。まずは首相令嬢の桃様を助けて頂いた事に心から感謝申し上げる』
深々と頭を下げてきたので、慌てて止める。
「そこまで頭を下げる事じゃ無いですよ、たまたま自分達は通りがかっただけですからそうなったのは彼女の持っている天の運の強さですよ」
『俺の町の近くで賊共があそこまで大きく成長していたのに、気付くのが遅れ討伐隊を編成しなかった為に桃お嬢様には大変危険な目に会わせてしまった事をお詫びいたします』
「これは、あなたの責任ではありません。周辺の賊が急速に成長した影に真田様の子息が関わっていた事も既に判明しております。逆にあれだけの規模の賊達の襲撃をさせなかったあなたの武名の素晴らしさがなお際立つのではありませんか?」
『そう言われると大変恐縮してしまいますが、本日お呼びしましたのは桃お嬢様を救出して頂いたお礼もそうなのですが、やや不審に思う点が有ったのでご相談しようと考えたからです』
「子息と今回の周辺の賊を引き合わせた奴が、どこかに潜んでいるんじゃないか!?って事か?」
『よくお分かりで!?実は昨晩になって首都からの早馬で桃お嬢様が真田の子息に攫われ、こちらの方面に逃走している模様との通達が来たのです。そして、セシル様が衛兵の下を訪れて桃お嬢様が無事な事と賊を数百人殺した事やその中に真田の子息が含まれているかもしれない事を告げてきたので、衛兵が即座に俺の元に報告に来た訳だ。そこで思ったのが、短期間にここまで成長した賊と真田の子息がそう簡単に繋がりを持てる訳が無いという事だ』
コンコンコンコン! 執事がノックの後に応接間に入り先程頼んだコーヒー・紅茶・緑茶を3人の前に置いていき最後に土屋さんに置いた飲み物はプロテインドリンクだった。町長になってもお身体鍛えていらっしゃる様で少し引いた。
『真田副首相から武田首相に報告が既に上がっている様だが、真田の子息から財務の下部組織に斡旋された者の内で居場所の確認が取れない者が複数居る事が判明した。そして先程再度早馬が来てその内2人が首都の外で死体で見つかったそうだ。きな臭いってもんじゃない、子息は言葉巧みに近づかれて利用されているのに気付かずに罪を重ねていた可能性も有るって事だ』
「数百人の賊自体も隠れ蓑の可能性だって有りますよね、子息の口封じも兼ねて賊達を自分達に処分させれば足跡を追えなくなりますから・・・」
『そこでヤマト殿とセシル殿にお願いがあります、桃お嬢様を首相の下に返すのと一緒に今回の件の報告と首都周辺に探りを入れられないかと?』
「首都へは元々行くつもりでした、そして首相・副首相にも会う予定です。ただし土屋さんの思惑の想定外を通り越した目的だけどね・・・」
『今回の件よりも重要な事がお有りなのですか!?口外致しませんので何卒教えて下さい!』
「いや・・・その・・・本当に誰にも話さないでくれる?」
『ええ!男の約束です、二言は無い!』
「呆れないでくれる?」
『そう言われてくると、男の約束だとか二言は無いとかが馬鹿らしくなる様な内容に思えてくるが・・』
「実は昨晩・・・真田の子息を失ったショックの桃の心を癒す為に一晩中抱いたら・・・その結果桃が不老不死になっちゃいました。しかもセシルと全く同じ魔王同等までステータスが跳ね上がってます。オマケに自分の2人目の妻になりました」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「なので、首都に行ったら真田さんには子息を殺してしまったお詫びと武田さんには【娘さんを自分の2人目の妻として頂きました】と挨拶しないといけないという・・・」
『すまん・・・ちょっと頭痛がしてきた。桃お嬢様、こちらのヤマト様と夜を共にされたのですか!?それで不老不死になった上に魔王級の力まで手に入れたと!?』
「はい、そうなります。けれどヤマト様から迫ってきたものではなく私から願ったものです。そしてこんな形となってしまいましたが、永久に過ごす伴侶を得る事が出来て今は幸福に思っております」
『桃お嬢様がそれで幸せだと申されるのであれば俺からとやかく言う事は有りません。ヤマト様、武田様はこんな人を殺すしか脳の無かった俺を信頼して町長まで任せてくれた素晴らしいお方だ。その令嬢を不幸にしたら、たとえ倒す事は出来なくても1発殴りに行くから覚悟しろよ!』
「セシルと桃の2人に尻に敷かれそうな予感もするけど、幸せか不幸かは分からないけど楽しい日々は送れる自信は有るよ」
『楽しい日々か・・・トラブルさえも楽しむ生活も悪くなさそうだな。ところで、首都へは何時出発する?』
「数日中には出発するよ、さっき馬車屋で購入手続きは済んでいるから後は馬と従者の準備が出来次第馬車を受け取って出発する」
『馬と従者位なら俺がすぐに手配出来るが?』
「大丈夫だ、馬と従者を水龍一家が返信と人化の術を覚えてやりたいと言ってきているから、この会談が終わり次第見つからないこの町から少し離れた場所で4匹の特訓を始めるから」
『水龍4匹の護衛・・・ただの馬2頭と従者2人を侮ってかかると逆に痛い目に遭いますな』
「そういう訳で有りがたい申し出だけど、断らせて頂くよ」
『馬車1台で周辺の国家の軍隊全てと戦えますな、そもそも馬車の中に魔王級2人居る時点で勝ち目は全く有りませんが』
「それと1つ頼みが有るんだけど、いいかな?」
『なんだ?』
「この町の贖罪の為の施設に最初に桃を襲ったヒャッハーさん達を送ってある。件の賊とは無関係だが仲間と思われる可能性もあるからきちんと更正するまで面倒見てやってもらえないだろうか?」
『情け容赦の無い死を与えると恐れられている帝王が、実はここまで情に厚い人間だとは思いもしなかった!分かった、今度はちゃんと男の約束だ面倒を見てやろうじゃないか!』
「ありがとう、感謝するよ」
『子息絡みの件が一先ず片付いたら、またこの町に来てくれ。今度は、屋敷に町の皆も招いて酒でも飲み交わしながら語り合うのも一興だぞ!?』
「ああ、その時はぜひ頼むよ!」
会談を終えて土屋さんの屋敷を後にすると、そのまま町から少し離れた場所でドロップ一家の特訓を開始した。4匹とも飲み込みが早かったので夕方までには全員馬への変身と従者への人化が可能となり、町に戻ると明日出発する為に食料や水などの買出しを行い少し遅めに眠りにつく筈だったのだが、2部屋借りて片方の部屋でセシルの相手をしてからようやく寝させてもらえた・・・。
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