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第45話 それぞれの行く道
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結局、リスティーに子を宿らせる事は出来なかった。サチとの際はすぐにシールの赤い丸が消えて白に色が変わっていたが彼女の場合は何も変化が起きなかった。
「どうやら、君に子を宿らせる事は出来なかったみたいだ」
「あなたは、こうやって姉さんを力ずくで手に入れたの?」
「いや、あの時は命を2度助けて貰った借りを返したり対等な立場になりたいって理由で彼女の方から求めてきたよ」
「そう・・・ねえ、あなた。姉さんと一緒に居て幸せ?」
「勿論、幸せだよ。リーンとレーメル、2人が傍に居てくれるからこそ俺は今まで以上に自由に動ける様になったのだから」
「来年には更に1人増やすのでしょ、ハーレムでも作るつもりなの?」
ウィルは返答に困ったが、正直な気持ちを言うべきだと思ったので素直に話した。
「俺は大切に思える女性を何人も見つけてしまった、1番はサチだけどリーンとレーメルも同じ位好きだ。俺って結構欲張りだから1人には決められなかった。だからリスティー、君も俺の妻に」
「残念、お断りよ」
リスティーに即答されてしまった。
「私は姉さんのお下がりで満足しない、私の幸せは私自身の手で見つけてみせる。だから・・・一緒には行けない」
リスティーの言葉には、俺達と一緒に旅をしていく事と一緒に別世界に行く事の両方を断る意思が込められていた。
「そうか、君の運命も変えたいと考えていたのに残念だよ」
「あなたのハーレムに加わるつもりは無いわ、それに誰かの手で運命を変えてもらうのじゃなく自分自身の手で運命を切り拓いていくべきなのよ私は」
「なら、俺の知っている人にしばらくの間面倒を見てもらうと良いよ。シェルナーグに居るジェイクって人だけどギルド長をしていて頼れる筈だ」
離宮に戻った俺とリスティーは、戻った早々にリーンとレーメルから怒られた。ただしリスティーの場合はレーメルとお互いに謝り合っていたので怒られる時間は短くて済んだ。翌日、当初出発の予定だったのを変更してシェルナーグに移動した。冒険者ギルドに入ると、ジェイクとエシュリーさんが笑顔で出迎えてくれた。
「そうだ、俺がリーンと逃げている間カサッポに残している母ちゃんをシェルナーグの冒険者達が守ってくれたと聞きました。どうも有難う御座いました」
「君にオークの軍勢から家族を守ってもらえたと思っている冒険者がそれだけ多かったって事だ。恩を返せたのなら、こちらとしても嬉しい限りだ」
握手を交わしながら、再会を喜ぶウィルとジェイク。本当は夜通しで話をしたい所だが今回は頼み事が有るのを忘れてはいけない。
「それで、今日はどんな用件かな?何か俺に頼み事でも有るんじゃないのか?」
「やっぱり、バレてました?」
「君は顔に出易いからな、出来る範囲の事で有れば喜んで引き受けるぞ」
「ありがとう、実は外遊を終えたら神様の手で別の世界に飛ばされる事になった」
ジェイクは飲みかけていたお茶を吹き出した、そりゃ驚くの無理は無い。
「ゴホゲホ!べ、別の世界だって!?」
「ああ、確定しているのが俺とサチでリーン達3人も俺に付いてきてくれる事になっている」
「皇太女様も付いていくのですか!?」
「もちろん、私はウィルに娶られたのですから当然です!」
まだ式を挙げていないので、結婚している訳では無いがリーン・レーメル・アリアの3人はサチを加えた4人で【ウィル正妻四天王】を名乗るつもりらしい。正妻が4人も居てどうするんだ?
「だけどレーメルの妹のリスティーはこの世界に残ると言うので、ジェイク悪いんだけどしばらく彼女の面倒を見てやって貰う事は出来ないか?」
「面倒を見るのは構わないが、住む所が問題だな。今すぐ住めるとしたら、以前アズシエルが住んでいた屋敷を改装した孤児院になるがそれでも良いか?」
「孤児院?」
リスティーがジェイクの言葉に反応した。
「ああ、あの一件であいつの資産は全て没収となった訳だが屋敷を買おうとする奴は居なかった。そこで屋敷を孤児院に改装して周辺の町や村に居る両親を無くした子供や親に捨てられた赤ん坊等を引き取り育てる事にしたのさ」
「赤ん坊のまま捨てられていたのですか?」
「双子の姉妹だってのに、酷い親も居るもんだ。2人とも幸せに育ってくれると良いのだがな」
自分達姉妹と重ね合わせたのだろう、リスティーの瞳に力が入った。
「ジェイクさん、私に孤児院のお手伝いをさせてください」
「リスティー!?」
「姉さん、この姉妹は私の手でぜひ育てたいの。私達みたいにならない様に大切に・・・」
「だが孤児院と言ってもアズシエルの没収した資産の一部で細々とやっているにすぎないから、十分な食事を与えられるか保障は出来ないぞ」
「ならば、その役目は私が引き受けよう」
唐突に闇の女王が名乗りをあげた。
「お母様、どうしてここに!?」
「お前をヴェルガで拘束したのは私なのに気が付かなかったのかい?まあ、正気に戻ってる様だし先に謝らせておくれ。私が死にたかったとからはいえ、お前達姉妹に酷い道を歩ませてしまい本当に済まなかった」
闇の女王は最初にリスティー、次にレーメルの順に頭を下げていく。リスティーは頭を振りながら答えた。
「もう済んだ事です、でも許して貰えるのならまた私達姉妹のお母様になって頂けませんか?」
これには闇の女王だけじゃなくレーメルやウィル達も驚かされた。
「本当にまた私がお前達の母親になって良いのか?」
「ええ、私達姉妹をここまで育ててくださったのはお母様です。今日から再び母娘として一緒に孤児院で暮らしていきましょう」
「そうだ闇の女王、どうやって孤児院を運営させていくつもりなんだ?」
「それはそこに住む子供達自身の手で稼がせれば良い」
子供達にスリや万引きでもさせて生活させるつもりなのかとウィル達は一瞬警戒したが、闇の女王は予想していなかった非常識な運営方法を提案する。
「なあに、孤児院の庭園にでも私がダンジョンを作れば良いのだ」
「ダンジョンを作る?」
「中で沸かせるモンスターはスライムだけにして、HP1で相手の先制攻撃を必ず受けるルールにすれば3歳児でも簡単に倒せる。それなりの武器を持たせてな」
子供達にわざとスライムを倒させる訳か、それだと経験値と銅貨しか入らないけど大丈夫かな?
「無論、銅貨だけ拾わせるつもりは無い。スライムにはパンやスープ、ケーキにビスケット等もランダムでドロップする様に細工すれば子供達の遊びがてら食事も手に入れられるぞ。タツト殿のダンジョンを少しばかり参考にさせて貰った」
これには皆、目から鱗が落ちる思いがした。子供達は遊びながら食料と運営費を稼ぐ事が出来る、しかも経験値も入るのでLVが上がれば成長した時に色んな職業に就き易くなるだろう。
「ウィル、お前の嫁になる話も魅力的では有ったが出来れば娘の傍に居てやりたい。神様を油断させている様だが、どうせ既にこちらの世界に戻る方法も考えてあるのだろう?ならば、気が向いた時にでも顔を見せに戻ってこい」
「神様も承知していると思うよ、スキルメーカーを消去しない時点でこちらの世界に戻るスキルだって作れる訳だし」
孤児院は闇の女王が居る限り運営に行き詰ることは無い、リスティーと2人で上手くやっていくと思う。
「それじゃあ、ダンジョンを作る前に庭を1度手入れしておくべきだろう。明日にでも俺がやっておくから、2人は住む部屋を選んでおいてくれ」
「ありがとう、ジェイクさん」
「リスティーさんだっけ?双子の赤ん坊を自分に重ね合わせるのも良いが、子供を幸せにしたいのならまずは自分から幸せになる事だ。自分が幸せになれば、必ず子供にも幸せが分け与えられる」
「その言葉よく覚えておきます、私自身の幸せもここで見つけようと思います」
後日談となるが、リスティーと闇の女王によって運営される孤児院から優れた人材が何人も世に輩出された。その中には冒険者となりシェルナーグの次期ギルド長となった者も居た。そして孤児院に足繁く通う内にリスティーとジェイクはお互いに惹かれ合う様になり、孤児院での生活を始めてから5年後子供達に祝福されながら2人は結婚した。結婚式の参列者の中に何故か別世界に飛ばされている筈のウィル達の姿も有ったという。
「どうやら、君に子を宿らせる事は出来なかったみたいだ」
「あなたは、こうやって姉さんを力ずくで手に入れたの?」
「いや、あの時は命を2度助けて貰った借りを返したり対等な立場になりたいって理由で彼女の方から求めてきたよ」
「そう・・・ねえ、あなた。姉さんと一緒に居て幸せ?」
「勿論、幸せだよ。リーンとレーメル、2人が傍に居てくれるからこそ俺は今まで以上に自由に動ける様になったのだから」
「来年には更に1人増やすのでしょ、ハーレムでも作るつもりなの?」
ウィルは返答に困ったが、正直な気持ちを言うべきだと思ったので素直に話した。
「俺は大切に思える女性を何人も見つけてしまった、1番はサチだけどリーンとレーメルも同じ位好きだ。俺って結構欲張りだから1人には決められなかった。だからリスティー、君も俺の妻に」
「残念、お断りよ」
リスティーに即答されてしまった。
「私は姉さんのお下がりで満足しない、私の幸せは私自身の手で見つけてみせる。だから・・・一緒には行けない」
リスティーの言葉には、俺達と一緒に旅をしていく事と一緒に別世界に行く事の両方を断る意思が込められていた。
「そうか、君の運命も変えたいと考えていたのに残念だよ」
「あなたのハーレムに加わるつもりは無いわ、それに誰かの手で運命を変えてもらうのじゃなく自分自身の手で運命を切り拓いていくべきなのよ私は」
「なら、俺の知っている人にしばらくの間面倒を見てもらうと良いよ。シェルナーグに居るジェイクって人だけどギルド長をしていて頼れる筈だ」
離宮に戻った俺とリスティーは、戻った早々にリーンとレーメルから怒られた。ただしリスティーの場合はレーメルとお互いに謝り合っていたので怒られる時間は短くて済んだ。翌日、当初出発の予定だったのを変更してシェルナーグに移動した。冒険者ギルドに入ると、ジェイクとエシュリーさんが笑顔で出迎えてくれた。
「そうだ、俺がリーンと逃げている間カサッポに残している母ちゃんをシェルナーグの冒険者達が守ってくれたと聞きました。どうも有難う御座いました」
「君にオークの軍勢から家族を守ってもらえたと思っている冒険者がそれだけ多かったって事だ。恩を返せたのなら、こちらとしても嬉しい限りだ」
握手を交わしながら、再会を喜ぶウィルとジェイク。本当は夜通しで話をしたい所だが今回は頼み事が有るのを忘れてはいけない。
「それで、今日はどんな用件かな?何か俺に頼み事でも有るんじゃないのか?」
「やっぱり、バレてました?」
「君は顔に出易いからな、出来る範囲の事で有れば喜んで引き受けるぞ」
「ありがとう、実は外遊を終えたら神様の手で別の世界に飛ばされる事になった」
ジェイクは飲みかけていたお茶を吹き出した、そりゃ驚くの無理は無い。
「ゴホゲホ!べ、別の世界だって!?」
「ああ、確定しているのが俺とサチでリーン達3人も俺に付いてきてくれる事になっている」
「皇太女様も付いていくのですか!?」
「もちろん、私はウィルに娶られたのですから当然です!」
まだ式を挙げていないので、結婚している訳では無いがリーン・レーメル・アリアの3人はサチを加えた4人で【ウィル正妻四天王】を名乗るつもりらしい。正妻が4人も居てどうするんだ?
「だけどレーメルの妹のリスティーはこの世界に残ると言うので、ジェイク悪いんだけどしばらく彼女の面倒を見てやって貰う事は出来ないか?」
「面倒を見るのは構わないが、住む所が問題だな。今すぐ住めるとしたら、以前アズシエルが住んでいた屋敷を改装した孤児院になるがそれでも良いか?」
「孤児院?」
リスティーがジェイクの言葉に反応した。
「ああ、あの一件であいつの資産は全て没収となった訳だが屋敷を買おうとする奴は居なかった。そこで屋敷を孤児院に改装して周辺の町や村に居る両親を無くした子供や親に捨てられた赤ん坊等を引き取り育てる事にしたのさ」
「赤ん坊のまま捨てられていたのですか?」
「双子の姉妹だってのに、酷い親も居るもんだ。2人とも幸せに育ってくれると良いのだがな」
自分達姉妹と重ね合わせたのだろう、リスティーの瞳に力が入った。
「ジェイクさん、私に孤児院のお手伝いをさせてください」
「リスティー!?」
「姉さん、この姉妹は私の手でぜひ育てたいの。私達みたいにならない様に大切に・・・」
「だが孤児院と言ってもアズシエルの没収した資産の一部で細々とやっているにすぎないから、十分な食事を与えられるか保障は出来ないぞ」
「ならば、その役目は私が引き受けよう」
唐突に闇の女王が名乗りをあげた。
「お母様、どうしてここに!?」
「お前をヴェルガで拘束したのは私なのに気が付かなかったのかい?まあ、正気に戻ってる様だし先に謝らせておくれ。私が死にたかったとからはいえ、お前達姉妹に酷い道を歩ませてしまい本当に済まなかった」
闇の女王は最初にリスティー、次にレーメルの順に頭を下げていく。リスティーは頭を振りながら答えた。
「もう済んだ事です、でも許して貰えるのならまた私達姉妹のお母様になって頂けませんか?」
これには闇の女王だけじゃなくレーメルやウィル達も驚かされた。
「本当にまた私がお前達の母親になって良いのか?」
「ええ、私達姉妹をここまで育ててくださったのはお母様です。今日から再び母娘として一緒に孤児院で暮らしていきましょう」
「そうだ闇の女王、どうやって孤児院を運営させていくつもりなんだ?」
「それはそこに住む子供達自身の手で稼がせれば良い」
子供達にスリや万引きでもさせて生活させるつもりなのかとウィル達は一瞬警戒したが、闇の女王は予想していなかった非常識な運営方法を提案する。
「なあに、孤児院の庭園にでも私がダンジョンを作れば良いのだ」
「ダンジョンを作る?」
「中で沸かせるモンスターはスライムだけにして、HP1で相手の先制攻撃を必ず受けるルールにすれば3歳児でも簡単に倒せる。それなりの武器を持たせてな」
子供達にわざとスライムを倒させる訳か、それだと経験値と銅貨しか入らないけど大丈夫かな?
「無論、銅貨だけ拾わせるつもりは無い。スライムにはパンやスープ、ケーキにビスケット等もランダムでドロップする様に細工すれば子供達の遊びがてら食事も手に入れられるぞ。タツト殿のダンジョンを少しばかり参考にさせて貰った」
これには皆、目から鱗が落ちる思いがした。子供達は遊びながら食料と運営費を稼ぐ事が出来る、しかも経験値も入るのでLVが上がれば成長した時に色んな職業に就き易くなるだろう。
「ウィル、お前の嫁になる話も魅力的では有ったが出来れば娘の傍に居てやりたい。神様を油断させている様だが、どうせ既にこちらの世界に戻る方法も考えてあるのだろう?ならば、気が向いた時にでも顔を見せに戻ってこい」
「神様も承知していると思うよ、スキルメーカーを消去しない時点でこちらの世界に戻るスキルだって作れる訳だし」
孤児院は闇の女王が居る限り運営に行き詰ることは無い、リスティーと2人で上手くやっていくと思う。
「それじゃあ、ダンジョンを作る前に庭を1度手入れしておくべきだろう。明日にでも俺がやっておくから、2人は住む部屋を選んでおいてくれ」
「ありがとう、ジェイクさん」
「リスティーさんだっけ?双子の赤ん坊を自分に重ね合わせるのも良いが、子供を幸せにしたいのならまずは自分から幸せになる事だ。自分が幸せになれば、必ず子供にも幸せが分け与えられる」
「その言葉よく覚えておきます、私自身の幸せもここで見つけようと思います」
後日談となるが、リスティーと闇の女王によって運営される孤児院から優れた人材が何人も世に輩出された。その中には冒険者となりシェルナーグの次期ギルド長となった者も居た。そして孤児院に足繁く通う内にリスティーとジェイクはお互いに惹かれ合う様になり、孤児院での生活を始めてから5年後子供達に祝福されながら2人は結婚した。結婚式の参列者の中に何故か別世界に飛ばされている筈のウィル達の姿も有ったという。
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