19 / 34
19.ライブハウス前。I SHOT THE SHERIFF
しおりを挟む
19.
リエの初ライブの日の夕方。
家を出るリエとアレク。
「行きましょうか」
「はい」
「リエさん、リラックスリラックス」
リエの緊張をほぐすアレクだった。
ライブハウスへの道すがら
「私の初ライブなんで1番前で見てくださいよ」
「僕は2mあってデカイんで、周りの人の迷惑になります。後ろの方から見ますから」
「えぇ、前で見て欲しいのに~。アレクさん、どれくらいライブに呼んだんですか?」
「みんな呼びましたよ、若山さんと健吉さんとトオル君、秋山部長夫妻、繊維課の来れる皆さん、政府役人の近藤明日香さんと刑事の旦那、H@RUKA先生と先生のスタッフ、ウチの妹と映画会社のスタッフとまだ滞在中の俳優のレオナルド・クルーズと付き人かな」
「えっつ、レオナルド・クルーズ来ちゃうんですか?すっごーい。あっ、ところで公安の沖田さんは来ないんですか」
「あいつは嫌いだから呼んでませんよ、殴り合いになりそうですから」
「フフ、高校生のオニイチャンみたいですね2人とも」
「でもね、近藤さんからあとで聞いたんですが、沖田がイタズラ心で僕にリエさんをアテンドしてくれなかったら、僕らの恋愛は生まれなかったしリエさんのライブもなかった。その点だけはアイツに感謝してますね」
「へぇ、それなら沖田さんが恋のキューピッドなんですね。今度、沖田さんにお礼言っときます」
手を振って否定するアレク
「いいですいいです。あいつにお礼なんか言わなくていいです。ほっとけばいいですから。アイツは嫌いだ、いつか殴る」
「はは、仲良いんですね」
—————————————————————
ライブハウス「REY MOMO」の入り口には既にリエの身内が集まっていた。
俳優レオナルド・クルーズが菱菱商事繊維課女子社員たちをナンパしているが、付き人に止められてる。
そこへリエとアレクがやってきたのに気づいた若山が声をかける。
「あ~リエちゃんとアレクくんが来たわー、リエちゃん頑張ってね」
「はいっ若山さ・・」
リエが返答し終わらないその時。
ドッという重い音とともにアレクが一瞬棒状にピーんと体が伸びた後、地面に倒れる。
うつ伏せに倒れたアレクの背中の右部分からジワジワと赤黒い血が滲んでいく。
「キャー」
リエは悲鳴をあげアレクに駆け寄る。
他の客からも悲鳴が上がり騒然とするライブハウス前、近藤洋次郎が警察手帳を掲げ
「警察です。皆さん落ち着いて下さい。とりあえず危ないのでライブハウス内に入って下さい」
と客達に指示する。
秋山部長が率先して客をライブハウスに誘導する。
「歌子さん、H@RUKA、トオル、ちょっと耳かして」
健吉が耳打ちする。耳打ちされた3人は驚きの表情になり、了解した若山はライブハウス内の群衆内へ入っていき、H@RUKAはライブハウスの中へ、トオルはライブハウスの外の近藤洋次郎の元へ行く。
ライブハウス前で横たわってるアレクに付き添うリエと近藤明日香と近藤洋次郎。
近藤洋次郎は辺りを警戒しながらスマホで何か話している。
「アレクさん、アレクさん、大丈夫?死なないで」
「リエちゃん、しっかり気を持って。もうすぐ救急車が来るから」
近藤明日香はリエに寄り添い落ち着かせようとした時
「早っ!もう救急車きたわ」
示し合わせたかの様に救急車がタイミングよくリエ達の元に来た。
救急車内に運び込まれるアレクに付き添おうとするリエだったが息絶え絶えのアレクに止められる。
「リエさんダメだ。リエさんは、みんなの前で歌って下さい。僕は防弾チョッキを着てたから死にはしないです。歌ってきて下さい」
「でもアレクさん、血がいっぱい出てるよ・・・」
「早く行って下さい」
アレクが救急隊員に死にそうな声で言う。
リエは近藤明日香に抱きしめられ、去っていく救急車を見送っていく。
リエの初ライブの日の夕方。
家を出るリエとアレク。
「行きましょうか」
「はい」
「リエさん、リラックスリラックス」
リエの緊張をほぐすアレクだった。
ライブハウスへの道すがら
「私の初ライブなんで1番前で見てくださいよ」
「僕は2mあってデカイんで、周りの人の迷惑になります。後ろの方から見ますから」
「えぇ、前で見て欲しいのに~。アレクさん、どれくらいライブに呼んだんですか?」
「みんな呼びましたよ、若山さんと健吉さんとトオル君、秋山部長夫妻、繊維課の来れる皆さん、政府役人の近藤明日香さんと刑事の旦那、H@RUKA先生と先生のスタッフ、ウチの妹と映画会社のスタッフとまだ滞在中の俳優のレオナルド・クルーズと付き人かな」
「えっつ、レオナルド・クルーズ来ちゃうんですか?すっごーい。あっ、ところで公安の沖田さんは来ないんですか」
「あいつは嫌いだから呼んでませんよ、殴り合いになりそうですから」
「フフ、高校生のオニイチャンみたいですね2人とも」
「でもね、近藤さんからあとで聞いたんですが、沖田がイタズラ心で僕にリエさんをアテンドしてくれなかったら、僕らの恋愛は生まれなかったしリエさんのライブもなかった。その点だけはアイツに感謝してますね」
「へぇ、それなら沖田さんが恋のキューピッドなんですね。今度、沖田さんにお礼言っときます」
手を振って否定するアレク
「いいですいいです。あいつにお礼なんか言わなくていいです。ほっとけばいいですから。アイツは嫌いだ、いつか殴る」
「はは、仲良いんですね」
—————————————————————
ライブハウス「REY MOMO」の入り口には既にリエの身内が集まっていた。
俳優レオナルド・クルーズが菱菱商事繊維課女子社員たちをナンパしているが、付き人に止められてる。
そこへリエとアレクがやってきたのに気づいた若山が声をかける。
「あ~リエちゃんとアレクくんが来たわー、リエちゃん頑張ってね」
「はいっ若山さ・・」
リエが返答し終わらないその時。
ドッという重い音とともにアレクが一瞬棒状にピーんと体が伸びた後、地面に倒れる。
うつ伏せに倒れたアレクの背中の右部分からジワジワと赤黒い血が滲んでいく。
「キャー」
リエは悲鳴をあげアレクに駆け寄る。
他の客からも悲鳴が上がり騒然とするライブハウス前、近藤洋次郎が警察手帳を掲げ
「警察です。皆さん落ち着いて下さい。とりあえず危ないのでライブハウス内に入って下さい」
と客達に指示する。
秋山部長が率先して客をライブハウスに誘導する。
「歌子さん、H@RUKA、トオル、ちょっと耳かして」
健吉が耳打ちする。耳打ちされた3人は驚きの表情になり、了解した若山はライブハウス内の群衆内へ入っていき、H@RUKAはライブハウスの中へ、トオルはライブハウスの外の近藤洋次郎の元へ行く。
ライブハウス前で横たわってるアレクに付き添うリエと近藤明日香と近藤洋次郎。
近藤洋次郎は辺りを警戒しながらスマホで何か話している。
「アレクさん、アレクさん、大丈夫?死なないで」
「リエちゃん、しっかり気を持って。もうすぐ救急車が来るから」
近藤明日香はリエに寄り添い落ち着かせようとした時
「早っ!もう救急車きたわ」
示し合わせたかの様に救急車がタイミングよくリエ達の元に来た。
救急車内に運び込まれるアレクに付き添おうとするリエだったが息絶え絶えのアレクに止められる。
「リエさんダメだ。リエさんは、みんなの前で歌って下さい。僕は防弾チョッキを着てたから死にはしないです。歌ってきて下さい」
「でもアレクさん、血がいっぱい出てるよ・・・」
「早く行って下さい」
アレクが救急隊員に死にそうな声で言う。
リエは近藤明日香に抱きしめられ、去っていく救急車を見送っていく。
0
あなたにおすすめの小説
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
僕《わたし》は誰でしょう
紫音みけ🐾新刊2月中旬発売!
青春
※第7回ライト文芸大賞にて奨励賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
【あらすじ】
交通事故の後遺症で記憶喪失になってしまった女子高生・比良坂すずは、自分が女であることに違和感を抱く。
「自分はもともと男ではなかったか?」
事故後から男性寄りの思考になり、周囲とのギャップに悩む彼女は、次第に身に覚えのないはずの記憶を思い出し始める。まるで別人のものとしか思えないその記憶は、一体どこから来たのだろうか。
見知らぬ思い出をめぐる青春SF。
※表紙イラスト=ミカスケ様
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【完結】あやかし団地 管理人見習い日誌
双月ねむる
キャラ文芸
就活全滅で「自分には社会性がない」と思い込む凛は、遠縁の親戚に紹介され、昭和レトロな巨大団地・さくらヶ丘第一団地の『管理人見習い』として住み込みで働くことに。しかしその団地には、中庭の「靴鳴らし」、エレベーター表示盤に棲む狐など、団地限定あやかし達が当たり前のように暮らしていた。
最初は逃げ腰の凛だったが、すねた空き部屋や、ベランダの風鈴が告げるSOSなど、人とあやかしのトラブルに巻き込まれながら、少しずつ『共同体』に関わる勇気を取り戻していく。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる