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Hum-Fulouk
Hum-Fulouk
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「目標座点到着。落下準備開始。」
「いいか!ここが正念場だ!第1ペクタを突破されたからにはもう終わりだ、今回のミッションは、第1ペクタ前の-レイルドラ-の破壊だ!俺らの星を、取り戻すんだ!」
「おぉぉっ!」
「果てなく進む光を!」
「果てなく進む光を!!!!」
眩しい。
「はあぁっ!」
耳鳴りがする
「チッ...硬ぇ!アステ!合わせろ!」
「了解!」
「はぁっ!」「はあぁっ!」
五感すべてで感じる緊迫感と恐怖
「防御壁突破サレマシタ 戦闘員ハ 早急ニ 対処シテ クダサイ」
「今だ!一気に押し込め!」
早く。早く自分も行かなければ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「反逆者ノ 駆除ヲ 開始シマス」
「ちっ...もう来やがったか!アイヤは援護、ソリュード達とルイン達は回り込んで突破しろ!アステは一旦退け!」
「了解!」
「駆除シマス」
「やるしかねぇか...」
「反逆者ニ 死ヲ」
「おらぁぁぁぁぁ!」
そう。これは戦いなのだ。
目が覚めたのは、薄暗い広間の一角。
朽ち果てたコンクリートなどを組み合わせて雨風を凌ぐだけどものだ。
「よぉ。起きたか」
寝起き早々声をかけられて驚いた
「昨日の奪還作戦はお疲れさん。初めての作戦の割には重大な作戦で悪かったな」
「っよっとぉ」
重々しげなこえをあげながら床に腰を落とした
「それで、調子の方がどうだ?慣れてない体で疲れているところもあるだろう」
先程から親しげに話しかけてくる彼の名は
「福重 政隆(ふくしげ まさたか)」
この「Hum-Fulouk」の副指揮官であり、
僕と同じ日本出身だ
「はい、調子がいい...と言ったら嘘になりますけど、対して問題はありません」
「そうか、頑張れよ」
そう言って肩をバシバシ叩きてくる
痛い。
「んじゃ、俺は作戦会議に行ってくるよ
しっかり休んどけよ」
そう言って彼は周りにいた部下と総司令室へ行った。
今、「Hum-Fulouk」は40人くらいのメンバー構成で、当たり前のように全員機械の体をしている。といっても機械になっているのは足だったり、手だったり、全身だったり。人それぞれ体が違う。そう言う僕の右手も、自分のものではなかった。
僕がここに入ることになった理由は、簡単だ。世界を救うため。や、人類を守るため。など周りに合わせる方便に過ぎない。
僕が動く理由は単純な感情ひとつだけ。
「LOZEに復讐を。」
あの日、もう二度と会えなくなってしまった、妹のために。
2304年4/1に、僕はごく普通の家庭に生まれた。13歳で親を事故で失ってからは、ずっと妹と暮らしていた。僕の17歳の誕生日に、「LOZE」が完成した。17歳の誕生日を祝った一週間後が、地獄のようになるなんて、当時の僕は思いもしなかった。
あの日を、一生忘れることはないだろう。東京が東京ではなくなった日を。
「せっとやー!昨日はお疲れ~」
僕が俯いて、悔しそうに手を握っている僕をみて、心配してくれたのか、彼女は話しかけてきた。
「あ、アステさん。お疲れ様です。」
「うん、どぉ?疲れてるでしょ?はじめての任務なのに大変だったもんね!」
同じ質問をさっきされた気がした
「それなりには体調いいですよ。
アステさんも、すごい活躍でしたね。」
「えへへ~、そんなことないって」
わかりやすい人だ。
「おぉーーい!アァステェー!!
どーーこいったぁ!?!?」
「あーやばいやばい!ごめんね!また後で!」
凄まじい怒声を浴びたコンクリートは揺れて、僕の周りにいる人達も驚いて声のする方を全員で見つめる。
「ったぁくもぉ!次の作戦の会議があるから幹部は集合って言われたでしょ!?なーんどもなーんども言わせないで!」
「ごめんって~」
「活躍は認めるけど、幹部からにはちゃんと守ってもらいますからね。総司令命令です!」
「ひぇ~」
そう言われて彼女は腕を引っ張られた。大声の主は「Hum-Fulouk」のリーダーであり、総司令官でもある、彼女である、「Hum-Fulouk」を束ねる彼女の名は、「アリア・サテライト」アメリカ出身の元軍人である。
「あ、新人くん、すまないね。昨日はお疲れ様」
「いえ、総司令こそお疲れ様です。」
「そう改まらなくてもいいよ。今度の任務もきついけど、期待してるからね。ほら!アステは行くよ!」
「はぁ~い...」
そう言われて彼女は連れていかれた。
まるで、地球最後の希望などとはかけ離れた、なんとも明るい雰囲気だ。自分の布団から立ち上がった僕は、水汲み場でコップ一回の水を飲むと、ふぅ、と吐息を漏らした。
寝床を出て広間に出ると、そこは活気で溢れていた。たった40人の「Hum-Fulouk」は、いつもこの賑わいようである。
「おぉ新人!お疲れさん!」
「新入りぃ!よく寝れたかぁ?」
「Hum-Fulouk」に入ってまだ2日目の僕は、よく気を配られる。
声をかけてきた人に軽く会釈をすると、空いている席に腰を下ろした。座ったとたん、妙な音がした、この広場と総司令室へつながる廊下から。
「わぁ!みなさんがHum-Fuloukの方々ですか!」
妙な女の子がきた、そう誰もが思っただろう。
「ちょちょちょっ!ハクちゃん!いきなり出ていかないでっ!」
後ろから慌てた総司令が出てきた「はじめまして!私の名前は-白雷-です!名前といっても開発コードなので名前はありません!みなさんのお力になれるように頑張ります!えへん」
本当におかしな子がきた。そう思った。
「みんな急にごめんね、今彼女がいったとうり、彼女の名前は-白雷-。今日からここの戦力として戦ってくれる子よ。私とエンジニアたちで作った、対LOZE兵器のー
その言葉を聞いて、僕の中に色々な感情が飛び交った。
ロボットよ。」
「ロボッ...ト...?」
彼女もまた、人間ではなかった。
「いいか!ここが正念場だ!第1ペクタを突破されたからにはもう終わりだ、今回のミッションは、第1ペクタ前の-レイルドラ-の破壊だ!俺らの星を、取り戻すんだ!」
「おぉぉっ!」
「果てなく進む光を!」
「果てなく進む光を!!!!」
眩しい。
「はあぁっ!」
耳鳴りがする
「チッ...硬ぇ!アステ!合わせろ!」
「了解!」
「はぁっ!」「はあぁっ!」
五感すべてで感じる緊迫感と恐怖
「防御壁突破サレマシタ 戦闘員ハ 早急ニ 対処シテ クダサイ」
「今だ!一気に押し込め!」
早く。早く自分も行かなければ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「反逆者ノ 駆除ヲ 開始シマス」
「ちっ...もう来やがったか!アイヤは援護、ソリュード達とルイン達は回り込んで突破しろ!アステは一旦退け!」
「了解!」
「駆除シマス」
「やるしかねぇか...」
「反逆者ニ 死ヲ」
「おらぁぁぁぁぁ!」
そう。これは戦いなのだ。
目が覚めたのは、薄暗い広間の一角。
朽ち果てたコンクリートなどを組み合わせて雨風を凌ぐだけどものだ。
「よぉ。起きたか」
寝起き早々声をかけられて驚いた
「昨日の奪還作戦はお疲れさん。初めての作戦の割には重大な作戦で悪かったな」
「っよっとぉ」
重々しげなこえをあげながら床に腰を落とした
「それで、調子の方がどうだ?慣れてない体で疲れているところもあるだろう」
先程から親しげに話しかけてくる彼の名は
「福重 政隆(ふくしげ まさたか)」
この「Hum-Fulouk」の副指揮官であり、
僕と同じ日本出身だ
「はい、調子がいい...と言ったら嘘になりますけど、対して問題はありません」
「そうか、頑張れよ」
そう言って肩をバシバシ叩きてくる
痛い。
「んじゃ、俺は作戦会議に行ってくるよ
しっかり休んどけよ」
そう言って彼は周りにいた部下と総司令室へ行った。
今、「Hum-Fulouk」は40人くらいのメンバー構成で、当たり前のように全員機械の体をしている。といっても機械になっているのは足だったり、手だったり、全身だったり。人それぞれ体が違う。そう言う僕の右手も、自分のものではなかった。
僕がここに入ることになった理由は、簡単だ。世界を救うため。や、人類を守るため。など周りに合わせる方便に過ぎない。
僕が動く理由は単純な感情ひとつだけ。
「LOZEに復讐を。」
あの日、もう二度と会えなくなってしまった、妹のために。
2304年4/1に、僕はごく普通の家庭に生まれた。13歳で親を事故で失ってからは、ずっと妹と暮らしていた。僕の17歳の誕生日に、「LOZE」が完成した。17歳の誕生日を祝った一週間後が、地獄のようになるなんて、当時の僕は思いもしなかった。
あの日を、一生忘れることはないだろう。東京が東京ではなくなった日を。
「せっとやー!昨日はお疲れ~」
僕が俯いて、悔しそうに手を握っている僕をみて、心配してくれたのか、彼女は話しかけてきた。
「あ、アステさん。お疲れ様です。」
「うん、どぉ?疲れてるでしょ?はじめての任務なのに大変だったもんね!」
同じ質問をさっきされた気がした
「それなりには体調いいですよ。
アステさんも、すごい活躍でしたね。」
「えへへ~、そんなことないって」
わかりやすい人だ。
「おぉーーい!アァステェー!!
どーーこいったぁ!?!?」
「あーやばいやばい!ごめんね!また後で!」
凄まじい怒声を浴びたコンクリートは揺れて、僕の周りにいる人達も驚いて声のする方を全員で見つめる。
「ったぁくもぉ!次の作戦の会議があるから幹部は集合って言われたでしょ!?なーんどもなーんども言わせないで!」
「ごめんって~」
「活躍は認めるけど、幹部からにはちゃんと守ってもらいますからね。総司令命令です!」
「ひぇ~」
そう言われて彼女は腕を引っ張られた。大声の主は「Hum-Fulouk」のリーダーであり、総司令官でもある、彼女である、「Hum-Fulouk」を束ねる彼女の名は、「アリア・サテライト」アメリカ出身の元軍人である。
「あ、新人くん、すまないね。昨日はお疲れ様」
「いえ、総司令こそお疲れ様です。」
「そう改まらなくてもいいよ。今度の任務もきついけど、期待してるからね。ほら!アステは行くよ!」
「はぁ~い...」
そう言われて彼女は連れていかれた。
まるで、地球最後の希望などとはかけ離れた、なんとも明るい雰囲気だ。自分の布団から立ち上がった僕は、水汲み場でコップ一回の水を飲むと、ふぅ、と吐息を漏らした。
寝床を出て広間に出ると、そこは活気で溢れていた。たった40人の「Hum-Fulouk」は、いつもこの賑わいようである。
「おぉ新人!お疲れさん!」
「新入りぃ!よく寝れたかぁ?」
「Hum-Fulouk」に入ってまだ2日目の僕は、よく気を配られる。
声をかけてきた人に軽く会釈をすると、空いている席に腰を下ろした。座ったとたん、妙な音がした、この広場と総司令室へつながる廊下から。
「わぁ!みなさんがHum-Fuloukの方々ですか!」
妙な女の子がきた、そう誰もが思っただろう。
「ちょちょちょっ!ハクちゃん!いきなり出ていかないでっ!」
後ろから慌てた総司令が出てきた「はじめまして!私の名前は-白雷-です!名前といっても開発コードなので名前はありません!みなさんのお力になれるように頑張ります!えへん」
本当におかしな子がきた。そう思った。
「みんな急にごめんね、今彼女がいったとうり、彼女の名前は-白雷-。今日からここの戦力として戦ってくれる子よ。私とエンジニアたちで作った、対LOZE兵器のー
その言葉を聞いて、僕の中に色々な感情が飛び交った。
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彼女もまた、人間ではなかった。
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