12 / 19
進路
しおりを挟む
春休みはあっけなく過ぎた。
遊園地にも行かなかったし、海にも山にも行かなかった。行ったのは図書館と湊の家と学校の自習室ばかりだ。最初のうちは「受験生だからな」と自分に言い聞かせていたが、気づけば勉強の内容そのものが少し楽しくなっていた。
人に教えると、自分の抜け落ちていた穴が見える。穴を埋めるたび、教える言葉が少しだけ澄んでいく。その循環が、思った以上に気持ちよかった。
帰り道、湊が何気なく「教えるの、上手だね」と言った瞬間、胸の内側の歯車が一枚かちりとはまる。
「⋯⋯俺、先生になろうかな」
言葉にしてみると、急に地面の硬さが増した。俺の「やりたい」は、まだ細いけれど、指でつまんで形にできるくらいには具体になった。
四月。校門の脇で桜が花びらを落としていた。新学期の朝の空気はまだ冷たく、土手の風はひとつも甘やかしてくれない。けれど足は自然に学校へ向かう。
二年から繰り上がりで、クラスも担任も同じだ。教室の扉を開けた瞬間、見慣れた背中と笑い声。
「東堂、でけぇのさらに更新した?ガタイもだけど身長も伸びてね?」
「巨人だなぁ、三年も健在」
「うるせぇ。今日は褒め言葉だけ受け付ける」
あ、王子——と誰かが挨拶している、視線の先で湊が「おはよう」と笑う。その笑い方も、二年の終わりから変わっていない。少しだけ、安心する。
LHR。担任の例のでかい字で黒板に「進路希望調査」と書いた。教室の空気が一段落ち着く。今日配られたのは志望理由の書き方や、模試の予定、三者面談の日程。
「三年は早いぞ。春は気づいたら終わる。夏は気づいたら始まって、秋に近づいたら本番だ」
毎回三年生に言っているのだろう台詞を、担任は重厚に話す。配られた調査票には第一志望校、学部、資格欄。最後に将来の希望。
将来の欄でペン先が空を切る。事前に調べておいた教員免許が取れる大学を書き込みながら、背筋の内側がひやりとする。
友人に覗かれて、「お、東堂もしかして教師目指すの? 体育教師?」と笑われ、「たぶん」と返すと、思いがけず胸の奥が静かに座った。
休み時間、窓際で湊と並ぶ。桜の花びらが風に巻かれて、ときどき窓枠に貼りつく。
「湊は大学どこ受けるんだ?」
「⋯⋯まだ、迷ってる。学部の希望はあるんだけれど」
湊は少し言いにくそうに、しかし嘘はつかない口ぶりで続けた。
「海外療養・留学の話を、されてる。体調の波に合わせて通えるところを選べるし、医療体制も整ってる国があって。もし合えば、そのまま向こうの大学に——って」
その言葉は春の風みたいな顔をして、胸の中央だけを冷やした。目に見えない薄膜が、二人の間にふっと張られる。
「まだ、体⋯⋯良くないのか」
「そんなことは、ない。はずなんだけど。——この前、また倒れちゃって。たぶん、寝不足と、進路について考えてせいなんだけどなぁ。両親は体を早く治すべきだって」
湊は苦笑した。
「心配してくれてるありがたいし、申し訳ない。でも、決めるのは僕でありたい。⋯⋯自分で選んだ進路に行きたい。わがままかな」
わがままじゃない。喉の奥まで出かかった言葉を、いったん腹に戻す。
「湊なら、海外でもうまくやれるだろうけどな」
口から出てしまったそれは、正直な本音だった。どこでもやれるやつだと俺は思っている。学年で成績も一番。英語も得意だし、人当たりだっていい。
でも同時に、言葉は影も連れてきた。
——離れるかもしれない。
重さが、二人の間に薄い膜みたいにかかった。
「⋯⋯まあ、まだ三年になったばっかだしな」
俺は空を見上げて、明るい声を作る。
「志望理由書もこれからだし、オープンキャンパスもあるし。いっぱい見て、選ぼう。お前がやりたいこと、やればいい。湊の両親はお前の意見ちゃんと聞いてくれるだろ」
湊は目を細めて、少しだけ安心したように笑った。
「うん。ありがとう」
担任との個人面談は、その週の木曜だった。ホームルーム教室の隅に置かれた机と椅子。担任の前に座ると、机の上に俺の調査票が載っていた。
「教員。か」
「はい」
「体育教師か?」
頷けばまあ、あんだけ毎日走ってればそうだよな、と担任はおどけず、しかし笑った目で言う。
「成績的にはいけると思うぞ。推薦でいけそうだ。最近英語が伸びてるな。」
「教えてくれるやつが優秀なんで」
「ああ、久遠か」
あまりにあっさり出てきた名前に、思わずまばたきする。
「ん?仲良いだろお前ら。で、だ。教員志望なら、今から教える経験も拾っておけ。放課後の学習会、ボランティア、地域のスポーツ教室でもいい。あと、髪色とピアスは受験の時期には落ち着け」
「了解」
「何回でも図を描き直していい。——迷え。今のうちに」
迷え。教師の口から出ると、励ましに聞こえる。面談が終わって教室を出ると、廊下の端で湊が順番を待っていた。目が合うと小さく笑う。
「どうだった?」
「“迷え”って。今のうちに」
「いい先生だよね」
「ああ。毎年使い回しの自己紹介も、今なら許せる」
「ふふ」
帰り道、校門を出て信号待ち。春の風はまだ冷たく、制服の上着の肩口に入り込む。
青信号。横断歩道を渡りながら、湊がふっと笑う。
「僕がもしも、海外に行ったら。蓮司くんは⋯⋯」
それから、口を閉ざしてしまった。代わりに俺が答えてやる。
「離れたら——会いに行ってやるよ。子どもの時より強くなったし、お前に会えるならどこにだって走れる気分だ」
冗談っぽく言ったのに、口をついた声は思ったよりまっすぐで、俺自身が驚いた。湊は目を丸くして、それから俯いて笑った。
翌週。進路ガイダンスで体育館に椅子がびっしり並び、各大学のパンフレットが配られた。俺は体育学部のページに折り目をつけ、教育実習の欄を食い入るように読んだ。授業づくり、クラス運営、部活顧問。現実はきっときれい事じゃない。でも、きれい事を目指して努力する権利はある。
隣の席で、湊は理工と国際系のページを行ったり来たりしていた。
「理工、好きなんだな」
「うん。小さい頃、病室で回路図の本読んだの覚えてる。」
「国際は?」
「通訳に憧れた時期があって。言葉で橋を架けるの、かっこいいなって」
「通訳、いいじゃん」
体育館の高窓から風が落ちて、パンフの隅だけ季節がめくれる。湊の指は理工と国際の間を往復。俺の指は教育実習の欄にしがみつく。春の匂いはまだ薄いのに、確かに来ている。
春は、気づいたら終わる。
担任の言葉は脅しじゃなく、合図だ。早足の季節に、置いていかれないように。
俺は朝、土手を走った。まだ冷たい風が胸に入るたび、体の奥が新しくなる。進路相談票は鞄のポケットで折り目を増やし、志望理由書の下書きは消しゴムのかすを何度も生む。
教室の扉を開ければ、いつもの「おはよう」と、いつもの笑い。
離れるかもしれない影は、まだ足もとに落ちている。けれど、影があるということは、光が必ずあるから。
それでいい。今は、十分だ。
この前の面接練習は、拍子抜けするくらい穏やかに終わった。志望理由を三分で話し、質疑に五分。担任は面接官役で、「なぜ体育を」「どんな生徒にどんな授業をしたいか」「部活はどう考えるか」
——想定通りの球が来て、想定外の角度で返してしまった箇所もあったけど、終わってからの講評は悪くなかった。
「東堂、具体的な話がよかった。高校時代をよく過ごせた結果だな。語尾が強すぎるところだけ直せ。あと、笑顔を一枚多く」
作り笑顔は筋トレで作れない、という不満は呑み込んで頷いた。
推薦の出願条件も無事クリア。英語の評定が一段上がったのが決め手だった。湊に渡されたプリントの束を思い出す。あれがなければ、春の英語の踏ん張りは続かなかった。
「湊のおかげだな」
「蓮司くんが勉強したからだよ」
そう言って笑う湊に、俺は結局いつも救われる。
面接入試は十一月。まだ時間はある。準備は要るけれど、カウントダウンの針が一回だけゆっくりになった気がして、胸の奥で固い結び目がすこしほどけた。
遊園地にも行かなかったし、海にも山にも行かなかった。行ったのは図書館と湊の家と学校の自習室ばかりだ。最初のうちは「受験生だからな」と自分に言い聞かせていたが、気づけば勉強の内容そのものが少し楽しくなっていた。
人に教えると、自分の抜け落ちていた穴が見える。穴を埋めるたび、教える言葉が少しだけ澄んでいく。その循環が、思った以上に気持ちよかった。
帰り道、湊が何気なく「教えるの、上手だね」と言った瞬間、胸の内側の歯車が一枚かちりとはまる。
「⋯⋯俺、先生になろうかな」
言葉にしてみると、急に地面の硬さが増した。俺の「やりたい」は、まだ細いけれど、指でつまんで形にできるくらいには具体になった。
四月。校門の脇で桜が花びらを落としていた。新学期の朝の空気はまだ冷たく、土手の風はひとつも甘やかしてくれない。けれど足は自然に学校へ向かう。
二年から繰り上がりで、クラスも担任も同じだ。教室の扉を開けた瞬間、見慣れた背中と笑い声。
「東堂、でけぇのさらに更新した?ガタイもだけど身長も伸びてね?」
「巨人だなぁ、三年も健在」
「うるせぇ。今日は褒め言葉だけ受け付ける」
あ、王子——と誰かが挨拶している、視線の先で湊が「おはよう」と笑う。その笑い方も、二年の終わりから変わっていない。少しだけ、安心する。
LHR。担任の例のでかい字で黒板に「進路希望調査」と書いた。教室の空気が一段落ち着く。今日配られたのは志望理由の書き方や、模試の予定、三者面談の日程。
「三年は早いぞ。春は気づいたら終わる。夏は気づいたら始まって、秋に近づいたら本番だ」
毎回三年生に言っているのだろう台詞を、担任は重厚に話す。配られた調査票には第一志望校、学部、資格欄。最後に将来の希望。
将来の欄でペン先が空を切る。事前に調べておいた教員免許が取れる大学を書き込みながら、背筋の内側がひやりとする。
友人に覗かれて、「お、東堂もしかして教師目指すの? 体育教師?」と笑われ、「たぶん」と返すと、思いがけず胸の奥が静かに座った。
休み時間、窓際で湊と並ぶ。桜の花びらが風に巻かれて、ときどき窓枠に貼りつく。
「湊は大学どこ受けるんだ?」
「⋯⋯まだ、迷ってる。学部の希望はあるんだけれど」
湊は少し言いにくそうに、しかし嘘はつかない口ぶりで続けた。
「海外療養・留学の話を、されてる。体調の波に合わせて通えるところを選べるし、医療体制も整ってる国があって。もし合えば、そのまま向こうの大学に——って」
その言葉は春の風みたいな顔をして、胸の中央だけを冷やした。目に見えない薄膜が、二人の間にふっと張られる。
「まだ、体⋯⋯良くないのか」
「そんなことは、ない。はずなんだけど。——この前、また倒れちゃって。たぶん、寝不足と、進路について考えてせいなんだけどなぁ。両親は体を早く治すべきだって」
湊は苦笑した。
「心配してくれてるありがたいし、申し訳ない。でも、決めるのは僕でありたい。⋯⋯自分で選んだ進路に行きたい。わがままかな」
わがままじゃない。喉の奥まで出かかった言葉を、いったん腹に戻す。
「湊なら、海外でもうまくやれるだろうけどな」
口から出てしまったそれは、正直な本音だった。どこでもやれるやつだと俺は思っている。学年で成績も一番。英語も得意だし、人当たりだっていい。
でも同時に、言葉は影も連れてきた。
——離れるかもしれない。
重さが、二人の間に薄い膜みたいにかかった。
「⋯⋯まあ、まだ三年になったばっかだしな」
俺は空を見上げて、明るい声を作る。
「志望理由書もこれからだし、オープンキャンパスもあるし。いっぱい見て、選ぼう。お前がやりたいこと、やればいい。湊の両親はお前の意見ちゃんと聞いてくれるだろ」
湊は目を細めて、少しだけ安心したように笑った。
「うん。ありがとう」
担任との個人面談は、その週の木曜だった。ホームルーム教室の隅に置かれた机と椅子。担任の前に座ると、机の上に俺の調査票が載っていた。
「教員。か」
「はい」
「体育教師か?」
頷けばまあ、あんだけ毎日走ってればそうだよな、と担任はおどけず、しかし笑った目で言う。
「成績的にはいけると思うぞ。推薦でいけそうだ。最近英語が伸びてるな。」
「教えてくれるやつが優秀なんで」
「ああ、久遠か」
あまりにあっさり出てきた名前に、思わずまばたきする。
「ん?仲良いだろお前ら。で、だ。教員志望なら、今から教える経験も拾っておけ。放課後の学習会、ボランティア、地域のスポーツ教室でもいい。あと、髪色とピアスは受験の時期には落ち着け」
「了解」
「何回でも図を描き直していい。——迷え。今のうちに」
迷え。教師の口から出ると、励ましに聞こえる。面談が終わって教室を出ると、廊下の端で湊が順番を待っていた。目が合うと小さく笑う。
「どうだった?」
「“迷え”って。今のうちに」
「いい先生だよね」
「ああ。毎年使い回しの自己紹介も、今なら許せる」
「ふふ」
帰り道、校門を出て信号待ち。春の風はまだ冷たく、制服の上着の肩口に入り込む。
青信号。横断歩道を渡りながら、湊がふっと笑う。
「僕がもしも、海外に行ったら。蓮司くんは⋯⋯」
それから、口を閉ざしてしまった。代わりに俺が答えてやる。
「離れたら——会いに行ってやるよ。子どもの時より強くなったし、お前に会えるならどこにだって走れる気分だ」
冗談っぽく言ったのに、口をついた声は思ったよりまっすぐで、俺自身が驚いた。湊は目を丸くして、それから俯いて笑った。
翌週。進路ガイダンスで体育館に椅子がびっしり並び、各大学のパンフレットが配られた。俺は体育学部のページに折り目をつけ、教育実習の欄を食い入るように読んだ。授業づくり、クラス運営、部活顧問。現実はきっときれい事じゃない。でも、きれい事を目指して努力する権利はある。
隣の席で、湊は理工と国際系のページを行ったり来たりしていた。
「理工、好きなんだな」
「うん。小さい頃、病室で回路図の本読んだの覚えてる。」
「国際は?」
「通訳に憧れた時期があって。言葉で橋を架けるの、かっこいいなって」
「通訳、いいじゃん」
体育館の高窓から風が落ちて、パンフの隅だけ季節がめくれる。湊の指は理工と国際の間を往復。俺の指は教育実習の欄にしがみつく。春の匂いはまだ薄いのに、確かに来ている。
春は、気づいたら終わる。
担任の言葉は脅しじゃなく、合図だ。早足の季節に、置いていかれないように。
俺は朝、土手を走った。まだ冷たい風が胸に入るたび、体の奥が新しくなる。進路相談票は鞄のポケットで折り目を増やし、志望理由書の下書きは消しゴムのかすを何度も生む。
教室の扉を開ければ、いつもの「おはよう」と、いつもの笑い。
離れるかもしれない影は、まだ足もとに落ちている。けれど、影があるということは、光が必ずあるから。
それでいい。今は、十分だ。
この前の面接練習は、拍子抜けするくらい穏やかに終わった。志望理由を三分で話し、質疑に五分。担任は面接官役で、「なぜ体育を」「どんな生徒にどんな授業をしたいか」「部活はどう考えるか」
——想定通りの球が来て、想定外の角度で返してしまった箇所もあったけど、終わってからの講評は悪くなかった。
「東堂、具体的な話がよかった。高校時代をよく過ごせた結果だな。語尾が強すぎるところだけ直せ。あと、笑顔を一枚多く」
作り笑顔は筋トレで作れない、という不満は呑み込んで頷いた。
推薦の出願条件も無事クリア。英語の評定が一段上がったのが決め手だった。湊に渡されたプリントの束を思い出す。あれがなければ、春の英語の踏ん張りは続かなかった。
「湊のおかげだな」
「蓮司くんが勉強したからだよ」
そう言って笑う湊に、俺は結局いつも救われる。
面接入試は十一月。まだ時間はある。準備は要るけれど、カウントダウンの針が一回だけゆっくりになった気がして、胸の奥で固い結び目がすこしほどけた。
0
あなたにおすすめの小説
極度の怖がりな俺、ド派手な先輩とルームシェアが決まる
雪 いつき
BL
幽霊が怖い極度の怖がりな由井 明良(ゆい あきら)は、上京した翌日に、契約した部屋が事故物件だと知る。
隣人である鴫野 聖凪(しぎの せな)からそれを聞き、震えながら途方に暮れていると、聖凪からルームシェアを提案される。
あれよあれよと引っ越しまで進み、始まった新生活。聖凪との暮らしは、予想外に居心地のいいものだった。
《大学3年生×大学1年生》
《見た目ド派手な世話焼きバンドマン攻×怖がりピュアな受》
血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】
まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
発情期のタイムリミット
なの
BL
期末試験を目前に控えた高校2年のΩ・陸。
抑制剤の効きが弱い体質のせいで、発情期が試験と重なりそうになり大パニック!
「絶対に赤点は取れない!」
「発情期なんて気合で乗り越える!」
そう強がる陸を、幼なじみでクラスメイトのα・大輝が心配する。
だが、勉強に必死な陸の周りには、ほんのり漂う甘いフェロモン……。
「俺に頼れって言ってんのに」
「頼ったら……勉強どころじゃなくなるから!」
試験か、発情期か。
ギリギリのタイムリミットの中で、二人の関係は一気に動き出していく――!
ドタバタと胸きゅんが交錯する、青春オメガバース・ラブコメディ。
*一般的なオメガバースは、発情期中はアルファとオメガを隔離したり、抑制剤や隔離部屋が管理されていたりしていますが、この物語は、日常ラブコメにオメガバース要素を混ぜた世界観になってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる