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誰が王子を助けるのか
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ジェスとミカは、ひとまず王宮から学園へ戻り、準備をしてから海の民の居城へクロードを助けに行くことにした。
馬車に揺られながら、ランプと地図をだし、ジェスが指をさしながら話した。
「海の民の東の居城は、この岬の端にある。学校からだと、馬で駆けて2時間くらいか·····この城の厄介なのは、塔のようになってるから、入り込みにくい。塔の上に幽閉されてるなら、行きも帰りも危険だ。しかも、この月夜だと大潮だから、唯一の橋の道が海に沈んで渡れなくなる。つまり夜は海に囲まれてる·····ボートだと見張りに見つかるだろうから、泳いで渡るしかないな·····」
「どうしよう·····実は私、泳げないんだ·····」
「ミカは行かなくていい。俺が責任とって、一人でクロを助けに行ってくる。·····にしても、親父があんな、クソ野郎だったなんて·····まじでショックだ·····結構、尊敬してたのに·····俺の親父せいで、ミカの父親も兄貴も死んだんだよな·····。本当に申し訳ねぇ·····」
「ジェス·····。クロードにも、前に伝えたことがあるけど·····『親の言動に子供は一切責任を負う必要はない』って昔、私を育ててくれた人が言ってたよ。私も本当にそう思う。そう思うからこそ、クロードを助けたい!」
「ああ、助けようぜ!·····でも、現実的に考えると、俺たちだけの力で助け出せるかは、かなり厳しいラインだな·····」
「この月夜だと、馬で駆ける分にはちょうどいいけど、城に忍び込むには見つかりやすいだろうしね·····」
ミカは身を捩り、馬車の外を覗きながら言った。
その拍子にポケットに入っていた、手紙が落ちた。
「ミカ·····なんか落ちたぜ!手紙?『男装してる女性のアナタへ』!?·····なんだこりゃ!」
「ああ·····リカルド・キティからの手紙だよ。忘れていた·····」
「リカルド・キティってあの、初代国王の側近で未来予知の使獣の力がスゲー強かったいう、伝説のあの人か?」
「そう、そのリカルド・キティだよ」
「何か強力な魔法とか記されてるんじゃねぇか!?ちょっと読んでみようぜ!·····って、うぉっ!裏面に『注意・そうでない人がこれを読むと酷い目にあうわよ。くれぐれも本人以外は読まないようにね』って書いてあるぜ!怖ぇ!やべーやべー!俺が読んだら、何か酷い魔法にかかるとか、なんじゃねぇか!?危なかったぜ!·····ミカ!お前が読んでくれ!·····にしても、なんでオネエみたいな口調なんだ!?」
「リカルド・キティはオネエだったらしいよ·····」
「マジか!?·····俺、ちょっとリカルド・キティに、憧れてたからショックなんだけど·····まぁいいや。ランプを貸すから、ミカはそれ読んでくれ!何かこの状況を打開出来ることが記載されてるかもしれねぇ!俺は、海の民の城を攻略する方法が何かないか、ちょっと1人で知恵を絞ってみる!」
ミカはジェスからランプを借り、リカルド・キティの手紙を開き、揺れる馬車の中で読み始めた。
馬車に揺られながら、ランプと地図をだし、ジェスが指をさしながら話した。
「海の民の東の居城は、この岬の端にある。学校からだと、馬で駆けて2時間くらいか·····この城の厄介なのは、塔のようになってるから、入り込みにくい。塔の上に幽閉されてるなら、行きも帰りも危険だ。しかも、この月夜だと大潮だから、唯一の橋の道が海に沈んで渡れなくなる。つまり夜は海に囲まれてる·····ボートだと見張りに見つかるだろうから、泳いで渡るしかないな·····」
「どうしよう·····実は私、泳げないんだ·····」
「ミカは行かなくていい。俺が責任とって、一人でクロを助けに行ってくる。·····にしても、親父があんな、クソ野郎だったなんて·····まじでショックだ·····結構、尊敬してたのに·····俺の親父せいで、ミカの父親も兄貴も死んだんだよな·····。本当に申し訳ねぇ·····」
「ジェス·····。クロードにも、前に伝えたことがあるけど·····『親の言動に子供は一切責任を負う必要はない』って昔、私を育ててくれた人が言ってたよ。私も本当にそう思う。そう思うからこそ、クロードを助けたい!」
「ああ、助けようぜ!·····でも、現実的に考えると、俺たちだけの力で助け出せるかは、かなり厳しいラインだな·····」
「この月夜だと、馬で駆ける分にはちょうどいいけど、城に忍び込むには見つかりやすいだろうしね·····」
ミカは身を捩り、馬車の外を覗きながら言った。
その拍子にポケットに入っていた、手紙が落ちた。
「ミカ·····なんか落ちたぜ!手紙?『男装してる女性のアナタへ』!?·····なんだこりゃ!」
「ああ·····リカルド・キティからの手紙だよ。忘れていた·····」
「リカルド・キティってあの、初代国王の側近で未来予知の使獣の力がスゲー強かったいう、伝説のあの人か?」
「そう、そのリカルド・キティだよ」
「何か強力な魔法とか記されてるんじゃねぇか!?ちょっと読んでみようぜ!·····って、うぉっ!裏面に『注意・そうでない人がこれを読むと酷い目にあうわよ。くれぐれも本人以外は読まないようにね』って書いてあるぜ!怖ぇ!やべーやべー!俺が読んだら、何か酷い魔法にかかるとか、なんじゃねぇか!?危なかったぜ!·····ミカ!お前が読んでくれ!·····にしても、なんでオネエみたいな口調なんだ!?」
「リカルド・キティはオネエだったらしいよ·····」
「マジか!?·····俺、ちょっとリカルド・キティに、憧れてたからショックなんだけど·····まぁいいや。ランプを貸すから、ミカはそれ読んでくれ!何かこの状況を打開出来ることが記載されてるかもしれねぇ!俺は、海の民の城を攻略する方法が何かないか、ちょっと1人で知恵を絞ってみる!」
ミカはジェスからランプを借り、リカルド・キティの手紙を開き、揺れる馬車の中で読み始めた。
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