15 / 35
おまけ シスターの話②
しおりを挟む
「その国の創設者、正式な名前は今はには伝わっていません。」
「正式なリーダーや、組織名の存在しない活動だったとも言われています。」
「彼らは、自分たちの思想ごとに住む地域、適用法を選択出来る社会を設立する、と、宣言しました。 難しい言葉で言うと、真の社会契約論の実現を提唱することを目的とした集団だったと言われています。」
『分かり合うことが不可能ならば、せめて離れて暮らそう(争わずに生きていこう)』
「今でも使われるこの言葉は、彼らの発言が由来と言われています」
「公海上の小さな島をもって、政治信条を軸としたコミュニティを設立した、初めての人々と言われています。」
「彼らはすぐに歴史からも姿を消しています。 投獄されたのか、自ら姿を消したのか、あるいは滅ぼされたのか、理由はわかっていません。」
「ただ、公海上とは言え、近くの国にとっては内乱罪、独立行為に近い宣言だったので、国家にとってあまり面白い行為でなかったことは間違いありませんでした。」
「当時の国々や既存メディアは、混乱をおこさないために、彼らの情報を規制しようとしましたが、情報統制が効かなくなった社会において、完全に情報を消し去ることはできませんでした。」
「その後しばらくして、世界中でおかしなことが起こり始めます」
「公海上、あるいは地方の放棄地域において、同時多発的に、事実上の独立宣言が行われました。」
「それは明らかに、前述の『彼ら』に影響を受けた行動であることは明らかでしたが、集団間には思想的共通点はなく、連携をしていた痕跡はありませんでした。」
「国家は最初こそやっきになって、それら、独立宣言をおこなったコミュニティを制圧しようと頑張っていました。」
「『寛容』を是とする国家や政党にとっても、『そうではない』コミュニティが国内に成立するのは堪え難かったのです。」
「しかし、それぞれのコミュニティは粘り強く抵抗し、また、その数は少しずつ増えていました。」
「その結果、独立コミュニティをルール付きで承認しはじめるまでに、長く時間はかかりませんでした。」
「社会の分断による争いは元々長く長く続いており、国民も政治家も嫌気がさしていたことも、背景にあったのだと思います。」
「このコミュニティ自治のような仕組みは小規模型民主制と言われ、多くの国に広まりました。 今でもこの国の政治体制の元となっています。」
シスターは、こちらの中身が子供ではないということを知っているかのように、淡々と説明を続けた。
髪や目の色は少年と似ている。同じ民族なのだろう。
シスターからは、何かを隠すような甘い香りした。
「正式なリーダーや、組織名の存在しない活動だったとも言われています。」
「彼らは、自分たちの思想ごとに住む地域、適用法を選択出来る社会を設立する、と、宣言しました。 難しい言葉で言うと、真の社会契約論の実現を提唱することを目的とした集団だったと言われています。」
『分かり合うことが不可能ならば、せめて離れて暮らそう(争わずに生きていこう)』
「今でも使われるこの言葉は、彼らの発言が由来と言われています」
「公海上の小さな島をもって、政治信条を軸としたコミュニティを設立した、初めての人々と言われています。」
「彼らはすぐに歴史からも姿を消しています。 投獄されたのか、自ら姿を消したのか、あるいは滅ぼされたのか、理由はわかっていません。」
「ただ、公海上とは言え、近くの国にとっては内乱罪、独立行為に近い宣言だったので、国家にとってあまり面白い行為でなかったことは間違いありませんでした。」
「当時の国々や既存メディアは、混乱をおこさないために、彼らの情報を規制しようとしましたが、情報統制が効かなくなった社会において、完全に情報を消し去ることはできませんでした。」
「その後しばらくして、世界中でおかしなことが起こり始めます」
「公海上、あるいは地方の放棄地域において、同時多発的に、事実上の独立宣言が行われました。」
「それは明らかに、前述の『彼ら』に影響を受けた行動であることは明らかでしたが、集団間には思想的共通点はなく、連携をしていた痕跡はありませんでした。」
「国家は最初こそやっきになって、それら、独立宣言をおこなったコミュニティを制圧しようと頑張っていました。」
「『寛容』を是とする国家や政党にとっても、『そうではない』コミュニティが国内に成立するのは堪え難かったのです。」
「しかし、それぞれのコミュニティは粘り強く抵抗し、また、その数は少しずつ増えていました。」
「その結果、独立コミュニティをルール付きで承認しはじめるまでに、長く時間はかかりませんでした。」
「社会の分断による争いは元々長く長く続いており、国民も政治家も嫌気がさしていたことも、背景にあったのだと思います。」
「このコミュニティ自治のような仕組みは小規模型民主制と言われ、多くの国に広まりました。 今でもこの国の政治体制の元となっています。」
シスターは、こちらの中身が子供ではないということを知っているかのように、淡々と説明を続けた。
髪や目の色は少年と似ている。同じ民族なのだろう。
シスターからは、何かを隠すような甘い香りした。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
兄貴のお嫁さんは異世界のセクシー・エルフ! 巨乳の兄嫁にひと目惚れ!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
ファンタジー
夏休み前、友朗は祖父の屋敷の留守を預かっていた。
その屋敷に兄貴と共に兄嫁が現れた。シェリーと言う名の巨乳の美少女エルフだった。
友朗はシェリーにひと目惚れしたが、もちろん兄嫁だ。好きだと告白する事は出来ない。
兄貴とシェリーが仲良くしているのを見ると友朗は嫉妬心が芽生えた。
そして兄貴が事故に遭い、両足を骨折し入院してしまった。
当分の間、友朗はセクシー・エルフのシェリーとふたりっきりで暮らすことになった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる