駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

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章2 おいでよよーかいの国

053 お前と、ヒトとには致命的な違いがある。ソレは妖怪コアだ!

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まとめると、こういう事らしい。
・妖怪キングであるスルガにより、スキルを付与できないはずの人間に無理やり植え付けられて瀕死。
・死ぬはずだったが、妖怪キングに頼られたのが嬉しかったオッパイ姫ちゃんが、張り切ってフルパワーで発動した妖怪治癒パワーで復活!
・その際にスキルと妖怪パワーが合体し、人間が持たない妖怪コアが形成されてしまう。
・妖怪コア形成直後で、動作が安定していない状態なのに大規模殲滅呪文を詠唱したため、ふたたび倒れる。
・三日間意識不明の重体。姫ちゃんや妖怪互助会の人たちの献身で命を取り留める。
・人間の体と妖怪コアを持った。前代未聞のハーフ妖怪ダイジョー誕生!

ご迷惑をおかけしました。

よっこらせっクスッ!立ち上がってみる。
普通三日間も寝込んだら、筋力低下や衰弱で立つのも難儀なはずなのに、勢いよく起き上がることが出来た。
もう人間じゃないんだっけ。いや、ハーフだったな。

「あああああああ、忘れてた!」
仕事ォ!連絡してない。三日もぶっ倒れて音信不通とかありえねぇ!
姫ちゃん(のオッパイ)に眼球を固定したまま、回収されていた私物のなかから携帯パーソナルコンピューターを取り出して客先と連絡しようとした。

横で食休みがてら俺を眺めていた職員さんが言う。
「それウチの互助会の部署ですね、ちょっと待っててください」
職員さんの目の前に未来映画でよくあるホログラムモニターのようなものが浮かび上がった。
指で触れたわけでもないのに画面が次々と変わっていき、テレビ電話が始まる。
何これ、妖怪の技術レベルってどうなってんの?
俺が困惑して脳波が停止している間に、職員さんから、仕事先のお客さんである静岡振興部署へ説明がなされていく。
「なるほど、それならば仕方ありませんね」と静岡振興部署のかたが言ってくれた。
「連絡できずに申し訳ありませんでした」と謝っておく。
そうか仕事相手は妖怪関係だったのか。静岡ってどれほどの妖怪率なんだろう。
「妖怪登録とか講習もあるでしょうし、仕事の期限は気にしなくてもいいですよ」と言ってくれた。この妖怪やさしい!スキ!!!熱視線を送っておく。
妖怪生活が送れるようになるまで、期限を延ばしてもらえるようになった。

ハーフではあるが、妖怪は妖怪互助会に入る事が推奨されている。妖怪登録しておく事となった。
スルガちゃんと姫ちゃんが、やらかしちゃった系ではあるが、妖怪キング:スルガ様に文句を言える妖怪はそうは居ない。

俺は、姫ちゃんに、また会いましょう連絡しますねといい。お別れした。
姫ちゃんの妖怪IDはゲット済みである。
ちなみにスルガちゃんはずっとそばに居たのだが、黙々として「あみ焼弁当」を貪り続けていた。

その後、互助会のサービスカウンターへ行き、サックリと妖怪証明書と、妖怪互助会のトレードマークの入った妖怪バッヂを手に入れることが出来た。
妖怪バッヂには妖怪識別用の「妖怪ID」が刻印されている。
講習会のあとに渡される妖怪グッズにも妖怪IDが刻印され、自分しか使えないパーソナル妖怪グッズとなるのだ。
落っことして人間に拾われてたとしても、次元凍結されるので動かせない。安全装置みたいなものだ。


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