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章6 切り開くもの
破滅への序曲 イカれちまった、このどうしようもない世界
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最近ニュースになっていることがある。
最初は海岸付近での噂話だった。今では海岸付近から離れた内陸地までその影響が出始めている。
それは何か? 小動物の狂暴化である。
最初はネズミだった。倉庫街でみつかったそれは。赤い目を爛々と輝かせてコンテナの壁を食い破り、中にあった輸出予定のとてもおいしい果実を喰っていた。
最初はコンテナが老朽化していたのだろう、そう思われていたが、被害が海岸沿いの各所で報告され始めると、駆除業者が嬉しい悲鳴をあげるほどに報告例があがっていった。
最初は駆除の仕事が増えて喜んでいた駆除業者であったが、あまりの被害件数に対応できなくなる。
各国の輸出入管理局は頭を抱えた。
やがて沿岸部より内陸にある食料庫へと被害は拡大していく。
ニンゲンの管理する食料庫や、食品工場の倉庫被害は増える一方だ、柵が設置してあったり、警備員がいるにも関わらずネズミたちは集団で襲撃し、食いつぶし、個体数を増やしていく。
堅牢な倉庫であっても排気関係から侵入されるため対処のしようがなかった。
工場関係者や農協職員は頭を抱えた。害獣対策に毎年計上されていた予算はとう使い切っている。
最初はネズミだけという報告だった。
しかし、異常に狂暴化する生物はそれだけに収まらない。
今ではネズミ以外の小動物が凶暴化したという報告が上がってきている。
調査が進むにつれて、全貌が明らかになっていく。
影響があったのは謎のリング発生後に生まれた個体だけだ。
どうやら昆虫には影響がないらしい。
ある程度の知能ある哺乳類が凶暴化するらしい。
それは成長の早い、猫、犬、イノシシ。
濠洲連邦のディンゴは大問題となった。
今でも空気銃を持った、犬ハンターが駆けずり回り駆除を行っている。
動物開放を唱えていたエコテロリスト集団は鳴りを潜めた。
大型の哺乳類の凶暴化は報告されていないが対策が必要だろう。
日ノ本でも同様の問題が発生していた。
「謎のリング」発生前に生まれ、ニンゲンに飼われて幸せを謳歌していた犬や猫が被害にあっている。
野生を放棄していた猫は、ネズミに食べられて無残な死を迎えた。
縄を付けられ犬小屋で呑気にお昼寝をキメていた犬や、敷地の庭に放し飼いにされていた犬達も同様だ。
生態系のピラミッドに異常が発生している。
原因はなんだろうか、おおよその見当はついている、「謎のリング」だ。
生態系が壊れ始める原因となった凶暴化した個体が現れ始めたのは「謎のリング」発生後に生まれた個体だけなのだ。
「謎のリング」から、ニンゲンの保有する観測装置では確認できない放射線や怪電波が出ているのかもしれない。
怪しげな物質が放出されている可能性も示唆されている。
それはジワリジワリと地球上の生命体を蝕み、生態系を乱し、ニンゲンを含む地球上の生物たちを破滅へと向かわせる「死のリング」なのかもしれない。
僻地では「謎のリング」が神から齎された人類への警告である!との世迷い言を元にした新興宗教まで出来上がっている。
鳥類も影響があるかと思われたが、影響は少ないようだ。但し飛べなくなった鳥が散見される。
猛スピードで地面を疾駆する鳩やカラス。雀は集団でカラスを狩ることがあるらしい。
雀は稲穂などの農作物を襲うより鳩やカラスを狩る傾向になったため、益獣として認識されることになった。
一部では集団化したネズミが大型の動物(クマなど)を集団で狩る行為を行うようだ。
各国にて設置された小動物凶暴化対策部が被害報告をまとめ上げる。
「謎のリング」発生後に生まれた、知能ある小型の哺乳類と鳥類の個体だけ凶暴化に発生。
草食または雑食性の動物に発生することが多い。
・ハイパーラット 被害の大半を占める害獣、但し毒団子には相変わらず弱い
・ジェットカラス 華麗なコーナリングをキメる、地を這う黒い弾丸。飛べなくなった。
・ヘヴィメタル鳩 不思議なヘッドバンギングを超高速で行い。商店の軒先にある食べ物を強奪。
・ギャング鴎 以前よりヒトの持っている食べ物を襲う傾向があったが、大衆食堂やレストランをも襲うようになった
・ブラッディ奈良鹿 車に喧嘩を売りまくる。突進を繰り返す
・クレイジー兎 人を襲うようになる、異常に発達した前歯で、脚や腕を切り飛ばされるニンゲンがあとを絶たない
・魚雷土竜 ものすごいスピードで移動するモグラ。農村部の地面はおろか、街のアスファルトをも凸凹させ始める
・ハイパードッグ 最初は気付かれなかったが力が異様に強くなり。飼い主が散歩で引きずり回される
・ファントムキャット ネズミや小動物を異常な速度で狩るようになった
日本で問題となっているのは奈良鹿と兎だった。
当初、キツネや狸も問題となったが、最近は何故か被害件数が殆どない。
動物園内に飼われている動物たちの凶暴化が心配されたが、影響はないようだ。
逆に動物園の周辺では被害件数が驚くほどに少ない、殆どないと言っても良いくらいだ。
凶暴化した小型動物を支配する個体が園内に存在しているのかもしれない。
地球を支配するニンゲンの繁栄を、その歴史を刻むクロックが停止し、終焉へのカウントダウンを始めてしまったのか。
野生を取り戻せ!
ケモノたちによる地球支配が始まってしまったのだろうか。
対抗手段を見いだせない人類は震え上がった。
最初は海岸付近での噂話だった。今では海岸付近から離れた内陸地までその影響が出始めている。
それは何か? 小動物の狂暴化である。
最初はネズミだった。倉庫街でみつかったそれは。赤い目を爛々と輝かせてコンテナの壁を食い破り、中にあった輸出予定のとてもおいしい果実を喰っていた。
最初はコンテナが老朽化していたのだろう、そう思われていたが、被害が海岸沿いの各所で報告され始めると、駆除業者が嬉しい悲鳴をあげるほどに報告例があがっていった。
最初は駆除の仕事が増えて喜んでいた駆除業者であったが、あまりの被害件数に対応できなくなる。
各国の輸出入管理局は頭を抱えた。
やがて沿岸部より内陸にある食料庫へと被害は拡大していく。
ニンゲンの管理する食料庫や、食品工場の倉庫被害は増える一方だ、柵が設置してあったり、警備員がいるにも関わらずネズミたちは集団で襲撃し、食いつぶし、個体数を増やしていく。
堅牢な倉庫であっても排気関係から侵入されるため対処のしようがなかった。
工場関係者や農協職員は頭を抱えた。害獣対策に毎年計上されていた予算はとう使い切っている。
最初はネズミだけという報告だった。
しかし、異常に狂暴化する生物はそれだけに収まらない。
今ではネズミ以外の小動物が凶暴化したという報告が上がってきている。
調査が進むにつれて、全貌が明らかになっていく。
影響があったのは謎のリング発生後に生まれた個体だけだ。
どうやら昆虫には影響がないらしい。
ある程度の知能ある哺乳類が凶暴化するらしい。
それは成長の早い、猫、犬、イノシシ。
濠洲連邦のディンゴは大問題となった。
今でも空気銃を持った、犬ハンターが駆けずり回り駆除を行っている。
動物開放を唱えていたエコテロリスト集団は鳴りを潜めた。
大型の哺乳類の凶暴化は報告されていないが対策が必要だろう。
日ノ本でも同様の問題が発生していた。
「謎のリング」発生前に生まれ、ニンゲンに飼われて幸せを謳歌していた犬や猫が被害にあっている。
野生を放棄していた猫は、ネズミに食べられて無残な死を迎えた。
縄を付けられ犬小屋で呑気にお昼寝をキメていた犬や、敷地の庭に放し飼いにされていた犬達も同様だ。
生態系のピラミッドに異常が発生している。
原因はなんだろうか、おおよその見当はついている、「謎のリング」だ。
生態系が壊れ始める原因となった凶暴化した個体が現れ始めたのは「謎のリング」発生後に生まれた個体だけなのだ。
「謎のリング」から、ニンゲンの保有する観測装置では確認できない放射線や怪電波が出ているのかもしれない。
怪しげな物質が放出されている可能性も示唆されている。
それはジワリジワリと地球上の生命体を蝕み、生態系を乱し、ニンゲンを含む地球上の生物たちを破滅へと向かわせる「死のリング」なのかもしれない。
僻地では「謎のリング」が神から齎された人類への警告である!との世迷い言を元にした新興宗教まで出来上がっている。
鳥類も影響があるかと思われたが、影響は少ないようだ。但し飛べなくなった鳥が散見される。
猛スピードで地面を疾駆する鳩やカラス。雀は集団でカラスを狩ることがあるらしい。
雀は稲穂などの農作物を襲うより鳩やカラスを狩る傾向になったため、益獣として認識されることになった。
一部では集団化したネズミが大型の動物(クマなど)を集団で狩る行為を行うようだ。
各国にて設置された小動物凶暴化対策部が被害報告をまとめ上げる。
「謎のリング」発生後に生まれた、知能ある小型の哺乳類と鳥類の個体だけ凶暴化に発生。
草食または雑食性の動物に発生することが多い。
・ハイパーラット 被害の大半を占める害獣、但し毒団子には相変わらず弱い
・ジェットカラス 華麗なコーナリングをキメる、地を這う黒い弾丸。飛べなくなった。
・ヘヴィメタル鳩 不思議なヘッドバンギングを超高速で行い。商店の軒先にある食べ物を強奪。
・ギャング鴎 以前よりヒトの持っている食べ物を襲う傾向があったが、大衆食堂やレストランをも襲うようになった
・ブラッディ奈良鹿 車に喧嘩を売りまくる。突進を繰り返す
・クレイジー兎 人を襲うようになる、異常に発達した前歯で、脚や腕を切り飛ばされるニンゲンがあとを絶たない
・魚雷土竜 ものすごいスピードで移動するモグラ。農村部の地面はおろか、街のアスファルトをも凸凹させ始める
・ハイパードッグ 最初は気付かれなかったが力が異様に強くなり。飼い主が散歩で引きずり回される
・ファントムキャット ネズミや小動物を異常な速度で狩るようになった
日本で問題となっているのは奈良鹿と兎だった。
当初、キツネや狸も問題となったが、最近は何故か被害件数が殆どない。
動物園内に飼われている動物たちの凶暴化が心配されたが、影響はないようだ。
逆に動物園の周辺では被害件数が驚くほどに少ない、殆どないと言っても良いくらいだ。
凶暴化した小型動物を支配する個体が園内に存在しているのかもしれない。
地球を支配するニンゲンの繁栄を、その歴史を刻むクロックが停止し、終焉へのカウントダウンを始めてしまったのか。
野生を取り戻せ!
ケモノたちによる地球支配が始まってしまったのだろうか。
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