駿河ノ国妖怪物語 ~知られざる妖怪ワールド~

やまねとも

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章6 切り開くもの

ゆんゆん

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妖怪アンテナを立てた妖怪ウィンドウにヤマネ先輩の携帯端末をバイパス接続、ヤマネ家の方々にメールする。

「急用ができたのでシズオカへ行きます」メール発信ゆんゆん。

家族にメールを送るヤマネ画廊センセイ。今5時だから一応のところ、電車に乗って向かったっていう言い訳はできそうではあるな。

ヤマネパパとママはまず信じないだろうね。娘を全く信用してなかったからね!


それにしても先程のニンジャキックは素晴らしかった。

着地は失敗していたが、完成されたニンジャキックでありましたな。

BLのイラストレータやめてニンジャ目指したほうがいいんじゃないですかね。

由緒正しいお色気ニンジャは最高だと思います!由美かおるは最高だと思います!

ニンジャは裸がユニフォーム!


この異世界に戦闘職業の概念があるのなら、無理矢理にでもニンジャに転職させないと!

地球でも腐女子というEvilサイドの闇世界の住人だしピッタリだと思います。

赤の天才科学者セルゲイさんに、揺れたり破れたりする忍者スーツ特注しとかなきゃ!


「パイセンってロールプレイングゲームで何の職業が好きですか?」

「レンジャー!」

「ああ…コアなファンを持つウルなんとかっていう、あのゲームですか。魔法と法力と罠解除のできるバランスブレイカーな職業でしたね」

「そう、それ!オンラインはちょっとアレだったけど大好き!飛鳥シャードです!」

「最初期シャードじゃねぇか! あなた、おいくつでしたっけ?」

「に… 18才、ジョシコーセーです!」

「へぇボタンはどこですか!?」


モグっ支部の大広間まで散歩してみた、怪しげな隠し部屋には宝箱が複数設置されているのを確認です。

資金繰りに行き詰まったら中身を確認ですかね!

すんごい眠いので帰りましょう。


次元跳躍呪文で安心安全健全の静岡に到着。

よしよし、ヤマネパイセンモルモットは死んでませんね、人体実験成功です!

次は魔族が転移できるかの実験だね、誰か協力してくれないかな。


妖怪互助会へモグッ支部からの帰還報告を行い。

互助会併設の寄宿舎へ移動。ヤマネパイセンモルモットを呪文で強制的に眠らせ、ベッドに縛り付け拘束しておく。

ウロウロさせないためだ、最悪死ぬからね。

ニンゲンワールドとは違い、妖怪ワールドでは命は、かっる~い☆のだ。驚きの軽さなのだ。

妖怪ファーストなのだ、ニンゲンは保護対象ではあるのだけれども、すぐに捻り潰されますよ。


俺も倒れそうなくらい眠い、「おやすみ~」

ーーーーーーーーーー
「おはようございます」
元気に挨拶してみます。

「おはよう…ございます。」

ベッドに縛り付けられたまま、青い顔をしたヤマネ画廊先生がおっしゃっている。

「拘束をといていただけないでしょうか…あたくし我慢の限界なのです。斯様かような上級者プレイは…まだ早いと愚考する次第であります」

あーオシッコですね、それは申し訳なかった。

漏らされては堪らないので、拘束を解いてやる。

両手で股を押さえながら、内股でフラフラとトイレへ向かっていくセンパイ。

トイレのドアー開ましょうか?便座の蓋も開ますね。パンツもおろしましょうか?

ビクゥッ! ふるえるセンパイ。

ちょっっ! 漏らしてないよね???

…大丈夫でした。


「ベッドに物理的に拘束とか…酷い!」

何をのたまっておいでなのですかね?あなただから拘束していたのですよ。

全く信用できないんですよ!

「こんどからはオムツ履かせて眠らせることにしましゅ! それならば良いかニャ?」

「あほーッッ!!!」

「チッ」


宿舎の個室にそなえつけのユニットバスでシャワーを浴びてから、互助会の窓口へ。

昨日、簡単な仮登録と報告はしておいたが、本日は正式にニンゲンの協力者として山根藤子を登録しておく。

正式な妖怪協力者バッジを付けていれば、ニンゲンを排除するための結界が通れるようになるのだ。(もちろん行動はトレースされている)

尚、妖怪協力者バッジは、登録したニンゲンとの距離が開くと同時に、バッヂ内のサーキットが焼き切れる仕組みが組み込まれている。

二次利用の禁止、悪用されることの無いように用意されている防衛措置だ。

ニンゲンには、まだ妖怪科学の世界は早すぎる。恐らくニンゲンの種族的寿命を迎える頃になっても追いつけはしないだろう。


「以上で、協力者登録は終了です」

妖怪互助会本部の職員さんからの説明が終わった。

「「ありがとうございました」」

二人揃ってお礼を述べておく。


おなかがすいたよ、今日は互助会近くのコンビニに売っていたおにぎりと、秘蔵のうなぎパイを食べたっきりだ。

「換金しよ か・ん・き・ん! か・ん・き・ん!」

なぜだろう、センパイが言うと、とても卑猥に聞こえますよ。


妖怪互助会地下の高速エスカレータという名前がついているジェットコースター(魔族謹製)を利用して、妖怪ショップという名のデパートメントへ向かう。

「シートベルトをしっかり締めてっと、はい、行きましょうねー」

パイセンをジェットコースターに縛り付ける。底が全く見えない地獄のクレヴァスへご案内だ。

「はーい発進ですよ~落ちないでくださいね~。1名様、地獄へごあんな~い。ポチッとな」

ボクはにっこりと微笑み、センパイの無事を祈りながら、高速エスカレータ発進ボタンという名の新人様用の洗礼ボタンを押しましたとさ。

「ふぎゃああああ~」

悲しい悲鳴だ、ボクも最初に来たとき死の恐怖を味わったのでわかりますよ。

あの時、ボタンを押してくれた互助会職員さんの気持ちがわかりました。スッキリ!


しかし、落下したら死は免れないであろうクレヴァスの底には見えないだけで死体が積み上がっているのかもな。

何故、静岡の地下にこんな裂け目があるのか、それは誰も知らない。


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