6 / 20
第一章 くたばれ重課金
第6話 それが課金ゲー
しおりを挟む
俺は愛剣にしっかり力をこめて技を繰り出す。
「さっきの礼だ! 残空刃!」
剣から衝撃波が飛んでオリヒソに直撃し、悲鳴をあげさせる。
「ぐわぁぁぁーーーーーっ!」
「チャンスだ、バーミィ!」
「おう! フレイム・スピア!」
彼の手に燃え盛る巨大な槍が出現し、オリヒソに飛んで命中する。
「うぉぉぉ……っ!」
奴の頭上に小さなロウソクのアイコンが出現し、彼が火傷の状態異常にかかったことを示す。
こうなっちまえばしめたものだ。火傷すると物理攻撃の威力が下がるし、時間が経つごとにダメージも受ける。毒とデバフが同時に発生したようなもんだ。
何が何だか分からないという顔をしてやがるな、オリヒソの野郎は。
「てめぇら、どんな細工をした!」
「大して難しいことじゃねぇよ。さっきの話のちょうど逆なんだから」
バーミィが俺の話を引き継ぐ。
「ヘルヴァスってゲームは、すべての属性防御を最大にはできない。どれかを上げると反対属性の防御力が下がる。お前はフロスト・ドラゴンの冷気ブレスのダメージを減らすため、氷の属性防御を上げまくった。違うか?」
「……その通りだ。今の俺は極端に炎属性の防御力が低い……」
「後はお前に炎の技や魔法をどんどんぶちこんで終わりってわけだ。そして、戦ってる途中で体力魔力が尽きないよう、回復アイテムをたくさん持ってきてある。だから、これから思う存分てめぇをボコれるってわけだ、オリヒソさんよ?」
「そうかい……」
奴は戦士向けのチンケな回復魔法で体をいやし始める。そうしながらあぁだこうだと言う。
「やっぱヘルヴァスはクソゲーだな! 重課金のこの俺が微課金のお前らに負けるなんざ、絶対にあっちゃならねぇ事態……。それが起きるんだから、クソゲーもクソゲー、クソの王様だ!」
俺が答える。
「課金だ課金だうるせぇよ、クソッタレ! 金がなきゃろくにゲームできねぇのか!」
「うるせぇのはてめぇらの方だろうが! いいか、金さえありゃあ何でもできるのが課金ゲーってやつだ。金でどこまでも強くなれて、弱い奴をぶちのめせるのが課金ゲーだ!」
「単なる弱いものイジメじゃねぇか」
「俺は金を払ってる、ヘルヴァスの運営にとってお客様、神様なんだ! 考えてみろ、神が人間に負けたりするか? ありえねぇだろうが!」
「これは現実じゃねぇ、ゲームだ。知恵とテクニックで格上を倒す、人間が神に勝つ。そういうことが許されてる」
俺の意見に続いてバーミィも自分の意見を言う。
「そもそもゲームってのはそういうもんだろが。あれこれ頭ひねって作戦を考え、強敵を倒す。それが面白いからやるんだろ」
「世の中には『かまいたちの夜』みたいなゲームもある」
「あれだって、ストーリーの謎を解くためにいろいろ考えるだろ?」
「クソッ……」
「まぁゲームつってもいろいろだからな、お前が言いたいこともわかる。とにかくな、俺が言いたいのはだ、金さえ出しゃあ勝つなんてもんはゲームじゃねぇよ、別の何かだってことだ」
「なんだよてめぇら、俺にそうやって演説ぶちこむために来やがったのか?」
「いや、復讐さ……」
どうやらお喋りを終わらせる時間らしいな。どれ、始末をつけるとしようか! 剣を構えて俺は言う。
「かかってこいよ、オリヒソ! ぶっつぶし、ぶちのめし、ぶっ飛ばしてやる!」
「なめた口きいてんじゃねぇ!」
奴が向かってくる。技を繰り出してくる、「残空刃!」、俺はいくらかのダメージを受ける。
「痛ってぇな、てめぇ!」
「属性に関する装備をすべて外した。これでお前らにダメージが入る!」
「そいつはおめでとう。だがよ、前と比べりゃカス同然だな?」
「ダメージ・ゼロよりはマシだ」
「そりゃそうだ。まぁなんだっていいぜ、ちょっと話が変わったぐらいでお前の運命は変わらないんだから」
「ほざけ!」
「来るぞ、バーミィ!」
覚悟はとっくにできてる、後は勝つだけ!
「さっきの礼だ! 残空刃!」
剣から衝撃波が飛んでオリヒソに直撃し、悲鳴をあげさせる。
「ぐわぁぁぁーーーーーっ!」
「チャンスだ、バーミィ!」
「おう! フレイム・スピア!」
彼の手に燃え盛る巨大な槍が出現し、オリヒソに飛んで命中する。
「うぉぉぉ……っ!」
奴の頭上に小さなロウソクのアイコンが出現し、彼が火傷の状態異常にかかったことを示す。
こうなっちまえばしめたものだ。火傷すると物理攻撃の威力が下がるし、時間が経つごとにダメージも受ける。毒とデバフが同時に発生したようなもんだ。
何が何だか分からないという顔をしてやがるな、オリヒソの野郎は。
「てめぇら、どんな細工をした!」
「大して難しいことじゃねぇよ。さっきの話のちょうど逆なんだから」
バーミィが俺の話を引き継ぐ。
「ヘルヴァスってゲームは、すべての属性防御を最大にはできない。どれかを上げると反対属性の防御力が下がる。お前はフロスト・ドラゴンの冷気ブレスのダメージを減らすため、氷の属性防御を上げまくった。違うか?」
「……その通りだ。今の俺は極端に炎属性の防御力が低い……」
「後はお前に炎の技や魔法をどんどんぶちこんで終わりってわけだ。そして、戦ってる途中で体力魔力が尽きないよう、回復アイテムをたくさん持ってきてある。だから、これから思う存分てめぇをボコれるってわけだ、オリヒソさんよ?」
「そうかい……」
奴は戦士向けのチンケな回復魔法で体をいやし始める。そうしながらあぁだこうだと言う。
「やっぱヘルヴァスはクソゲーだな! 重課金のこの俺が微課金のお前らに負けるなんざ、絶対にあっちゃならねぇ事態……。それが起きるんだから、クソゲーもクソゲー、クソの王様だ!」
俺が答える。
「課金だ課金だうるせぇよ、クソッタレ! 金がなきゃろくにゲームできねぇのか!」
「うるせぇのはてめぇらの方だろうが! いいか、金さえありゃあ何でもできるのが課金ゲーってやつだ。金でどこまでも強くなれて、弱い奴をぶちのめせるのが課金ゲーだ!」
「単なる弱いものイジメじゃねぇか」
「俺は金を払ってる、ヘルヴァスの運営にとってお客様、神様なんだ! 考えてみろ、神が人間に負けたりするか? ありえねぇだろうが!」
「これは現実じゃねぇ、ゲームだ。知恵とテクニックで格上を倒す、人間が神に勝つ。そういうことが許されてる」
俺の意見に続いてバーミィも自分の意見を言う。
「そもそもゲームってのはそういうもんだろが。あれこれ頭ひねって作戦を考え、強敵を倒す。それが面白いからやるんだろ」
「世の中には『かまいたちの夜』みたいなゲームもある」
「あれだって、ストーリーの謎を解くためにいろいろ考えるだろ?」
「クソッ……」
「まぁゲームつってもいろいろだからな、お前が言いたいこともわかる。とにかくな、俺が言いたいのはだ、金さえ出しゃあ勝つなんてもんはゲームじゃねぇよ、別の何かだってことだ」
「なんだよてめぇら、俺にそうやって演説ぶちこむために来やがったのか?」
「いや、復讐さ……」
どうやらお喋りを終わらせる時間らしいな。どれ、始末をつけるとしようか! 剣を構えて俺は言う。
「かかってこいよ、オリヒソ! ぶっつぶし、ぶちのめし、ぶっ飛ばしてやる!」
「なめた口きいてんじゃねぇ!」
奴が向かってくる。技を繰り出してくる、「残空刃!」、俺はいくらかのダメージを受ける。
「痛ってぇな、てめぇ!」
「属性に関する装備をすべて外した。これでお前らにダメージが入る!」
「そいつはおめでとう。だがよ、前と比べりゃカス同然だな?」
「ダメージ・ゼロよりはマシだ」
「そりゃそうだ。まぁなんだっていいぜ、ちょっと話が変わったぐらいでお前の運命は変わらないんだから」
「ほざけ!」
「来るぞ、バーミィ!」
覚悟はとっくにできてる、後は勝つだけ!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる