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第六十五話「相棒」
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突然の乱入者。
ノクティス達は困惑し、この事態を予測していたミリナは不敵に笑う。
海風にあおがれて翡翠色の毛先が肩上で揺れる。
数秒前までの変な行動が信じられないほど鋭く聡明な切れ長の眼は、恐怖や焦りを一切感じさず敵を見据える。
すらりと伸びた肢体と伸びた背筋は自信を醸し出し、圧倒的な存在感を植え付ける。
「親友の私を他人とは酷いじゃないかリサナ君。同じ布団で恋バナに花を咲かせたあの夜を忘れたのかい?」
「そんな記憶はありませんし、親友になった覚えもありません」
リサナは辛辣に返すもティアナはまったく気にしていない様子。
これがデフォルトの関係なのだとノクティス達は何となく察する。
その様子を見守るミリナは、笑みを浮かべながらも引きつった口角がピクリと動く。
「また変なのが登場しやがったな」
「最優姫……ホワイトリリーの生徒会長ですね。変人との噂ですが、いざ目の当たりにするとなかなかですね」
訝しむノクティスにリーリスは情報を共有する。
最優姫と言えば名前くらいはノクティスも知っているが、耳に入っている実績と、数秒前まで馬鹿していた目の前の女性とのギャップに困惑する。
そんなティアナに意識が向きがちだが、情報収集を担当しているリーリスにとっては後ろで控える他のメンバーも大概だ。
「煌輝姫に煉燦姫もいますね。若くしてその実績はホワイトリリーを越えてすでに国の方でも評価されてます」
「煌輝姫……あーアイツの妹か」
名前を聞いてノクティスは心当たりを掘り返す。
ノクティスの言葉にアリシアは僅かに表情を曇らせるも、そのことに気付く人はいない。
「で、そんな人達がなんでここにいるのかな? リサ姉、あたしとの約束を反故にするなんてひどいなー」
ミリナは意地悪くリサナに問いかける。
「約束が勧誘の件について黙っているということならリサナ君は約束を破っていないさ。だがサインはあった。リサナ君が本気で私を欺くつもりならもっと上手くやるだろう。だがあえて思い詰めることで何かあったと私に察せさせる。状況的に見てその原因はミリナ君であり、リサナ君が私に相談しない、相談できないというのであれば真っ先に思いつくのは君が何かしらに巻き込まれている場合だ」
「少し飛躍した考えのようにも思えるけど?」
ティアナのリサナを信じ切った発言にミリナは苛立ち交じりの声で返した。
だがそんなミリナと対照的に、ティアナは自信に満ちた笑みを浮かべる。
「今のはあくまでシナリオの一つであって確信していたわけではない。リサナ君が行動を起こすその時まで他の可能性を潰してもいたさ。ただ今回、リサナ君が一人でどこかに行こうとしてたので計画通り尾行したというわけだよ。君と出会った二週間、直接被害を被っていないのは、手を出していないか手段がないかの二択。手段があったとしても今となっては一緒になって行動しているのであらかた対処できるし、手段がないのなら結局脅しに過ぎなかったということ。つまりどっちに転ぼうと私達がリサナ君についていくという選択肢になるわけだよ。むしろ、リサナ君は分かっていたんじゃないのかい?」
「……まーね。リサ姉に釣られて来るとは思ってたよ。思っていたんだけど……どうしてかな。あんたと話しているとイライラしてくる。この結果は想定通りなんだけど、内心で言うと来てほしくなかった。ねぇティアナさん。リサ姉をあたしにくれない? お願いだからあたしとリサ姉を引き離そうとしないで」
「残念だがそれは無理な相談さ。リサナ君はホワイトリリーの副会長。当たり前だがこの聡明な脳みそには機密情報がびっしりと詰まっている。そんな人材を犯罪者に、ましてや“ラミア”に渡すわけにはいかない。魔法だろうが特性だろうが、リサナ君にその気が無くても情報を知る手段などいくらでもあるからね。それにリサナ君が敵に渡れば実力的にも非常に厄介だ。…………と、まぁ御託をいろいろと並べた訳だが――――彼女は私の相棒だ。勝手に連れていってもらっては困るのだよ」
ティアナはリサナの肩に手を回して抱き寄せてミリナに宣言する。
凛々しく強い信念の籠ったティアナの眼はミリナを確かに見据える。
ティアナの腕に抱き寄せられ、そう宣言されたリサナは、思わず目を見開いた
リサナの反応にも、ティアナの言葉にもミリナは苛立ちを募らせる。
「さて、ミリナ君含め君達には捕まってもらう。大人しく投降するなら手荒な真似はしない。どうする?」
ティアナの勧告、当然飲めるはずもなく。
「誰が捕まるかよ。ミリナ、もう勧誘するのは諦めろ。撤退だ」
「そうですね。取り囲まれていないということはまだ包囲網を敷かれてはいないのでしょう。いくら最優姫と言ってもまだ一介の学生。騎士を動かす権限などないでしょうからね」
意外と冷静なノクティスと補足するように伝えるリーリス。
そんな二人に従いミリナを除く他もその場から離れようとした、その時、
「撤退して良いのかい? 君達が相手にしているのは君達の目的……応化特性者だというのに」
ティアナの発言にノクティス達は足を止める。
全員が驚き、その表情の変化をティアナは見逃すことなく観察する。
「君達のその反応。やはり私の勘は間違っていなかったようだね。まーあまり好ましくはない勘が当たったわけだが」
あれほど機密情報だと言っていたのに、それを敵に話すティアナの行動は流石のリサナですら動揺を隠せず詰め寄った。
「馬鹿なんですか!? なんで言うんですか!」
「君の言動を縛っているのが脅しだとしたら、手軽且つ確実なのは情報面だ。それが応化特性のことなら納得もいくし、それが正掴まれてしければ結局ミリナ君はこのことを知っていることになる。なら隠しても今更だろう。それに彼女らは撤退する際に魔法を行使する素振りは無かったからすぐ移動出来る空間系の魔法を使えるわけではないし、“ラミア”に属する人を検挙できるチャンスはこちらとしても逃し難い。なら彼女らを留まらせる餌が必要だろう? 分かったら肩を揺らすのは止めてくれ。酔ってしまう」
両肩をリサナに掴まれて激しく揺らされながらティアナは説明する。
その説明にとりあえず納得したリサナは切り替えて次の思考始めた。
ノクティス達の目的は応化特性。
デマの情報だと思い込み、かつ諦めかけていたその時にそんなことを言われればやすやす帰るわけにもいかない。
「ほう、まさかそっちが教えてくれるたぁ思わなかったぜ」
ノクティスは殺気の籠った目で見渡す。
応化特性はシースの力。
最優姫、煌輝姫、煉燦姫は違うとして、銀髪の少女は肉体や佇まいからブレイドだろう。
なら残るはティアナと一緒に変な行動していた茶髪の少女、状況を心配そうに見守る戦闘のイメージがあまり感じない杏色の髪の少女、威嚇するように睨む小型犬のような黄土色の髪の少女の三人。
「一体どいつが応化特性者だ?」
その三人を順に睨むノクティス。
戦闘経験が浅い三人は、ノクティスの鋭い視線が合うとドキッと心臓が突っ張る。
「残念だがそれかは誰が教えられないな。と言ってもミリナ君は知ってるかもしれないが」
ティアナはノクティスの獣のような眼にも負けず強気に言う。
「どうなんだミリナ?」
「……あの茶髪の子がそうだよ。ちなみに言うと銀髪の子は魔法複合計画の成功例」
新しい情報にリーリスは驚き戸惑う。
「魔法複合計画の成功例……実在してたのですね」
「そうか。まー目的は応化特性者だけだ。それ以外は全員ぶっ殺して応化特性者だけ連れて行く」
「簡単に言いますが相手の戦力もなかなかですよ。それに騒ぎを大きくすればそれこそ騎士団に包囲されます」
「んなもん騎士団が来る前に片付ければ済む話だ。騒ぎを嗅ぎつけて状況確認して包囲網の形成するってなるとそれなりに時間もかかるだろ。そんなことよりようやっと応化特性を持つ奴が出てきたんだ。手ぶらで帰れるかってんだ」
リーリスの懸念をノクティスは一蹴する。
もう戦いは避けられない。
殺伐と殺気が飛び交うこの場所で悠長に眠りこけている赤い長髪の女性――スカーレット以外は臨戦態勢を取っている。
スカーレットを背負っているゴーグルの女――エレクトラはスカーレットを起こそうと声をかけたり体を揺らしているがまったく起きる様子はない。
「よし! では互いに相手を見逃せない目的も出来たことだし――ここに第一回チキチキ喧嘩祭り(殺しもありよ)を開催する!」
「ポロリもあるよみたいなテンションで言わないでください会長」
どこか能天気なティアナに、リサナは呆れながらに突っ込むのだった――――。
ノクティス達は困惑し、この事態を予測していたミリナは不敵に笑う。
海風にあおがれて翡翠色の毛先が肩上で揺れる。
数秒前までの変な行動が信じられないほど鋭く聡明な切れ長の眼は、恐怖や焦りを一切感じさず敵を見据える。
すらりと伸びた肢体と伸びた背筋は自信を醸し出し、圧倒的な存在感を植え付ける。
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リサナは辛辣に返すもティアナはまったく気にしていない様子。
これがデフォルトの関係なのだとノクティス達は何となく察する。
その様子を見守るミリナは、笑みを浮かべながらも引きつった口角がピクリと動く。
「また変なのが登場しやがったな」
「最優姫……ホワイトリリーの生徒会長ですね。変人との噂ですが、いざ目の当たりにするとなかなかですね」
訝しむノクティスにリーリスは情報を共有する。
最優姫と言えば名前くらいはノクティスも知っているが、耳に入っている実績と、数秒前まで馬鹿していた目の前の女性とのギャップに困惑する。
そんなティアナに意識が向きがちだが、情報収集を担当しているリーリスにとっては後ろで控える他のメンバーも大概だ。
「煌輝姫に煉燦姫もいますね。若くしてその実績はホワイトリリーを越えてすでに国の方でも評価されてます」
「煌輝姫……あーアイツの妹か」
名前を聞いてノクティスは心当たりを掘り返す。
ノクティスの言葉にアリシアは僅かに表情を曇らせるも、そのことに気付く人はいない。
「で、そんな人達がなんでここにいるのかな? リサ姉、あたしとの約束を反故にするなんてひどいなー」
ミリナは意地悪くリサナに問いかける。
「約束が勧誘の件について黙っているということならリサナ君は約束を破っていないさ。だがサインはあった。リサナ君が本気で私を欺くつもりならもっと上手くやるだろう。だがあえて思い詰めることで何かあったと私に察せさせる。状況的に見てその原因はミリナ君であり、リサナ君が私に相談しない、相談できないというのであれば真っ先に思いつくのは君が何かしらに巻き込まれている場合だ」
「少し飛躍した考えのようにも思えるけど?」
ティアナのリサナを信じ切った発言にミリナは苛立ち交じりの声で返した。
だがそんなミリナと対照的に、ティアナは自信に満ちた笑みを浮かべる。
「今のはあくまでシナリオの一つであって確信していたわけではない。リサナ君が行動を起こすその時まで他の可能性を潰してもいたさ。ただ今回、リサナ君が一人でどこかに行こうとしてたので計画通り尾行したというわけだよ。君と出会った二週間、直接被害を被っていないのは、手を出していないか手段がないかの二択。手段があったとしても今となっては一緒になって行動しているのであらかた対処できるし、手段がないのなら結局脅しに過ぎなかったということ。つまりどっちに転ぼうと私達がリサナ君についていくという選択肢になるわけだよ。むしろ、リサナ君は分かっていたんじゃないのかい?」
「……まーね。リサ姉に釣られて来るとは思ってたよ。思っていたんだけど……どうしてかな。あんたと話しているとイライラしてくる。この結果は想定通りなんだけど、内心で言うと来てほしくなかった。ねぇティアナさん。リサ姉をあたしにくれない? お願いだからあたしとリサ姉を引き離そうとしないで」
「残念だがそれは無理な相談さ。リサナ君はホワイトリリーの副会長。当たり前だがこの聡明な脳みそには機密情報がびっしりと詰まっている。そんな人材を犯罪者に、ましてや“ラミア”に渡すわけにはいかない。魔法だろうが特性だろうが、リサナ君にその気が無くても情報を知る手段などいくらでもあるからね。それにリサナ君が敵に渡れば実力的にも非常に厄介だ。…………と、まぁ御託をいろいろと並べた訳だが――――彼女は私の相棒だ。勝手に連れていってもらっては困るのだよ」
ティアナはリサナの肩に手を回して抱き寄せてミリナに宣言する。
凛々しく強い信念の籠ったティアナの眼はミリナを確かに見据える。
ティアナの腕に抱き寄せられ、そう宣言されたリサナは、思わず目を見開いた
リサナの反応にも、ティアナの言葉にもミリナは苛立ちを募らせる。
「さて、ミリナ君含め君達には捕まってもらう。大人しく投降するなら手荒な真似はしない。どうする?」
ティアナの勧告、当然飲めるはずもなく。
「誰が捕まるかよ。ミリナ、もう勧誘するのは諦めろ。撤退だ」
「そうですね。取り囲まれていないということはまだ包囲網を敷かれてはいないのでしょう。いくら最優姫と言ってもまだ一介の学生。騎士を動かす権限などないでしょうからね」
意外と冷静なノクティスと補足するように伝えるリーリス。
そんな二人に従いミリナを除く他もその場から離れようとした、その時、
「撤退して良いのかい? 君達が相手にしているのは君達の目的……応化特性者だというのに」
ティアナの発言にノクティス達は足を止める。
全員が驚き、その表情の変化をティアナは見逃すことなく観察する。
「君達のその反応。やはり私の勘は間違っていなかったようだね。まーあまり好ましくはない勘が当たったわけだが」
あれほど機密情報だと言っていたのに、それを敵に話すティアナの行動は流石のリサナですら動揺を隠せず詰め寄った。
「馬鹿なんですか!? なんで言うんですか!」
「君の言動を縛っているのが脅しだとしたら、手軽且つ確実なのは情報面だ。それが応化特性のことなら納得もいくし、それが正掴まれてしければ結局ミリナ君はこのことを知っていることになる。なら隠しても今更だろう。それに彼女らは撤退する際に魔法を行使する素振りは無かったからすぐ移動出来る空間系の魔法を使えるわけではないし、“ラミア”に属する人を検挙できるチャンスはこちらとしても逃し難い。なら彼女らを留まらせる餌が必要だろう? 分かったら肩を揺らすのは止めてくれ。酔ってしまう」
両肩をリサナに掴まれて激しく揺らされながらティアナは説明する。
その説明にとりあえず納得したリサナは切り替えて次の思考始めた。
ノクティス達の目的は応化特性。
デマの情報だと思い込み、かつ諦めかけていたその時にそんなことを言われればやすやす帰るわけにもいかない。
「ほう、まさかそっちが教えてくれるたぁ思わなかったぜ」
ノクティスは殺気の籠った目で見渡す。
応化特性はシースの力。
最優姫、煌輝姫、煉燦姫は違うとして、銀髪の少女は肉体や佇まいからブレイドだろう。
なら残るはティアナと一緒に変な行動していた茶髪の少女、状況を心配そうに見守る戦闘のイメージがあまり感じない杏色の髪の少女、威嚇するように睨む小型犬のような黄土色の髪の少女の三人。
「一体どいつが応化特性者だ?」
その三人を順に睨むノクティス。
戦闘経験が浅い三人は、ノクティスの鋭い視線が合うとドキッと心臓が突っ張る。
「残念だがそれかは誰が教えられないな。と言ってもミリナ君は知ってるかもしれないが」
ティアナはノクティスの獣のような眼にも負けず強気に言う。
「どうなんだミリナ?」
「……あの茶髪の子がそうだよ。ちなみに言うと銀髪の子は魔法複合計画の成功例」
新しい情報にリーリスは驚き戸惑う。
「魔法複合計画の成功例……実在してたのですね」
「そうか。まー目的は応化特性者だけだ。それ以外は全員ぶっ殺して応化特性者だけ連れて行く」
「簡単に言いますが相手の戦力もなかなかですよ。それに騒ぎを大きくすればそれこそ騎士団に包囲されます」
「んなもん騎士団が来る前に片付ければ済む話だ。騒ぎを嗅ぎつけて状況確認して包囲網の形成するってなるとそれなりに時間もかかるだろ。そんなことよりようやっと応化特性を持つ奴が出てきたんだ。手ぶらで帰れるかってんだ」
リーリスの懸念をノクティスは一蹴する。
もう戦いは避けられない。
殺伐と殺気が飛び交うこの場所で悠長に眠りこけている赤い長髪の女性――スカーレット以外は臨戦態勢を取っている。
スカーレットを背負っているゴーグルの女――エレクトラはスカーレットを起こそうと声をかけたり体を揺らしているがまったく起きる様子はない。
「よし! では互いに相手を見逃せない目的も出来たことだし――ここに第一回チキチキ喧嘩祭り(殺しもありよ)を開催する!」
「ポロリもあるよみたいなテンションで言わないでください会長」
どこか能天気なティアナに、リサナは呆れながらに突っ込むのだった――――。
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