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【クレハンの涙】第二章
73話
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ミルキーの元を発って二日。
二人はラビの母が昔働いていた、歴史資料館のある隣町へとやって来たのだ。
「お母さんは第五大陸の歴史や、遺跡の調査をしている人なの。だから大陸全土を駆け巡る遺跡調査隊に選ばれた時は、そりゃあもう小躍りして喜んでたわ」
「へぇ……で?第五大陸とは何だ?」
「え?あー……知らないのか」
ラビは疑問符の浮かんだフェグの顔を見つつ、その両腕をいっぱいに広げた。
「第五大陸ってのは、今いるこの大陸の事を指してるのよ。ほら、あそこ見てっ!大陸の中心に、大きな柱があるでしょ?」
ラビが指す方向には、こんな遠くからでも分かる程の、それは巨大な柱がそびえ立っている。
天上に伸びた柱は流れる雲に隠され、その全体を見る事は到底叶わない。
「あの柱はね、雲を突き抜け遥か上空、神々の国まで繋がっているそうよ。神々の国の下に、第一大陸。第二大陸。第三大陸。第四大陸。そして、私達が今いる第五大陸があるってわけ」
二人はラビの母が昔働いていた、歴史資料館のある隣町へとやって来たのだ。
「お母さんは第五大陸の歴史や、遺跡の調査をしている人なの。だから大陸全土を駆け巡る遺跡調査隊に選ばれた時は、そりゃあもう小躍りして喜んでたわ」
「へぇ……で?第五大陸とは何だ?」
「え?あー……知らないのか」
ラビは疑問符の浮かんだフェグの顔を見つつ、その両腕をいっぱいに広げた。
「第五大陸ってのは、今いるこの大陸の事を指してるのよ。ほら、あそこ見てっ!大陸の中心に、大きな柱があるでしょ?」
ラビが指す方向には、こんな遠くからでも分かる程の、それは巨大な柱がそびえ立っている。
天上に伸びた柱は流れる雲に隠され、その全体を見る事は到底叶わない。
「あの柱はね、雲を突き抜け遥か上空、神々の国まで繋がっているそうよ。神々の国の下に、第一大陸。第二大陸。第三大陸。第四大陸。そして、私達が今いる第五大陸があるってわけ」
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