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国家戦争
ゲームの必勝法は相手になにもさせないことだよね
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「な……!?」
さすがにあちらさんもびっくりしていらっしゃる。
俺たちには聞かされていたこととはいえ、ほんとにこうなるとは……。
まず、俺の号令の瞬間にキラが飛び出す。
いくら虎とはいえ、光速に近い動きを察知することなど不可能。
そこで弱点であり、全生物の弱点でもある首裏に打ち込み、気絶させる。
近くに気配を感じたもう一頭はそちらに意識が向くが、その隙をケインのレーザーが強襲。
爪を狙えと言ってはみたもののピンポイントで打ち抜くのはさすがだな。
爪、ひいては指先は神経が集中している部位であり、半端じゃない痛みが襲っただろう。
「貴様ら! なにをした!?」
実力で勝っただけなんだけどな。
それを受け入れられない向こうはなにか不正があったのではないかと激昂する。
すると、視野が狭くなる。
「これでいいんだよね?」
「あぁ」
ここからは俺の役目だ。
「レイン!」
視野が狭くなった彼らはレインがこそこそ動いていたのに気づかない。
「はい! シャイニー・ポイント!」
俺の合図でレインが光源を作り出す。
「ぐああぁぁ!」
「な、なにも見えん!」
ハンネが計算と実験を重ねて作られた超力技の光増幅装置により、何倍にも明るくなった光が暗闇に慣れた彼らの視界を閉ざす。
「ケイン! 急げ!」
「やってるって!」
ネコ科は明暗に対する適応が早いため、早さが命なのだ。
「オッケーだ!」
「よし、点火! 逃げろ!」
作ってた爆弾に火をつけて、距離をとる。
ドッガアアァァァァ!!!!!!
爆弾による爆風が俺たちごと襲う!
だが、本命は……。
「ぎゃああぁぁ!!」
「があぁぁぁ!!」
アンテナもどきにより増幅された音だ。
こちらに伝わってきた爆音もなかなかのものだったからな。
あっちにいったのはさぞかし凄いことになってるだろう。
そこにおいうちでケインに近くに外すようにレーザーを撃ってもらう。
これで彼らは視覚と聴覚を制限された状態で攻撃の中に身を置いていると認識するだろう。
これで馬鹿じゃないなら……。
「て、撤退! 我が国まで一直線に走れ!」
良かった。
指揮官がまともなやつで。
ドドドドドッッッッ!!!
現れた時は静かに移動してたのに。
虎でも慌てると足音ってなるんだな。
なにはともあれ……。
「とりあえず終わったー!!」
一安心だろ。
「お疲れ様です」
「うん、レインもお疲れ様」
「ぁれ? 終わったの?」
あ、ハンネも起きた。
あの爆発で起きたわけじゃないのが凄すぎる。
「とりあえずはな。あれだけ脅かしてたらそんな簡単には仕掛けてこないだろ」
「俺は暴れたりないんだが?」
知らねえよ!
「ケインが暴れるような事態は無いに越したことはないんだぞ!?」
「それはそうなんだけどよ……」
もう、いいや。
こいつは。
「キラも、お疲れ」
「あ、うん。お疲れ様」
なにか気がかりがあるような様子だ。
「どうした?」
「いや、あれ……」
キラの示すほうを見ると小さな獣人種が転がっている。
「やべ……」
殺っちまったか?
「息はあるみたいなんだけど……。あそこって僕が倒した個体がいた場所なんだよね……」
あ、息はあるのか。
てかあの大きさの虎がそんなに小さくなんのか!?
「どうします? リブレさん」
「……とりあえずは助けるしかないだろ……」
ここで放っとくのは寝ざめが悪くなりそうだしな。
さすがにあちらさんもびっくりしていらっしゃる。
俺たちには聞かされていたこととはいえ、ほんとにこうなるとは……。
まず、俺の号令の瞬間にキラが飛び出す。
いくら虎とはいえ、光速に近い動きを察知することなど不可能。
そこで弱点であり、全生物の弱点でもある首裏に打ち込み、気絶させる。
近くに気配を感じたもう一頭はそちらに意識が向くが、その隙をケインのレーザーが強襲。
爪を狙えと言ってはみたもののピンポイントで打ち抜くのはさすがだな。
爪、ひいては指先は神経が集中している部位であり、半端じゃない痛みが襲っただろう。
「貴様ら! なにをした!?」
実力で勝っただけなんだけどな。
それを受け入れられない向こうはなにか不正があったのではないかと激昂する。
すると、視野が狭くなる。
「これでいいんだよね?」
「あぁ」
ここからは俺の役目だ。
「レイン!」
視野が狭くなった彼らはレインがこそこそ動いていたのに気づかない。
「はい! シャイニー・ポイント!」
俺の合図でレインが光源を作り出す。
「ぐああぁぁ!」
「な、なにも見えん!」
ハンネが計算と実験を重ねて作られた超力技の光増幅装置により、何倍にも明るくなった光が暗闇に慣れた彼らの視界を閉ざす。
「ケイン! 急げ!」
「やってるって!」
ネコ科は明暗に対する適応が早いため、早さが命なのだ。
「オッケーだ!」
「よし、点火! 逃げろ!」
作ってた爆弾に火をつけて、距離をとる。
ドッガアアァァァァ!!!!!!
爆弾による爆風が俺たちごと襲う!
だが、本命は……。
「ぎゃああぁぁ!!」
「があぁぁぁ!!」
アンテナもどきにより増幅された音だ。
こちらに伝わってきた爆音もなかなかのものだったからな。
あっちにいったのはさぞかし凄いことになってるだろう。
そこにおいうちでケインに近くに外すようにレーザーを撃ってもらう。
これで彼らは視覚と聴覚を制限された状態で攻撃の中に身を置いていると認識するだろう。
これで馬鹿じゃないなら……。
「て、撤退! 我が国まで一直線に走れ!」
良かった。
指揮官がまともなやつで。
ドドドドドッッッッ!!!
現れた時は静かに移動してたのに。
虎でも慌てると足音ってなるんだな。
なにはともあれ……。
「とりあえず終わったー!!」
一安心だろ。
「お疲れ様です」
「うん、レインもお疲れ様」
「ぁれ? 終わったの?」
あ、ハンネも起きた。
あの爆発で起きたわけじゃないのが凄すぎる。
「とりあえずはな。あれだけ脅かしてたらそんな簡単には仕掛けてこないだろ」
「俺は暴れたりないんだが?」
知らねえよ!
「ケインが暴れるような事態は無いに越したことはないんだぞ!?」
「それはそうなんだけどよ……」
もう、いいや。
こいつは。
「キラも、お疲れ」
「あ、うん。お疲れ様」
なにか気がかりがあるような様子だ。
「どうした?」
「いや、あれ……」
キラの示すほうを見ると小さな獣人種が転がっている。
「やべ……」
殺っちまったか?
「息はあるみたいなんだけど……。あそこって僕が倒した個体がいた場所なんだよね……」
あ、息はあるのか。
てかあの大きさの虎がそんなに小さくなんのか!?
「どうします? リブレさん」
「……とりあえずは助けるしかないだろ……」
ここで放っとくのは寝ざめが悪くなりそうだしな。
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