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杖の真価
ランクってあてにならないこともあるよね
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キラの背に捕まって話ができる程度の速さで移動してもらいながら現状を聞く。
「で、なんでドルガバに行ってるんだ?」
「いや、僕としては君がまずなにをしてたのか聞きたいんだけど…」
それもそうだ。
「んーとな、スカイダイビングして、餅ついて、ちょっといい刀拾って、バカ親に嫉妬されて、温泉掘ってた」
「なんだいそれは…」
自分でもどうかと思うが、嘘は言ってない。
「生きてるのはわかってたから何してるんだろうなとは思ってたけど…。途中で仕事から逃げ出すような君じゃないしね」
流石に義務はしっかりやるほうだからな。
「なんで消息を絶ってた俺が生きてるってことはわかってたんだ?」
「ほら、序列あるじゃないか。あれは亡くなった人は勝手に名前が抹消されるようになってるんだよね」
なんだそのシステム。怖すぎだろ。
「ちなみに序列は誰が決めてるんだ?」
「知らないよ。その仕組みはよっぽど序列が上の人じゃないと知らないんじゃないかな」
絶対にヘスティアさんが管理してると思うんだけどな。自分の世界のこととか手に取るようにわかるんじゃね。
「ちなみに俺の序列は下がったか?」
「え?76位だったと思うけど…」
上がってんじゃねぇか。
「キラは?」
「僕?僕は92位のままさ」
…絶対こいつ作為的に自分の序列そのままにしてやがる。さっき見たのだけでも強くなってるのわかったぞ。上がってないわけがないのに、どうやって調節してるんだこいつ…。
「で、俺は終わり。こっちはどうだったんだ?」
「なんの説明にもなってなかったんだけど…。まぁ、たぶんこっちの方が火急のことなんだよね…」
「だからなにがあったんだよ」
「うーん、簡単に言うとエネミーに襲われる可能性が出てきたんだよね」
「は?誰が?」
「国が」
一大事だな。
「で、それの正確な時期を知るためにカイルさんのとこ行ってるのか」
「相変わらず理解が早くて助かるよ」
まぁそんな大事件だったら【先見の明】の効果の範疇だろうからな。時期の予測って面に関しては一番良い方法だろう。
「やめとけ。あれには対抗するだけ無駄だ」
俺たちが執事っぽい人に部屋に通されると、カイルさんが開口一番そんなことを言った。
「僕たちが来ることをわかってたのかな?」
「リブレがいるとはわからんかったがな。少なくともキラはわかった」
俺は途中で拾われたからな。
「あれは正しく災害だ。止めようと思って止められるなら俺より序列が上の誰かがもうやってるんじゃねぇのか?」
「そんな相手なのか?」
「そりゃそうだろう。世界に20もいないと言われる幻想級だぞ。生半可な相手じゃないどころか、圧倒的格上だな」
久しぶりに聞いたな、その脅威度の基準みたいなやつ。幻想級って確かかなり上だったような…。
「悪いことは言わんから避難を勧める。幸い、こっちとあっちにはリブレ街道があるし、こっちに逃げる分にはそう時間もかからないだろう」
「ちょっと待ってくれ」
聞き間違いかな?
「街道の名前がなんだって?」
「あ?リブレ街道だろ。良かったな、自分の名前がついて」
「良くねぇよ!!」
「で、なんでドルガバに行ってるんだ?」
「いや、僕としては君がまずなにをしてたのか聞きたいんだけど…」
それもそうだ。
「んーとな、スカイダイビングして、餅ついて、ちょっといい刀拾って、バカ親に嫉妬されて、温泉掘ってた」
「なんだいそれは…」
自分でもどうかと思うが、嘘は言ってない。
「生きてるのはわかってたから何してるんだろうなとは思ってたけど…。途中で仕事から逃げ出すような君じゃないしね」
流石に義務はしっかりやるほうだからな。
「なんで消息を絶ってた俺が生きてるってことはわかってたんだ?」
「ほら、序列あるじゃないか。あれは亡くなった人は勝手に名前が抹消されるようになってるんだよね」
なんだそのシステム。怖すぎだろ。
「ちなみに序列は誰が決めてるんだ?」
「知らないよ。その仕組みはよっぽど序列が上の人じゃないと知らないんじゃないかな」
絶対にヘスティアさんが管理してると思うんだけどな。自分の世界のこととか手に取るようにわかるんじゃね。
「ちなみに俺の序列は下がったか?」
「え?76位だったと思うけど…」
上がってんじゃねぇか。
「キラは?」
「僕?僕は92位のままさ」
…絶対こいつ作為的に自分の序列そのままにしてやがる。さっき見たのだけでも強くなってるのわかったぞ。上がってないわけがないのに、どうやって調節してるんだこいつ…。
「で、俺は終わり。こっちはどうだったんだ?」
「なんの説明にもなってなかったんだけど…。まぁ、たぶんこっちの方が火急のことなんだよね…」
「だからなにがあったんだよ」
「うーん、簡単に言うとエネミーに襲われる可能性が出てきたんだよね」
「は?誰が?」
「国が」
一大事だな。
「で、それの正確な時期を知るためにカイルさんのとこ行ってるのか」
「相変わらず理解が早くて助かるよ」
まぁそんな大事件だったら【先見の明】の効果の範疇だろうからな。時期の予測って面に関しては一番良い方法だろう。
「やめとけ。あれには対抗するだけ無駄だ」
俺たちが執事っぽい人に部屋に通されると、カイルさんが開口一番そんなことを言った。
「僕たちが来ることをわかってたのかな?」
「リブレがいるとはわからんかったがな。少なくともキラはわかった」
俺は途中で拾われたからな。
「あれは正しく災害だ。止めようと思って止められるなら俺より序列が上の誰かがもうやってるんじゃねぇのか?」
「そんな相手なのか?」
「そりゃそうだろう。世界に20もいないと言われる幻想級だぞ。生半可な相手じゃないどころか、圧倒的格上だな」
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「悪いことは言わんから避難を勧める。幸い、こっちとあっちにはリブレ街道があるし、こっちに逃げる分にはそう時間もかからないだろう」
「ちょっと待ってくれ」
聞き間違いかな?
「街道の名前がなんだって?」
「あ?リブレ街道だろ。良かったな、自分の名前がついて」
「良くねぇよ!!」
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