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杖の真価
火って大切だよね
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帰宅。
といってもほんとはレインの家なんだけども。
「汚ねぇなぁ…」
レインしかいなくとも手入れの行き届いていたあの広い家が埃を被っている。
「かなり長い間帰ってないんだな…」
しかも、この家はレインにとってただ住むための場所というだけのものではない。両親との思い出が詰まった大切な家のはずだ。その家を放棄してエルフ達と共にいるというのはそれだけ俺と別れたのが痛かったのだろうか。
「とりあえず掃除だね…」
「そうだな」
使うところぐらい掃除してから使おう。
とりあえず桶に水をついで雑巾ぶきから始める。俺の高校は自分たちで掃除を行うシステムだったので、それほど久しぶりというわけでもないが、すぐに行かなくなったので久しぶりと言えば久しぶりかもしれん。
「きつい…」
腰を落としての作業ってこんなにきつかったか?齢16歳にしてもう衰えてるかもだな。
「これ楽しいね!」
単純な作業だが、プリンセは気に入ったらしい。あり得ないほどの速さで床を往復してる。そもそもダイニング(?)が学校の教室より広いのだが、凄いスピードでプリンセが掃除するため、二人でもすぐに終わるっぽい。
「あいたぁ!!」
ちょっと目を離したすきにプリンセがテーブルの下に蹲ってる。
さっき聞こえた音から類推すると…。
「もしかしてテーブルにぶつかった?」
「うぅ…」
にしてはエグイ音だったけどな…。なぜテーブルが壊れてないのかも疑問だし、たんこぶ一つできずに既に復活しているプリンセもおかしい。
ダイニングからキッチン、寝室と掃除していく。
「これくらいでとりあえずはいいだろ」
「お腹すいた…」
どうにか日が沈む前に主要な箇所は掃除し終わったので、とりあえずリクエストにお応えして夜ご飯を作ることにする。
「どう使うんだ?」
いざキッチンに立ってみると使い方がわからない。食材は気を遣ってくれたマレイユさんがくれたのがあるけど、かまどっぽいところの使い方は謎だ。どう火をつくればいいのかもわからない。
「プリンセ、わかるか?」
「んーん、したことないもん」
そっか、こいつお姫様だった…。
おそらくあのかまどはレインが魔法で火をつけて利用していたのだろう。継続的に燃えるための薪はあったが、火をつけるためのものはなかった。
こんなことを今さら認識していることを鑑みるに、俺この家ではかなりの役立たずだったんじゃないだろうか。外でも役に立ってるとは言い難いが、そういえばレインに家事を任せっきりにしていた気がする。
もし、レインに許してもらってまたこの家で一緒に過ごせた場合は掃除くらいは自分でやろうと思うのだった。
「これでいいの?」
「…たぶん」
プリンセに板に立てた棒を回させて火をつけようとする。原始人がこんな感じで火をつけてたとは思うんだが、なにぶん人力には限界があるし、プリンセにやってもらってる。適材適所ってやつだよね。
俺としては最悪一食くらい抜いてもいいとは思ったんだが、プリンセがあまりにも哀れな顔をするため、そうも言ってられなくなった。
「あ、煙でてきたよ?」
「え!?えっと、綿!」
やっとの思いで綿に火をつけ、かまどにいれて薪を小さいものからくべて安定させる。
「火って大事なんだな…」
異世界に来て早数か月。ここにきて火のありがたみを実感するのだった。
といってもほんとはレインの家なんだけども。
「汚ねぇなぁ…」
レインしかいなくとも手入れの行き届いていたあの広い家が埃を被っている。
「かなり長い間帰ってないんだな…」
しかも、この家はレインにとってただ住むための場所というだけのものではない。両親との思い出が詰まった大切な家のはずだ。その家を放棄してエルフ達と共にいるというのはそれだけ俺と別れたのが痛かったのだろうか。
「とりあえず掃除だね…」
「そうだな」
使うところぐらい掃除してから使おう。
とりあえず桶に水をついで雑巾ぶきから始める。俺の高校は自分たちで掃除を行うシステムだったので、それほど久しぶりというわけでもないが、すぐに行かなくなったので久しぶりと言えば久しぶりかもしれん。
「きつい…」
腰を落としての作業ってこんなにきつかったか?齢16歳にしてもう衰えてるかもだな。
「これ楽しいね!」
単純な作業だが、プリンセは気に入ったらしい。あり得ないほどの速さで床を往復してる。そもそもダイニング(?)が学校の教室より広いのだが、凄いスピードでプリンセが掃除するため、二人でもすぐに終わるっぽい。
「あいたぁ!!」
ちょっと目を離したすきにプリンセがテーブルの下に蹲ってる。
さっき聞こえた音から類推すると…。
「もしかしてテーブルにぶつかった?」
「うぅ…」
にしてはエグイ音だったけどな…。なぜテーブルが壊れてないのかも疑問だし、たんこぶ一つできずに既に復活しているプリンセもおかしい。
ダイニングからキッチン、寝室と掃除していく。
「これくらいでとりあえずはいいだろ」
「お腹すいた…」
どうにか日が沈む前に主要な箇所は掃除し終わったので、とりあえずリクエストにお応えして夜ご飯を作ることにする。
「どう使うんだ?」
いざキッチンに立ってみると使い方がわからない。食材は気を遣ってくれたマレイユさんがくれたのがあるけど、かまどっぽいところの使い方は謎だ。どう火をつくればいいのかもわからない。
「プリンセ、わかるか?」
「んーん、したことないもん」
そっか、こいつお姫様だった…。
おそらくあのかまどはレインが魔法で火をつけて利用していたのだろう。継続的に燃えるための薪はあったが、火をつけるためのものはなかった。
こんなことを今さら認識していることを鑑みるに、俺この家ではかなりの役立たずだったんじゃないだろうか。外でも役に立ってるとは言い難いが、そういえばレインに家事を任せっきりにしていた気がする。
もし、レインに許してもらってまたこの家で一緒に過ごせた場合は掃除くらいは自分でやろうと思うのだった。
「これでいいの?」
「…たぶん」
プリンセに板に立てた棒を回させて火をつけようとする。原始人がこんな感じで火をつけてたとは思うんだが、なにぶん人力には限界があるし、プリンセにやってもらってる。適材適所ってやつだよね。
俺としては最悪一食くらい抜いてもいいとは思ったんだが、プリンセがあまりにも哀れな顔をするため、そうも言ってられなくなった。
「あ、煙でてきたよ?」
「え!?えっと、綿!」
やっとの思いで綿に火をつけ、かまどにいれて薪を小さいものからくべて安定させる。
「火って大事なんだな…」
異世界に来て早数か月。ここにきて火のありがたみを実感するのだった。
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