戦力より戦略。

haruhi8128

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レイン捜索作戦

二つ名の基準

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「まず、俺は二つ名ダブルっていうのは何か特別なことを頑張ったやつに与えられるものじゃないと思うんだ」

二つ名に対する見解をエイグに話す。

「特別なことをして二つ名をいただいたあなたがそれを言うの?」
「あぁ。それは結果論なんだよ。俺は、俺がしたいことをしていただけだ」

俺が二つ名を貰った最大の理由であるだろう戦争を止めたのは、「この国を守ろう!」とかいう善意にあふれたものではなくて平和な国出身として戦争なんかしなきゃいいだろというエゴからである。
これは2番目の理由で1つ目に当たるのはケモ耳という神秘を傷つけることなど考えられなかったということだが。
まぁ、その程度の意識だということだ。


「自分で言うのも悲しいが、俺は残念ながら天才じゃないんだ。まぁ、変な特殊能力は持ってるけどこれは才能というより事故みたいなもんだからな。多少、要領の良い方ではあると思うけど、どこまでいっても秀才どまりだ。キラやケイン、エルメ、ハンネのように持って生まれた才能だけではどうにもならない」

才能というものは残念ながら存在する。

「で、俺はここのことがよくわかってなかった時に二つ名を貰った。つまり、二つ名を目指そうなんか意識しちゃいない。キラとかもあいつらにとって普通のことを繰り返していたら二つ名を貰えたんだろうさ」

普通の基準が違うからな。

「このことから、俺は二つ名を貰うためには特別なことをしようとするわけではなくて、自分の中で1つだけでもいい、それをすれば周りに大きな影響を及ぼせる何かを持ってることが大事なんだと思う」

二つ名を貰う時に基準として影響力の大きさって話があったからな。

「王族組はそのMP量で大抵のことはやれる。キラ、ケイン、エルメの戦闘力は戦況を1人で変え得るほどのものだ」

実際キラとケインは虎族との戦いでも凄かったし。

「で、ハンネはその開発力だな。発想力と言い換えてもいい。限りなく黒に近いのは間違いないが、思い付きで俺のえげつない筋肉痛を吹き飛ばすようなものを作ってしまう」

ほんと。なんであれが野放しにされてるんだろうか。

「で、俺はそうだな……。小賢しいことを考えさせればかなりいい線いくってところか?」

あれ? 俺だけしょぼくね?

「主、それは誇ってよいことなのかの?」
「リブレさん、それ自慢になるの?」

静かに聞いていたオーシリアとプリンセにも突っ込まれる。
いいんだよ! それで二つ名貰ったんだから!


「けど、これらはたぶん、本人にとっては自分に出来ることをしているだけなんだよ。お前は何でもできるキラを見ていることが多いだろうから気づかないかもしれないが、規格外ばけもの共も自分が出来ないことはしっかり出来ないって言うからな。ほら、さっきの潜入会議の時もケインが『俺には無理だ』って言ってただろ?」
「……確かにそうね」
「ってことはだ。なんでも出来るようにするより、自分に出来ることと出来ないことの区別をつけてできることを頑張った方がいいんじゃないか?」
「そうね。このままでも埒が明かないし、とりあえずあなたの言うとおり頑張ってみることにするわ。……ありがとう」

お礼を言ってエイグは去っていった。
お役に立てたようだ。よかったよかった。


さて、帰ろうか。

「あ」

そういえば帰り道のことまだなんにも解決してなかったじゃん。
またそこから考えなきゃいけないのか……。



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