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幻想級迎撃
酒は飲んでも飲まれるな
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「ん、まぁ、その話はおいておくとしてだ」
ヒートアップする女の人のことは一旦考えず、俺はレインに不届きな行為をしようとした奴に目を向ける。
どうやら多少酔いがさめてきているようで、浮かんでいるのは{罪悪感}だ。
「わ、悪かった。まさか、リブレさんの彼女だなんて思わなかったんだ」
「だからどうした」
その言葉を俺はきって捨てる。
「いや、その言葉の意味わかってる? 俺の彼女だとは思わなかったんだってことは、俺の彼女じゃなかったなら別にいいだろって言ってるってことだぞ? お前はこの世界のなんなわけ?」
「それは……、酔ってたから……」
「はい、出た。『酔ってたから』。お前それ一番言っちゃいけないやつだからな? 『自分にはお酒を飲んだ時に責任能力はございませんのでどうか穏便に済ませてください』って?」
「う……」
「頼むから、いい大人が酒のせいにして自分の行動を正当化するなよ。そういうことがあるから子供が飲んじゃいけないんだぞ? もちろん、体への影響っていうのもあるだろうが、それもあるだろ」
俺は持論を展開する。
「酒飲んで酒のせいにするくらいならコーラでも飲んどけ!」
「リブレさん、コーラってなんです?」
あ、そっか。
コーラとかないのか。
製造法もトップシークレットなんだよな。
あ、それはコカ・コーラだけか。
「なら水でも飲んどけ!」
「極論ですね……。ちなみにコーラってなんです?」
「ごめん! 説明できない! アルコールのないおいしい炭酸飲料とだけ言っておこう!」
あとはお偉いさんに聞いてくれ。
無理だけど。
「で、彼の処遇はどうするつもりなんですか?」
「それはこっちのセリフだ。どういうのが妥当だと思う?」
「難しいですね……。個人的には牢にぶちこむ感じでいいんですけど、未遂ですしね。戦力にも不安がありますし、まぁ、この状況を後悔してもらえればって感じですかね」
レインの言うこの状況とは、騒ぎを聞き付けた他の場所にいた女性たちも集まってきており、そんな中でバインドでぐるぐる巻きにされているという状態のことである。
これでこいつはここにいる多くの者にそういったことをする奴として認識された。
俺のように感情が視えずとも、女性陣の{軽蔑}の視線は感じていることだろう。
自分のことでないのでわからないが、恐らくはそんな感情が向けられているはずだ。
「まぁ、それはもういいですけど……。どうするんですか? 余計な厄介事を背負い込みたくないから隠してたのに、あんなにはっきりと言ってしまって。もちろん、僕も許可はしましたけど……」
「方針変更だな。エルフへの偏見があるからいくらレインが魅力的でも手を出す奴はいないだろうと踏んでたんだが、どうやらそういうわけでもないらしい。なら、この中ならある程度良い印象を持たれてる俺の彼女だと言ってしまった方が、レインを守れる」
残念ながらこの場にいない一般人の間では俺は逃亡した無責任野郎だからな。
「もう、その手にはのりませんよ?」
そんなことを言いながら、レインは真っ赤だし、感情も{歓喜}だ。
どこが良かったのだろう。
誉めたところか?
それとも守るってところか?
「あの、もう十分に反省したので、拘束を解いて頂けませんか……」
あ、すっかり忘れてた。
ヒートアップする女の人のことは一旦考えず、俺はレインに不届きな行為をしようとした奴に目を向ける。
どうやら多少酔いがさめてきているようで、浮かんでいるのは{罪悪感}だ。
「わ、悪かった。まさか、リブレさんの彼女だなんて思わなかったんだ」
「だからどうした」
その言葉を俺はきって捨てる。
「いや、その言葉の意味わかってる? 俺の彼女だとは思わなかったんだってことは、俺の彼女じゃなかったなら別にいいだろって言ってるってことだぞ? お前はこの世界のなんなわけ?」
「それは……、酔ってたから……」
「はい、出た。『酔ってたから』。お前それ一番言っちゃいけないやつだからな? 『自分にはお酒を飲んだ時に責任能力はございませんのでどうか穏便に済ませてください』って?」
「う……」
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俺は持論を展開する。
「酒飲んで酒のせいにするくらいならコーラでも飲んどけ!」
「リブレさん、コーラってなんです?」
あ、そっか。
コーラとかないのか。
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あ、それはコカ・コーラだけか。
「なら水でも飲んどけ!」
「極論ですね……。ちなみにコーラってなんです?」
「ごめん! 説明できない! アルコールのないおいしい炭酸飲料とだけ言っておこう!」
あとはお偉いさんに聞いてくれ。
無理だけど。
「で、彼の処遇はどうするつもりなんですか?」
「それはこっちのセリフだ。どういうのが妥当だと思う?」
「難しいですね……。個人的には牢にぶちこむ感じでいいんですけど、未遂ですしね。戦力にも不安がありますし、まぁ、この状況を後悔してもらえればって感じですかね」
レインの言うこの状況とは、騒ぎを聞き付けた他の場所にいた女性たちも集まってきており、そんな中でバインドでぐるぐる巻きにされているという状態のことである。
これでこいつはここにいる多くの者にそういったことをする奴として認識された。
俺のように感情が視えずとも、女性陣の{軽蔑}の視線は感じていることだろう。
自分のことでないのでわからないが、恐らくはそんな感情が向けられているはずだ。
「まぁ、それはもういいですけど……。どうするんですか? 余計な厄介事を背負い込みたくないから隠してたのに、あんなにはっきりと言ってしまって。もちろん、僕も許可はしましたけど……」
「方針変更だな。エルフへの偏見があるからいくらレインが魅力的でも手を出す奴はいないだろうと踏んでたんだが、どうやらそういうわけでもないらしい。なら、この中ならある程度良い印象を持たれてる俺の彼女だと言ってしまった方が、レインを守れる」
残念ながらこの場にいない一般人の間では俺は逃亡した無責任野郎だからな。
「もう、その手にはのりませんよ?」
そんなことを言いながら、レインは真っ赤だし、感情も{歓喜}だ。
どこが良かったのだろう。
誉めたところか?
それとも守るってところか?
「あの、もう十分に反省したので、拘束を解いて頂けませんか……」
あ、すっかり忘れてた。
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