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幻想級迎撃
関節技は最強です
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基本的に2人組は簡単に倒せた。
簡単というのはおこがましいが、まぁ、比較的簡単だった。
1人ずつ相手をしてそれで間に合うから俺でもさばける。
ただ、ここからだ。
3人組以上は俺が1人を相手している間に2人以上の体勢は整ってしまうからな。
俺にはちょっと厳しい条件である。
「チェーン・バインド」
オーシリアの肩に手を置き、どういった包囲網を敷くかをイメージする。
この頃訓練中に発見したのだが、よく考えたらオーシリアは杖なので、俺がわざわざ声でどんな風にするか指示を出さなくていいはずなのだ。
だって手に持ってイメージすればそうなるんだし。
つまり、それと同じ状況にすればいいのだ。
ジャラジャラ!
男性3人組を金属の鎖が襲う。
まぁ、攻撃能力はないんだけども。
3人を覆っていく様子は襲うという表現が正しいのではないだろうか。
通常の攻撃魔法と同様に、俺の魔法にももちろん当たらない場合がある。
理由は避けられたから、防がれたからなどあるが、そこをカバーするのが【探求スル者】だ。
ある人物の言葉をオマージュすれば、「避けられるなら当たるまで撃てばいいじゃない」ってことだな。
本当は言ってない説が濃厚らしいけど。
全方位に出してしまえば、いくらキラ並みに速くても一応、捉えることができるのだ。
キラなら魔法が発動する前に既に避けてそうだからどうせ当たらないけどな。
そんな特殊事例いないので、大抵はそれでなんとかなる。
というか、それでどうにもならないならどうしろっていうんだ。
「こっち!」
それでもすべてのバインドは喰らわないように全員で右方向へ移動する。
右方向なのは武器を持っている右手を自由にするためだろうか。
なるほどなぁ。
とっさの判断も良くなっていてこっちがわとしてはやりにくい限りだ。
とりあえず、変身して獣になり、鎖を引きちぎろうとしていた虎族の男性の下腹部を蹴りあげる。
下腹部はどんな生物にも通用する急所だ。
詳しくどこにあるのかまでは知らないが、肝臓辺りを殴られると血尿が出たりするんだろ?
非常に痛そうだ。
ただ、いくら隙をついても何百キロもある虎を俺ごときが蹴りあげたところで大きなダメージにはならない。
痛いだろうけどな?
だから、攻め立てる。
「でぇいっ!」
足の指先を。
我ながら弱々しいが、効果があるんだから仕方ない。
特に狙いをつける必要もないので、周りの様子を意識しながらだきるしな。
四肢を攻撃して虎を無力化。
次いで、男性冒険者の鍛えられた腹筋のみぞおちを突いて無力化。
問題は全身鎧の兵士の方だが。
「あぁぁぁぁーー!!」
関節技は鎧を着ててもどうしようもない。
というか、俺みたいなあまり知識のない素人でも重たい甲冑を着た人になら割としっかりと技をかけられる。
どうしても動きが遅くなってしまうからな。
体にまとわりついてる奴とか攻撃しにくいし。
「降参! 降参です!」
その声を聞いて俺はきめていた腕をはなす。
逆の手で押さえて息も絶え絶えな兵士さん。
「おぉー」
ふと上から声が聞こえたので屋根の上を見上げると、レインが見学に来ていた。
「なんで見学してるだけなんだよ!?」
簡単というのはおこがましいが、まぁ、比較的簡単だった。
1人ずつ相手をしてそれで間に合うから俺でもさばける。
ただ、ここからだ。
3人組以上は俺が1人を相手している間に2人以上の体勢は整ってしまうからな。
俺にはちょっと厳しい条件である。
「チェーン・バインド」
オーシリアの肩に手を置き、どういった包囲網を敷くかをイメージする。
この頃訓練中に発見したのだが、よく考えたらオーシリアは杖なので、俺がわざわざ声でどんな風にするか指示を出さなくていいはずなのだ。
だって手に持ってイメージすればそうなるんだし。
つまり、それと同じ状況にすればいいのだ。
ジャラジャラ!
男性3人組を金属の鎖が襲う。
まぁ、攻撃能力はないんだけども。
3人を覆っていく様子は襲うという表現が正しいのではないだろうか。
通常の攻撃魔法と同様に、俺の魔法にももちろん当たらない場合がある。
理由は避けられたから、防がれたからなどあるが、そこをカバーするのが【探求スル者】だ。
ある人物の言葉をオマージュすれば、「避けられるなら当たるまで撃てばいいじゃない」ってことだな。
本当は言ってない説が濃厚らしいけど。
全方位に出してしまえば、いくらキラ並みに速くても一応、捉えることができるのだ。
キラなら魔法が発動する前に既に避けてそうだからどうせ当たらないけどな。
そんな特殊事例いないので、大抵はそれでなんとかなる。
というか、それでどうにもならないならどうしろっていうんだ。
「こっち!」
それでもすべてのバインドは喰らわないように全員で右方向へ移動する。
右方向なのは武器を持っている右手を自由にするためだろうか。
なるほどなぁ。
とっさの判断も良くなっていてこっちがわとしてはやりにくい限りだ。
とりあえず、変身して獣になり、鎖を引きちぎろうとしていた虎族の男性の下腹部を蹴りあげる。
下腹部はどんな生物にも通用する急所だ。
詳しくどこにあるのかまでは知らないが、肝臓辺りを殴られると血尿が出たりするんだろ?
非常に痛そうだ。
ただ、いくら隙をついても何百キロもある虎を俺ごときが蹴りあげたところで大きなダメージにはならない。
痛いだろうけどな?
だから、攻め立てる。
「でぇいっ!」
足の指先を。
我ながら弱々しいが、効果があるんだから仕方ない。
特に狙いをつける必要もないので、周りの様子を意識しながらだきるしな。
四肢を攻撃して虎を無力化。
次いで、男性冒険者の鍛えられた腹筋のみぞおちを突いて無力化。
問題は全身鎧の兵士の方だが。
「あぁぁぁぁーー!!」
関節技は鎧を着ててもどうしようもない。
というか、俺みたいなあまり知識のない素人でも重たい甲冑を着た人になら割としっかりと技をかけられる。
どうしても動きが遅くなってしまうからな。
体にまとわりついてる奴とか攻撃しにくいし。
「降参! 降参です!」
その声を聞いて俺はきめていた腕をはなす。
逆の手で押さえて息も絶え絶えな兵士さん。
「おぉー」
ふと上から声が聞こえたので屋根の上を見上げると、レインが見学に来ていた。
「なんで見学してるだけなんだよ!?」
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