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魔界奔走
ヒキニート爆誕
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まぁ、そんなこんなで結果的にヒキニート俺の爆誕である。
皆が情報収集に出かけている間、特にやることもなくゴロゴロしているだけ。
誰かが戻ってきて集めた情報を置いて行ったらその情報の精査をしたり、やることも生まれるのだが、そう頻繁に帰ってくるわけでもない。
率直に言って暇なのだ。
最初はメイドのうち誰かは残るという話だったのだが、効率が悪いからと俺が送り出してしまった。
「わしがおるではないか」
「お前食ってばっかじゃねーか」
もちろん、オーシリアはいるのだが、メイドたちが帰ってくるたびに抱えているどう考えても過剰な量のお土産を消費するのに忙しいようだ。
確かに見たこともないものもあるし、どれもおいしいのだが、残念ながら胃の容量には限界があるので食べてばかりもいられない。
「ただいま戻りました、ご主人様」
「アンか、お疲れ。首尾はどうだ?」
「手分けして聞き込みを行っているため、もう目新しい情報はあまりでなくなりました」
「頃合いか。アンはもう出なくていいぞ。他の人も帰ってきたらそのまま休ませよう」
ちなみにだが、メイド3人衆は定期的に帰ってくるのに対し、リオンはただの1度たりとも帰ってきていない。
他が3,4回帰ってくる間にだ。
最初は何かあったのかと心配していたが、姿を見かけたというドゥからの報告によれば、子供たちと元気に遊んでいたそうだ。
実に予想通りである。
「さて、ここまで集まった情報をまとめようか」
金を第一に考えるような思考回路をしており、女好き。
領地内の治世にも特に興味はなく、部下任せ。
部下に能力の高い者がいるおかげでなんとかなってはいるが、先の偉ぶった奴みたいなのが金だけでのさばりがち。
ただし、領主を任されるだけあって強いため、クーデターなどは起こしにくい。
「こんなところか。ま、あんま褒められた統治体制じゃないのは確かかな」
「でも、弟君。領地の管理は領主に基本的には一任されてるから、あんまり文句も言えないよー?」
「あぁ、そこは理解してる。それぞれが異なる文化圏の国だと考えればいいんだろ?」
だが、ホテルの窓からこの街を見渡していて気づいたことがある。
明らかに使役される側の人がそこらにいるのだ。
決して絶対数が多いわけではない。
だが、だからこそ異常だとも言える。
要するに、奴隷のようなものだ。
「……ここでは奴隷制はありなのか?」
「……一応、ダメだったはずだけどー。召使いだと言われればあまり強く追及できないんだよねー」
まぁ、そんなところだろう。
ぱっと見ではそんなにひどい扱いを受けているようにも見えないしな。
だが、俺にはわかる。
歩き方が通常のそれではない。
どこかを痛めている時のかばうような歩き方だ。
なぜそんなことがわかるのか。
俺の眼がばれた時の体験談だ。
信憑性は非常に高い。
「あんまり見てて気持ちの良いものではないからな……」
皆が情報収集に出かけている間、特にやることもなくゴロゴロしているだけ。
誰かが戻ってきて集めた情報を置いて行ったらその情報の精査をしたり、やることも生まれるのだが、そう頻繁に帰ってくるわけでもない。
率直に言って暇なのだ。
最初はメイドのうち誰かは残るという話だったのだが、効率が悪いからと俺が送り出してしまった。
「わしがおるではないか」
「お前食ってばっかじゃねーか」
もちろん、オーシリアはいるのだが、メイドたちが帰ってくるたびに抱えているどう考えても過剰な量のお土産を消費するのに忙しいようだ。
確かに見たこともないものもあるし、どれもおいしいのだが、残念ながら胃の容量には限界があるので食べてばかりもいられない。
「ただいま戻りました、ご主人様」
「アンか、お疲れ。首尾はどうだ?」
「手分けして聞き込みを行っているため、もう目新しい情報はあまりでなくなりました」
「頃合いか。アンはもう出なくていいぞ。他の人も帰ってきたらそのまま休ませよう」
ちなみにだが、メイド3人衆は定期的に帰ってくるのに対し、リオンはただの1度たりとも帰ってきていない。
他が3,4回帰ってくる間にだ。
最初は何かあったのかと心配していたが、姿を見かけたというドゥからの報告によれば、子供たちと元気に遊んでいたそうだ。
実に予想通りである。
「さて、ここまで集まった情報をまとめようか」
金を第一に考えるような思考回路をしており、女好き。
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部下に能力の高い者がいるおかげでなんとかなってはいるが、先の偉ぶった奴みたいなのが金だけでのさばりがち。
ただし、領主を任されるだけあって強いため、クーデターなどは起こしにくい。
「こんなところか。ま、あんま褒められた統治体制じゃないのは確かかな」
「でも、弟君。領地の管理は領主に基本的には一任されてるから、あんまり文句も言えないよー?」
「あぁ、そこは理解してる。それぞれが異なる文化圏の国だと考えればいいんだろ?」
だが、ホテルの窓からこの街を見渡していて気づいたことがある。
明らかに使役される側の人がそこらにいるのだ。
決して絶対数が多いわけではない。
だが、だからこそ異常だとも言える。
要するに、奴隷のようなものだ。
「……ここでは奴隷制はありなのか?」
「……一応、ダメだったはずだけどー。召使いだと言われればあまり強く追及できないんだよねー」
まぁ、そんなところだろう。
ぱっと見ではそんなにひどい扱いを受けているようにも見えないしな。
だが、俺にはわかる。
歩き方が通常のそれではない。
どこかを痛めている時のかばうような歩き方だ。
なぜそんなことがわかるのか。
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信憑性は非常に高い。
「あんまり見てて気持ちの良いものではないからな……」
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