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魔界奔走
決意を新たに
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「いや、そういう扱いと異性としての扱いは矛盾しないか?」
「なにを仰います」
我が意を得たりとばかりにトロワが言う。
「ご主人様を、バブみを以て篭絡すれば良いのです」
「篭絡ってご主人様に使う言葉じゃないぞ!? まずバブみってなに!?」
いや、語感からなんとなく言いたいことはわかるんだけども。
オタク特有の、文にすると中々に長いと思われる謎の新語感が凄い。
どこから捻り出してきたんだその言葉。
いや、待てよ。
ここはアンリさんが日常的に日本文化を流入させている世界だ。
俺がいなくなった後の流行語とかが流れてきている可能性もなくはない。
ということはだ。
「なぁ、マンガって知ってるか?」
「言葉は存じております」
「きたぁ!!」
マンガなんてそもそもこの世界にはなかっただろう。
それでも言葉が伝わっているなら実物もこっちにきている可能性はある。
これで俺が飛ばされたときに後悔したマンガの続きが読みたかった問題が解決するかもしれない。
少なくとも今まで通ってきたところにはなかったので、あるならこれ以降だ。
俄然やる気が上がる。
はい、そこ、「アンリさんのとこにないならないだろ」とか言わない。
「ご主人様、私たちは何も言っておりませんが……」
「あぁ、悪い。独り言だ」
ヒートアップし過ぎた。
「まだ熱がおありなのでは?」
ぴと。
アンが自分のおでこを俺のおでこにくっつける。
「いや、なにしてんねん!」
エセ関西弁がでた!
「何をと言われましても、熱を計っているだけですが」
そうだった。
俺はされた記憶はないのだが、体温計がないため、こうやって計るしかないらしいのだ。
リオンが看病してくれているときにもされていたらしいのだが、残念ながら寝込んでいた。
しかし、これはあれだな。
超絶美人の顔が近づいてくる過程がヤバいな。
どぎまぎするとかいう次元の話じゃないんだが。
「?」
しかし、これが普通なのだから本人には自覚がないというたちの悪さ。
もう、あれか。
開き直って綺麗だなって思っとけばいいのか?
「あ、もしかしてご主人様。照れてます?」
「そんなことはありませんけどぉ?」
謎の敬語。
バレバレすぎて。
俺ってこんなに感情隠すの下手だったっけ?
「ご主人様が照れてくださるということは……」
アン、渾身のキメ顔。
「脈ありですね」
「うるせぇよ!」
そんなためて言うことじゃないわ!
まぁ、これもいつも通りでいいよ。
やっと、ここまで戻れた。
「では、私たちが面会の予定をお話ししにいって参ります」
「いや、もう基本的には別行動はしない」
油断のなくなったリオンと、自分の身の安全にだけは力を発揮する俺は、あまり心配していない。
だが、メイドたちは別だ。
本来、主人のもとで庇護を賜り、その代償にお世話をするものである。
簡単に言えば、俺にも所有欲というものがあったらしい。
ゲス男の時のように手出しはさせない。
「なにを仰います」
我が意を得たりとばかりにトロワが言う。
「ご主人様を、バブみを以て篭絡すれば良いのです」
「篭絡ってご主人様に使う言葉じゃないぞ!? まずバブみってなに!?」
いや、語感からなんとなく言いたいことはわかるんだけども。
オタク特有の、文にすると中々に長いと思われる謎の新語感が凄い。
どこから捻り出してきたんだその言葉。
いや、待てよ。
ここはアンリさんが日常的に日本文化を流入させている世界だ。
俺がいなくなった後の流行語とかが流れてきている可能性もなくはない。
ということはだ。
「なぁ、マンガって知ってるか?」
「言葉は存じております」
「きたぁ!!」
マンガなんてそもそもこの世界にはなかっただろう。
それでも言葉が伝わっているなら実物もこっちにきている可能性はある。
これで俺が飛ばされたときに後悔したマンガの続きが読みたかった問題が解決するかもしれない。
少なくとも今まで通ってきたところにはなかったので、あるならこれ以降だ。
俄然やる気が上がる。
はい、そこ、「アンリさんのとこにないならないだろ」とか言わない。
「ご主人様、私たちは何も言っておりませんが……」
「あぁ、悪い。独り言だ」
ヒートアップし過ぎた。
「まだ熱がおありなのでは?」
ぴと。
アンが自分のおでこを俺のおでこにくっつける。
「いや、なにしてんねん!」
エセ関西弁がでた!
「何をと言われましても、熱を計っているだけですが」
そうだった。
俺はされた記憶はないのだが、体温計がないため、こうやって計るしかないらしいのだ。
リオンが看病してくれているときにもされていたらしいのだが、残念ながら寝込んでいた。
しかし、これはあれだな。
超絶美人の顔が近づいてくる過程がヤバいな。
どぎまぎするとかいう次元の話じゃないんだが。
「?」
しかし、これが普通なのだから本人には自覚がないというたちの悪さ。
もう、あれか。
開き直って綺麗だなって思っとけばいいのか?
「あ、もしかしてご主人様。照れてます?」
「そんなことはありませんけどぉ?」
謎の敬語。
バレバレすぎて。
俺ってこんなに感情隠すの下手だったっけ?
「ご主人様が照れてくださるということは……」
アン、渾身のキメ顔。
「脈ありですね」
「うるせぇよ!」
そんなためて言うことじゃないわ!
まぁ、これもいつも通りでいいよ。
やっと、ここまで戻れた。
「では、私たちが面会の予定をお話ししにいって参ります」
「いや、もう基本的には別行動はしない」
油断のなくなったリオンと、自分の身の安全にだけは力を発揮する俺は、あまり心配していない。
だが、メイドたちは別だ。
本来、主人のもとで庇護を賜り、その代償にお世話をするものである。
簡単に言えば、俺にも所有欲というものがあったらしい。
ゲス男の時のように手出しはさせない。
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