496 / 566
お留守番
56日目 成果
しおりを挟む
しかし、頼ると言ってもどうすればいいのでしょう。
何ならプリンセちゃんには頼りきりな面もあると思うんですけど。
というか、いい感じで役割分担できている気がします。
リブレさんのお世話も交代でやってますし、日々の家事も分担しています。
「そういうことじゃないのだけれど……。でも、自分たちで生活していたらそういう考えにもなっちゃうわよねー。そうだわ!」
ロクでもないことの予感がします。
「私が一緒にここに住めばいいのよー!」
「ダメです! 立場を考えたほうがよろしいかと!」
「いいのよー。夫と違って縛られるようなことはないのよー?」
「それは嘘です。縛られるものがないならこうやってお忍びでくる必要がありません」
「あら、聞いてた通り、頭がいいのねー」
伊達にリブレさんの隣にいたわけじゃありませんからね。
「でも、私が住んだら負担が減って楽になると思うわよー?」
「結構です、本当に」
確かに家事とかの負担は減るかもしれません。
しかし、プリンセちゃんのお父様に対する心労など、他の懸念点の方が大きそうです。
厄介ごとは抱え込まないに限ります。
「うーん、家主にそう言われちゃったら、仕方ないかなー。でも、気が変わったらいつでも言ってねー」
「わかりました。今日は折角ですから、朝ごはんでも食べていってください」
「なら、お言葉に甘えるとしましょうかねー。プリンセ?」
「……ん、がんばる」
「成長したところを見せてね?」
母子間の謎の緊張感がありますね。
プリンセちゃんはこっちに来た時から家事がかなり極まっていましたからね。
お母様から習っていたのでしょう。
そして、この家に来てからの修行の成果を見せるという事でしょうか。
そんな成果発表会に巻き込まれてるんですか。
「……レインちゃん、任せて……!」
「気合入ってますねー。じゃあ、朝ごはんの準備は任せました。私はリブレさんを連れてきます」
「……ん!」
「おはようございまーす」
シャアッ!
一気にカーテンを開け、日の光をいれますが、リブレさんに反応はありません。
まぁ、いつものことですが。
「よいしょっと」
プリンセちゃんはリブレさんをひょいひょい運んで着替えさせてるようですが、私にはそんなこと出来ないので風魔法で浮かせてから着替えさせています。
そしてそのまま車いすへ。
コロコロ。
極論、風魔法で車いすも押せばいいのですが、なぜかそういう気にはなれません。
階段だけは使わなきゃどうにもならないですけどね。
「あら、いいわね、その椅子のようなもの」
「知り合いに作ってもらったんです。全く動かさないというわけにもいきませんから」
そういえば、そろそろハンネさんがくる日だったと思いますが、お母様がいる間に来るんでしょうかね。
「プリンセちゃん、首尾はどうですか?」
「……頑張ってる……! もうちょっと待って……!」
「りょ、了解です」
キッチンの中での速さとは思えない速さで動いています。
これはこれで大丈夫なのでしょうか……?
何ならプリンセちゃんには頼りきりな面もあると思うんですけど。
というか、いい感じで役割分担できている気がします。
リブレさんのお世話も交代でやってますし、日々の家事も分担しています。
「そういうことじゃないのだけれど……。でも、自分たちで生活していたらそういう考えにもなっちゃうわよねー。そうだわ!」
ロクでもないことの予感がします。
「私が一緒にここに住めばいいのよー!」
「ダメです! 立場を考えたほうがよろしいかと!」
「いいのよー。夫と違って縛られるようなことはないのよー?」
「それは嘘です。縛られるものがないならこうやってお忍びでくる必要がありません」
「あら、聞いてた通り、頭がいいのねー」
伊達にリブレさんの隣にいたわけじゃありませんからね。
「でも、私が住んだら負担が減って楽になると思うわよー?」
「結構です、本当に」
確かに家事とかの負担は減るかもしれません。
しかし、プリンセちゃんのお父様に対する心労など、他の懸念点の方が大きそうです。
厄介ごとは抱え込まないに限ります。
「うーん、家主にそう言われちゃったら、仕方ないかなー。でも、気が変わったらいつでも言ってねー」
「わかりました。今日は折角ですから、朝ごはんでも食べていってください」
「なら、お言葉に甘えるとしましょうかねー。プリンセ?」
「……ん、がんばる」
「成長したところを見せてね?」
母子間の謎の緊張感がありますね。
プリンセちゃんはこっちに来た時から家事がかなり極まっていましたからね。
お母様から習っていたのでしょう。
そして、この家に来てからの修行の成果を見せるという事でしょうか。
そんな成果発表会に巻き込まれてるんですか。
「……レインちゃん、任せて……!」
「気合入ってますねー。じゃあ、朝ごはんの準備は任せました。私はリブレさんを連れてきます」
「……ん!」
「おはようございまーす」
シャアッ!
一気にカーテンを開け、日の光をいれますが、リブレさんに反応はありません。
まぁ、いつものことですが。
「よいしょっと」
プリンセちゃんはリブレさんをひょいひょい運んで着替えさせてるようですが、私にはそんなこと出来ないので風魔法で浮かせてから着替えさせています。
そしてそのまま車いすへ。
コロコロ。
極論、風魔法で車いすも押せばいいのですが、なぜかそういう気にはなれません。
階段だけは使わなきゃどうにもならないですけどね。
「あら、いいわね、その椅子のようなもの」
「知り合いに作ってもらったんです。全く動かさないというわけにもいきませんから」
そういえば、そろそろハンネさんがくる日だったと思いますが、お母様がいる間に来るんでしょうかね。
「プリンセちゃん、首尾はどうですか?」
「……頑張ってる……! もうちょっと待って……!」
「りょ、了解です」
キッチンの中での速さとは思えない速さで動いています。
これはこれで大丈夫なのでしょうか……?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
248
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる