戦力より戦略。

haruhi8128

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お留守番

113日目 発案

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「帰ってきたリブレさんに何を言うか、ですか……」
「……考えたこと、なかったね」

なんだかんだ、2人とも必死だったのである。
2人だけで過ごしたことはなかったし、リブレが戦えないどころか起きないなんてことはなかったのだから。

「んー、でも」
「……考えても……」

びっくりするほど浮かびません。
言いたいことはいっぱいあるはずなのに。
2人でよく頑張ったんだねと褒めて欲しい。
心配かけてごめんと謝ってほしい。
守ってくれてありがとうと感謝して欲しい。
でも、どれも何か足りない。
そんな気がしてならないのだ。

「……決められないねぇ」
「というか、リブレさんが私たちが求めていることを言うとは思えませんし」
「ふふっ。……確かに」

こっちがこれだけ心配しているのにふと起きたリブレさんなら、「どうした?」くらい気の利かないセリフを言いそうです。

「あ、じゃあ、こうしましょう! リブレさんが起きた時の第一声を当てるゲームです。紙に書いて残しておきますけど、起きるまでなら何回でも変更は可能だとします!」
「……おもしろいね。うん、やろう」

「それ、僕も混ざっていいかい?」
「!? キラさん!?」
「やぁ」

いつの間にか家に忍び込み、歓談している2人の近くにいたキラに、プリンセは飛び退いて毛を逆立てて爪を立てる。

「それはやめてっていつも言ってるじゃないですか!」
「僕はリブレ君と約束したのであってレイン君とは約束してないよ?」
「そもそも私の家です!」

普通、他の人の家に勝手に入っちゃいけないですよね!?

「あ、言われてみればそれもそうだね。今度から気を付けるよ」
「まさかそこの認識から変えなきゃいけないとは……」
「プリンセ君も、ごめんね?」
「……フゥー……!」

人型に近いプリンセの精一杯の威嚇を何事もないかのように流すキラ。
これ以上ないほどにメンタルが大物である。

「それで、混ぜてくれないかな」
「え、あぁ。リブレさんの第一声当てゲームですか。いいですけど、なぜです?」
「単に面白そうだからというのが1つだね。あとは、これを国家事業にしちゃおうかと」
「は!?」

何の話です!?

「国家事業というのは言い過ぎだったかな。つまり、ハンネ君とか、リブレ君を知ってる人たちも参加させちゃおうという事だよ」
「言い過ぎにも程がありますよね? それに何の意味があるんです?」
「意味はないよ? 面白そうだなと思っただけ」
「そんな適当な……」

「でも、面白いと思わないかい? 王様がリブレ君がなんて言うか予想するのとかさ」
「まぁ、面白そうではありますけど……」
「よし、決まりだね」

そう言い残してキラの姿が消える。
今の案を王様に伝えに行ったのだろう。
何の意味があるのかはわからないが。

「キラさんもかなり謎な人ですね……」
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