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食堂のお客さん①
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ライラに急かされて、シャワーを浴びて部屋に戻ると、ライラは私のバッグの中から服を選び、化粧品でメイクもしてくれた。
「すごいじゃない。結構いい化粧品持ってるのね」
「今までほとんど化粧をしてこなかったから、同じパーティにいた友達が選んでくれたの」
「うん、アニーの肌にぴったりだわ。はい、できたわよ」
ライラは私のメイクを手早く仕上げると鏡を渡してくれた。
「わあ、すごい。自分じゃないみたい」
「アニーは元がいいんだからちゃんとお手入れしてメイクを覚えたらすごく可愛くなると思うよ」
私でもかわいい女の子になれるだろうか。
「うん、頑張るからまた教えてね」
「ま、まぁ、私もメイクやオシャレは好きだし別にいいけど……ってもうこんな時間じゃない! 急いで仕事に行くわよ」
「うん!」
さあ、食堂に出勤だ。
「おはようございまーす」
「おはよう! ライラちゃん、アニーちゃん。昨日はよく眠れたかしら?」
「聞いてよマリーさん、アニーってば帰ったままの姿で寝落ちしてたのよ」
ライラさんがマリーさんに言った。
「あらあら、やっぱり疲れてたのね。大丈夫? 無理しなくてもいいのよ」
「いえ、たっぷり寝たので大丈夫です。むしろ早く働きたくてウズウズしてます」
私が張り切って言うと、奥からマスターも声をかけてきた。
「長旅だったんだ。少しくらい休んでもバチは当たらんぞ。まあ、無理せず疲れたら言うんだぞ」
「ありがとうございます。そうします」
冒険者時代はほとんど寝ずに魔物と戦ったこともある。
ダンジョンの床で何日も寝たことも。
ベッドで眠れるなんて充電バッチリだ。
「じゃあ、今日もアニーちゃんは野菜の仕込みをお願いできるかしら?」
「はい! お任せください」
仕事で任せてもらえることがあるなんて、嬉しいな。
仕込みを終えたら昼営業だ。
ランチタイムはファミリーも多く子供も結構来るらしい。
「子供ですか…今まであまり子供と接する機会がなくて。大丈夫ですかね」
「大丈夫、大丈夫! 常連さんの子供達はちょっと騒がしいけど、皆いい子達なのよ」
マリーさんはそう言ったが、ライラは違う意見のようだ。
「昨日は子連れ客がいなかったからね。今日は多分来ると思う……。手強いよ」
手強い……とは?
私が首を傾げていると、
「まぁ、すぐにわかるよ」
とライラは店のドアプレートをオープンに変えた。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」
最初にやってきたのは昨日と同じニ人組の男性達だ。
「ライラちゃんこんにちは~」
「はい、グリーさん、マックスさんこんにちは」
グリーさんと呼ばれた男性は私を見て足を止めた。
「あれ? もしかして新しい給仕係?」
「はい、アニーです。よろしくお願いします」
「あれ? 昨日ここでご飯食べてた子じゃない?」
マックスさんが昨日ここにいた私を覚えていた。
「はい、そうです」
「そっか、そっか~。昨日もかわいい子がいるなと思ってたんだ。俺はマックス。グリーと一緒に商人をしてる。時々買い付けに出るけど基本的にはこのランベルの街にいるからよろしくね」
「おい、お前、抜け駆けすんなよ。アニーちゃん、こいつ結婚してるから」
あ、そうなんだ……。
「お前だって彼女と同棲してるだろ」
ああ、そうなんだ……。
焦って出会いを探さなくても、きっとどこかにいるはず、運命の人。
「すごいじゃない。結構いい化粧品持ってるのね」
「今までほとんど化粧をしてこなかったから、同じパーティにいた友達が選んでくれたの」
「うん、アニーの肌にぴったりだわ。はい、できたわよ」
ライラは私のメイクを手早く仕上げると鏡を渡してくれた。
「わあ、すごい。自分じゃないみたい」
「アニーは元がいいんだからちゃんとお手入れしてメイクを覚えたらすごく可愛くなると思うよ」
私でもかわいい女の子になれるだろうか。
「うん、頑張るからまた教えてね」
「ま、まぁ、私もメイクやオシャレは好きだし別にいいけど……ってもうこんな時間じゃない! 急いで仕事に行くわよ」
「うん!」
さあ、食堂に出勤だ。
「おはようございまーす」
「おはよう! ライラちゃん、アニーちゃん。昨日はよく眠れたかしら?」
「聞いてよマリーさん、アニーってば帰ったままの姿で寝落ちしてたのよ」
ライラさんがマリーさんに言った。
「あらあら、やっぱり疲れてたのね。大丈夫? 無理しなくてもいいのよ」
「いえ、たっぷり寝たので大丈夫です。むしろ早く働きたくてウズウズしてます」
私が張り切って言うと、奥からマスターも声をかけてきた。
「長旅だったんだ。少しくらい休んでもバチは当たらんぞ。まあ、無理せず疲れたら言うんだぞ」
「ありがとうございます。そうします」
冒険者時代はほとんど寝ずに魔物と戦ったこともある。
ダンジョンの床で何日も寝たことも。
ベッドで眠れるなんて充電バッチリだ。
「じゃあ、今日もアニーちゃんは野菜の仕込みをお願いできるかしら?」
「はい! お任せください」
仕事で任せてもらえることがあるなんて、嬉しいな。
仕込みを終えたら昼営業だ。
ランチタイムはファミリーも多く子供も結構来るらしい。
「子供ですか…今まであまり子供と接する機会がなくて。大丈夫ですかね」
「大丈夫、大丈夫! 常連さんの子供達はちょっと騒がしいけど、皆いい子達なのよ」
マリーさんはそう言ったが、ライラは違う意見のようだ。
「昨日は子連れ客がいなかったからね。今日は多分来ると思う……。手強いよ」
手強い……とは?
私が首を傾げていると、
「まぁ、すぐにわかるよ」
とライラは店のドアプレートをオープンに変えた。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」
最初にやってきたのは昨日と同じニ人組の男性達だ。
「ライラちゃんこんにちは~」
「はい、グリーさん、マックスさんこんにちは」
グリーさんと呼ばれた男性は私を見て足を止めた。
「あれ? もしかして新しい給仕係?」
「はい、アニーです。よろしくお願いします」
「あれ? 昨日ここでご飯食べてた子じゃない?」
マックスさんが昨日ここにいた私を覚えていた。
「はい、そうです」
「そっか、そっか~。昨日もかわいい子がいるなと思ってたんだ。俺はマックス。グリーと一緒に商人をしてる。時々買い付けに出るけど基本的にはこのランベルの街にいるからよろしくね」
「おい、お前、抜け駆けすんなよ。アニーちゃん、こいつ結婚してるから」
あ、そうなんだ……。
「お前だって彼女と同棲してるだろ」
ああ、そうなんだ……。
焦って出会いを探さなくても、きっとどこかにいるはず、運命の人。
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