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俺、攻略不可
しおりを挟む痴漢アカン!!痴漢ダメ!!絶対に!!俺は男だ!!ここは毅然な態度を取らなくては!!
「やっ、ゃめて…ほしぃ…です…」
理想とは程遠い遠慮がちな口調になってしまった。改めてジンさんの行為と顔を目にすると強くは言えない俺です。くぅ────!!俺の馬鹿!!でも嫌がっている事は言葉にして伝えた!!横目でジンさんの様子を確認すると、じっとこちらを見つめながら手を動かし続けている。全然伝わってないな。
何故か俺を抱きかかえたクルトさんが顔色を窺うように覗き込んできた。そして手のひらで俺の太ももの上を撫で回す。手慣れているのか大胆な動きだ。うなじまで鳥肌が立ちそうな感覚になる。あんたら痴漢のプロですな。自然な流れで二人して連携プレーするとは…。
「恥ずかしいですか?大丈夫です。ここには誰も来ませんから」
いえ、違います。何を盛大に勘違いしてるんですか。言葉の意味のままに受け取ってください。無言で手を伸ばし軽くクルトさんの手の動きを制する。
「あの触手の体液を体内に摂取した者はこうなってしまうんですよ」
クルトさんが下半身を密着させ自分の硬て大きくなった逸物を押し付けて俺に確かめさせる。なんて卑猥な行為だ…。ゴクリと生唾を飲み込む。つい妄想に走りそうになる頭を振り邪念を取り払う。ちょっと待て、今聞き捨てならない言葉が…触手の体液だと…?
「それは…」
「はっ…カーラ様の細くて白い手が俺のモノを…最高だ。あの触手ですが、体液に催淫効果があるのです」
興奮した声と目付きで教えてくれた。そして俺の手を掴んでいるジンさんの手に増々力が籠る。会話の前半は聞こえなかった事にしよう。催淫効果だと?あの気持ち悪い液体にそんな効果が…。
「あの触手は剣でも中々斬る事が出来ません。だから俺達も苦戦してたんです。体液は滅多に入手出来ない、おまけに非常に効果が強い。媚薬の材料として貴重な品なんですよ?」
媚薬にする時には薄めるんですけどね、それでも効果は絶大ですよ。ウインクをしながら教えてくれた。なんだと…顔から血の気が引いていくのがわかる。そんな効果が強い体液を二人は原液のまま口から摂取していた…。原液のまま…。
「カーラ様もお可哀想に…こんなに口が切れるほど触手に…」
哀れみ俺の唇を優しく指でなぞるクルトさん。何本触手に犯されたんですか?辛かったでしょうと同情してくれる。えっ、どうしよ…この唇の傷も不名誉の負傷だ…。俺だけ素面…。この二人との温度差…。どうする?!足りない頭をフルに回転させて考えるんだ!!…そうか!!
「じょっ…状態異常なら!!状態異常なら治せます!!ニコ様のように…」
笑顔で声を張り上げる。任せて下さい!!すぐに助けてあげます!!
「いえ…それが…出来ないんです」
辛そうな顔のジンさんが手を動かし続けながら話してくれる。なんなら少しばかり動きが早くなっている気がする。ジンさん曰く、催淫は状態異常に入らないから魔法でも治らないと。だから、媚薬は貴重なんだと。ぬぅぁにぃぃぃぃぃぃ────?!催淫が状態異常じゃないだとぉぉぉ?!おかしいだろ!!どう考えたって状態異常だろぉが!!ちょいちょいこのゲーム作った人達抜けてるよね?!おバカな設定ぶっ込んでくるよね?!
「カーラ様…何でもするとのお願いですが…」
一緒に気持ちよくなりましょう。二人が目細めうっとりした表情を浮かべていた。視点の定まらない目でぼんやりと遠くを眺める。この俺に…この童貞の俺に…いきなりの3Pだとぉぉぉぉ?!なんという無理難題を…。しかし…言ってしまった…なんでもすると言ってしまった…。
意を決し二人の顔を見つめ返事をする。ご指導のほどよろしくお願いしますと…。
▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣
俺の目の前には素晴らしい茂みが広がっています。そう、ジンさんの大切な茂みです。その中に一際目立つ存在がドンッと一つそびえ立っております。
デカい…触った時も思ったけど実際に見た時の衝撃の大きさと言ったら…。俺のサイズが普通です。獣人のサイズがデカいのかジンさんがデカいのか…いやクルトさんの逸物も素晴らしい大きさを…。考えれば考えるほど虚しくなってきた。やめよう。
そっとジンさんの竿に手を添える。俺は出来る。俺は口で御奉仕出来る!!初めてだけど出来るんだ!!頑張れ!!自分で自分を応援し気持ちを奮い立たせる。
伊達にAV鑑賞してないからね!!数々のAVで培った俺の妄想力が火を吹くぜ!!見てろよ!!ひんひん言わせてやる!!
俺は今クルトさんの胡座の上に跨るように座らせれている。やりにくい体勢なので、ズボンを掴みジンさんを自分の近くに引き寄せ、モノに顔を近づけた。
最初から口には含んではいけない。まずは弱めの刺激を与え焦らすんだ!!竿をペロ…ペロ…ペロ…とアイスキャンデーを舐めるように舐める。思ったより抵抗心が湧いてこない事に少し安堵し、一旦口を離し、玉袋を舐め、竿をそして亀頭をかるくペロリと舐めた。次に先端のあたりをちろちろと舐め、円を描くように舌を回転させ舐めまわしていく。滑りがよくなるように唾液を垂らすことも忘れない。
歯が当たらないように気をつけながら、ゆっくりと竿をしゃぶっていく。大きい…顎が外れそうだ…。奥に進む事を少し躊躇っていると、クルトさんが俺の服の中に手を入れ、胸をまさぐり出した。ひんやりとしたクルトさんの手が火照った俺の体をを冷ます様で気持ちいい。手が乳首を何度も掠るがちゃんと刺激を与えてくれない。もどかしさについ胸を張り強請るように突き出してしまった。
「ふふっ、可愛いですね」
小さな笑い声が後ろから聞こえた。またやってしまった…エロに従順な俺の馬鹿!!恥ずかしくて耳に熱が集中していく。更にクルトさんは、俺の赤く尖った耳を舌で愛撫してくる。擽ったいのに気持ちいい、ついついジンさんのモノから口を離してしまった。止まることのない巧みな舌技。
「ゃあッ…耳は…」
堪らず喘ぎ声が口から零れた。なんて感度抜群なお耳なんでしょう!!エルフ仕立てですか?!耳でこんなに感じるだなんて!!
クルトさんの追撃はまだ止まない。トドメとばかりにズボンのベルトを器用に外し、俺の軽く頭をもたげたモノを取り出して、ゆるゆると優しく扱き出す。
乳首、耳、息子の三点責め。ダメだ!!腰が自然と揺れてしまう…。自分からクルトさんの手に擦り付けてもっと強い刺激を求めてしまう。
「ふふっ、気持ちいいよね?次はどうして欲しいのか、その可愛いお口でお強請りしてごらん」
えっ?!まさかのキャラ変?!クルトさんはエロイベ時だけキャラ変わるんですか?!そういう設定なんですか?!じゃぁジンさんも?!恐る恐る上目遣いでモノに手を添えながら見つめる…。恍惚とした顔のジンさんと目があった。なんだ?!なんだ?!どんなキャラ変で責めてくるんだ?!止めろ止めろ────!!俺は童貞なんだぞ!!有り余る妄想力で経験の無さを補っているだけだ!!これ以上ハードモードに突入しないで────!!
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