オリヒメ計画

第166話 終わり！終わり！！終わり！！！

生田さんの話をメモアプリにまとめ、次に電話をかける人を確認する。
（次は、畑中さんか。）
受話器をとって電話をかける。
送信音を聞きながらいつまで有線の電話を使うつもりなのか不満に感じる。
｢お疲れ様です。畑中です。｣
｢お疲れ様です。経理の星野です。｣
挨拶を済ませてから、すぐに本題に入る。
今回も予定通り30分で話が終わる。
メモをまとめてから時間を確認すると19:02と表示されている。
大きな大きなため息がこぼれる。
頭の正面を机に付けて腕を脱力させる。
血がようやく巡り始めた気がする。
｢お疲れ様。｣
声の主は水元さんであった。
｢おづがれざまでず。｣
疲れがドっとのしかかり、挨拶も鈍くなる。
苦笑いを浮かべた後に再び机にうつ伏せになる。
｢流美ちゃん、今日の悩みは解決した？」
（悩み？……悩み。）
先程悩んでいたことに気づいた瞬間、電撃が走る。
机に両手をついて勢いよく顔を上げる。
その勢いのまま素早く、そして正確に机を片付け始める。