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第173話 私は麺になりたい
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大きなカップを掴む小さな手。
麺を咥える愛しい口。
帰ってきた私を見つめるつぶらな目。
全てが可愛らしく愛くるしい。
「んんぅ~!ただいま!」
そんな世界一いや、宇宙一の存在に私は元気よく3回目の挨拶をする。
途中、変な声が出てしまったが、そんなことはどうでもいい。
それに、疲れなんてものは玄関に置いてきた。
私は即座に目の前に座りこむ。
オリヒメは止めていた口を動かして咥えていた麺を全て口の中に入れる。
今すぐその麺になりたい。
そんな思いもあったりなかったりする。
オリヒメが口を動かしているのを愛おしく見つめながら尋ねる。
「おいしい?」
オリヒメは口を上下に動かしながら、首も上下に1回動かす。
「よかったぁ~。」
ほっとした私はテーブルの上に両肘を立てて手の平に顎を乗せる。
自然と頬が上がり、目尻が下がる。
胸が高鳴る。
(オリヒメちゃんの口にあってよかった~。……ん?)
再びオリヒメを見つめようと焦点を合わせると、ある違和感が生じた。
麺を咥える愛しい口。
帰ってきた私を見つめるつぶらな目。
全てが可愛らしく愛くるしい。
「んんぅ~!ただいま!」
そんな世界一いや、宇宙一の存在に私は元気よく3回目の挨拶をする。
途中、変な声が出てしまったが、そんなことはどうでもいい。
それに、疲れなんてものは玄関に置いてきた。
私は即座に目の前に座りこむ。
オリヒメは止めていた口を動かして咥えていた麺を全て口の中に入れる。
今すぐその麺になりたい。
そんな思いもあったりなかったりする。
オリヒメが口を動かしているのを愛おしく見つめながら尋ねる。
「おいしい?」
オリヒメは口を上下に動かしながら、首も上下に1回動かす。
「よかったぁ~。」
ほっとした私はテーブルの上に両肘を立てて手の平に顎を乗せる。
自然と頬が上がり、目尻が下がる。
胸が高鳴る。
(オリヒメちゃんの口にあってよかった~。……ん?)
再びオリヒメを見つめようと焦点を合わせると、ある違和感が生じた。
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