30 / 30
第184話 黒くて苦しいもの
しおりを挟む
お湯の流れる音が響く。
髪の間に指を通しながら頭の泡を流す。
オリヒメはさっきからお湯を出したり止めたりするだけで、他には何も動きはない。
その様子から既に全部洗い終えていることが分かる。
リンスを取り頭になじませる。
手を洗って洗顔料を手のひらに出して顔に当てていく。
ただ無気力に顔を洗う。
(そういえば、今日化粧するの忘れちゃったな~。陰でなにか言われてたかも。)
大きなため息と共にシャボン玉が割れる。
(明日はちゃんと起きれるかなぁ。)
下を向いたままシャワーを探して手を伸ばすと、唐突にお湯が手に触れる。
そのまま手を洗い流してシャワーヘッドを掴む。
顔と頭の泡を綺麗に洗い流して上半身を起こす。
「オリヒメちゃん、ありがと~。」
できる限りの笑顔を作る。
オリヒメのことだけでなく、自分のことでも頭がいっぱいになり、そのせいで疲れが蒸し返す。
「私を待ってるのも退屈だと思うし、先に上がって着替えてていいよ~。」
オリヒメは言われた通りに外に出る。
オリヒメを待たせたくない気持ちもあったが、それ以上に自分も醜態を見られたくない。
髪の間に指を通しながら頭の泡を流す。
オリヒメはさっきからお湯を出したり止めたりするだけで、他には何も動きはない。
その様子から既に全部洗い終えていることが分かる。
リンスを取り頭になじませる。
手を洗って洗顔料を手のひらに出して顔に当てていく。
ただ無気力に顔を洗う。
(そういえば、今日化粧するの忘れちゃったな~。陰でなにか言われてたかも。)
大きなため息と共にシャボン玉が割れる。
(明日はちゃんと起きれるかなぁ。)
下を向いたままシャワーを探して手を伸ばすと、唐突にお湯が手に触れる。
そのまま手を洗い流してシャワーヘッドを掴む。
顔と頭の泡を綺麗に洗い流して上半身を起こす。
「オリヒメちゃん、ありがと~。」
できる限りの笑顔を作る。
オリヒメのことだけでなく、自分のことでも頭がいっぱいになり、そのせいで疲れが蒸し返す。
「私を待ってるのも退屈だと思うし、先に上がって着替えてていいよ~。」
オリヒメは言われた通りに外に出る。
オリヒメを待たせたくない気持ちもあったが、それ以上に自分も醜態を見られたくない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる