卒業証書は受け取れない!?

蟹熊

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15話 休みを貰いました。(2)

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「わぁ~!すっごくきれいなとこだね!」


 準備をすました僕らは、一緒に行きたそうにしていたアルフィ君と、マキナさんを含めた六人で、舞花さんが言っていた森の中の湖に来ていた。
 舞花が言っていた通り、そこは木々に囲まれた、とても景色が良い所だった。
僕は語彙が少ないのであまりうまくは言えないが、地球にあったら、絶対観光名所になっている感じのいいとこだった。
琵琶湖の3倍位大きな感じの湖だが、濁るなんてことも無く、完璧に透き通っていた。
夏にきたらいい感じで気持ちよさそうだ。最も、この世界に夏があればの話だけど。

「ほぉ、結構綺麗な所じゃないか。モンスターも出ないと聞いているし、これならしっかり休憩出来るな。」
「そうですね。私もこんなに綺麗な所だとは思いませんでした。それに一角ウサギみたいな攻撃して来るモンスターじゃなくて、普通のウサギちゃんがいるのもいいですよね!」
「あれが普通のウサギならね...」


 舞花の言う通り、たしかに普通のウサギは居る。但しサイズが、明らかにおかしいよ!?
 そのウサギは、体長二メートル位はありそうな感じで、角は生えてないし、攻撃しそうな感じではないからいいけどね。湖の水を飲んでるだけみたいだし。


「んじゃ、ここ結構広いし各自行動にしない?」
「そうだね、モンスター出ないって言ってたし、いいと思うよ。」
「それじゃ、三時間後にここ集合ね。」
「りょうかーい。」
「おう。」
「わかりました!。」


七海の提案通り、自由行動をすることにした。
久々の自由時間だな、って、まだこの世界に来て殆ど経ってないけど、いろんなことがありすぎて、もう一か月たったくらいの感覚だよ。
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