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序章・タケル篇
初プレイは異世界で!?
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さて、空である。
快晴と言える太陽、雄大な青空、それを邪魔しない純白の雲。それらが三位一体となり、どんな人も駆けて外に行くだろう風景である…
え、
タケル?
いや、私は知らない、あんなげーむも知らない時代遅れ優等生(ボッチ)は私は知らない。
え、
そいつ?
ハァ、
ただ今、ソイツ、
楠木タケルは、
「ギィアァァァァァァァァァァ!!!」
空にいた、
広大な空の中、空とは別の青の点がゆっくりと、いやものすごい速度で落ちる。
「なんでだあァァァァァ!!!!」
自分はただゲームやろうとインストールしただけなのに、そうとれる叫びが何物にも弾かれずに消えていく。
(なんでだなんでだなんでだなんでだなんでだ!?俺何もしてないし、都会来たばっか、本も数冊しか読んでないし、高校まだ行ってないし、)
「そして、」
そして?
「まだ」
「彼女どころか友達出来て、ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
そこだった。
この時代遅れボッチ(笑)はたった一人でボッチでボッチにボッチな人生でボッチの死に方を迎えるのだ、と思っていた。
楠木タケルは、
「おーい」
タケルの耳の近くにこの状況に似つかわしく無い女の声が聞こえてくる。
つまり、私だがww。
しかし、聞こえない様子だ。
「ァァァァァァァァァァ」
「おーい」
「ァァァァァァァァァァ」
ムゥ、
「ァァァァァァァァァァ」
「長い!うるさい!聞!き!飽!き!た!」
「ァァァァァ… え?」
タケルは周りを見ても、周りには誰もいない、念話で話しているからな。
だが、やっと気付いたな。
「気付くのが遅い、」
「えーと、誰?」
「私の名は後だ。」
「それと、お主はまだ死なぬ」
「へ?」
「いや死ぬじゃん!ここどこ!?あんた誰!?おじいちゃ~ん、」
「だから、死なぬと言っておるだろう!」
「そして、黙れ」
「……」
魔法で口を閉ざしてやった、あほな顔がよりあほになっとる、
ワハハ。
「~~~!!」
何か言ってるが、無視しよう。
「この状況について説明する。」
「まず、ここどこという問に答えよう」
「ここは異世界だ。」
「!」
「帰りたければ、帰れる方法もある」
「!! ~~~!」
もしかしなくとも、「どうやって!」と、言っているのだろう。
「帰りたければ、の話だが」
「?」
タケルは何の話か分からない顔をしてるな。
まぁいい、後でわかる。
「帰る方法はお主を呼び出した魔術師の思いを叶えることだ。」
「…」
「さすれば、帰れるだろう。」
「…!」
「大地が見えたな、最後に私の名を言おう。」
「私の名は《観測者》ロザリア」
「《観測者》の名に従い、この世界と生物の過去、未来を司り、この先の未来を憂い、そして選択を示す者」
「さらばだ、楠木タケルよ」
「汝に未来の祝福を。」
「あ、魔法解いとくぞ」
パチン、と魔法と念話が切れる音がした。
「…はぁ!」
これで、余計な道を進むことはないだろう。まぁ、地面に落ちているのは変わらんがな。
「死なないのは分かった、」
「けど、」
けど?
「それでも、やっぱり、怖ぇぇぇぇぇぇ…」
ハァ、これからどうなることやら。
快晴と言える太陽、雄大な青空、それを邪魔しない純白の雲。それらが三位一体となり、どんな人も駆けて外に行くだろう風景である…
え、
タケル?
いや、私は知らない、あんなげーむも知らない時代遅れ優等生(ボッチ)は私は知らない。
え、
そいつ?
ハァ、
ただ今、ソイツ、
楠木タケルは、
「ギィアァァァァァァァァァァ!!!」
空にいた、
広大な空の中、空とは別の青の点がゆっくりと、いやものすごい速度で落ちる。
「なんでだあァァァァァ!!!!」
自分はただゲームやろうとインストールしただけなのに、そうとれる叫びが何物にも弾かれずに消えていく。
(なんでだなんでだなんでだなんでだなんでだ!?俺何もしてないし、都会来たばっか、本も数冊しか読んでないし、高校まだ行ってないし、)
「そして、」
そして?
「まだ」
「彼女どころか友達出来て、ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
そこだった。
この時代遅れボッチ(笑)はたった一人でボッチでボッチにボッチな人生でボッチの死に方を迎えるのだ、と思っていた。
楠木タケルは、
「おーい」
タケルの耳の近くにこの状況に似つかわしく無い女の声が聞こえてくる。
つまり、私だがww。
しかし、聞こえない様子だ。
「ァァァァァァァァァァ」
「おーい」
「ァァァァァァァァァァ」
ムゥ、
「ァァァァァァァァァァ」
「長い!うるさい!聞!き!飽!き!た!」
「ァァァァァ… え?」
タケルは周りを見ても、周りには誰もいない、念話で話しているからな。
だが、やっと気付いたな。
「気付くのが遅い、」
「えーと、誰?」
「私の名は後だ。」
「それと、お主はまだ死なぬ」
「へ?」
「いや死ぬじゃん!ここどこ!?あんた誰!?おじいちゃ~ん、」
「だから、死なぬと言っておるだろう!」
「そして、黙れ」
「……」
魔法で口を閉ざしてやった、あほな顔がよりあほになっとる、
ワハハ。
「~~~!!」
何か言ってるが、無視しよう。
「この状況について説明する。」
「まず、ここどこという問に答えよう」
「ここは異世界だ。」
「!」
「帰りたければ、帰れる方法もある」
「!! ~~~!」
もしかしなくとも、「どうやって!」と、言っているのだろう。
「帰りたければ、の話だが」
「?」
タケルは何の話か分からない顔をしてるな。
まぁいい、後でわかる。
「帰る方法はお主を呼び出した魔術師の思いを叶えることだ。」
「…」
「さすれば、帰れるだろう。」
「…!」
「大地が見えたな、最後に私の名を言おう。」
「私の名は《観測者》ロザリア」
「《観測者》の名に従い、この世界と生物の過去、未来を司り、この先の未来を憂い、そして選択を示す者」
「さらばだ、楠木タケルよ」
「汝に未来の祝福を。」
「あ、魔法解いとくぞ」
パチン、と魔法と念話が切れる音がした。
「…はぁ!」
これで、余計な道を進むことはないだろう。まぁ、地面に落ちているのは変わらんがな。
「死なないのは分かった、」
「けど、」
けど?
「それでも、やっぱり、怖ぇぇぇぇぇぇ…」
ハァ、これからどうなることやら。
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