妻の望みは………貞操逆転世界

クロハナ

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3日目/三神優子※※改善※※

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春日副署長と乱取りをした次の日

私は鑑識課の班長と会っていた。


「おはようございます 三神保護官」


「おはよう 篠原班長 昨日の夕方に伝言は聞いたが、布団がどうかしたのか?」


すると篠原班長はちょっと驚いた顔をした後、申し訳なさそうに


「昨日 鑑識課全員で証拠の布団を駄目にしてしまいまして、始末書は全員昨日のうちに署長に提出しました。本当に申し訳ありませんでした。」


と謝ってきたが、布団を駄目に?全員?


「悪いが班長 意味がわからない、詳しく教えてくれないか?」


「はい……一昨日の夜に遠野保護官が、布団を持って鑑識に来たそうです。その時対応したのが、うちの新人でした。遠野保護官が男性が寝ていた布団を調べて欲しいと、うちの新人に伝えたらしいのです。新人は布団を受け取り作業台に、袋から出して放置してしまったのです。」


そこまで聞いた私は思い出した。昨日の病室の出来事を……


「匂いに気がついた時には、もう部屋に充満した後でして私達は理性を失い布団を」


篠原班長は、まだ話してる最中だったが私は


「いや もういい 何となくわかったし、想像出来た。彼が普通より強烈なのは私も昨日わかったばかりだ。」


「そ そうですか。理解して頂きありがとうございます。今も鑑識全員で総力をあげて分析をしていますので、もう少し時間を頂けるとありがたいです。」


「要件はわかった。こちらも個人差があるにしろアレ程強烈だとは想像もしなかった。もっと注意して扱うべきだった、すまなかった。」


「そう言って貰えるとありがたいです。鑑識課始まって以来の大失態でしたので。」


とお互い苦笑した。

篠原班長はお辞儀をして帰って行った。

私は午後から病院に行く準備を始めた。今日は優輝君に謝罪をして訴えなどしないで欲しいと交渉する段取りだ。

義務と権利を理解した優輝君がどのように考えるかはわからないが、公になれば国際的に日本は批判を受けるのは確実だろう。

どこまで交換条件を黙認するか、1度署長、副署長に確認した方がいいだろうな

私は署長室へと向かった。

署長室に行くと偶然にも春日副署長が呼ばれていた。


「おぉ ちょうど良かった、三神保護官。今、副署長に君に指示を伝えるように話していた所だった。先程、総理大臣から警視庁に命令が降りた。今捜索している優輝君だが、本庁の方でも消息不明者で捜索したが該当者は無しだったそうだ。」


やはり見つからなかったか。


「捜索は打ち切りとし、優輝君には戸籍の作成の為鈴鳴家の親族の子供になってもらう。意味はわかるな?」


[子供になる]ではなく、[なってもらう]

最初から、いや生まれた時からそこにいた事にするつもりなんだな。


「これからは情報の改善作業に移って欲しい。詳しい事は春日副署長から聞いてくれ、以上だ。」


私達は署長室を退出し、そのまま副署長室へと移動した。


「三神 先程聞いた通り捜索は打ち切りだ。これからは情報の改善に移って欲しい。人員は今まで通り遠野と井川でいいだろう、橘も臨時として動いてもらう。まずは、優輝君と第1発見者への交渉を頼む。」


「了解しました。優輝君の希望が自立した生活をしたいと言っていますが、どうしましょう?偶然にも鈴鳴家に属するなら可能かもしれませんが。」


「そうだな、鈴鳴家は保護と義務を許否するのが有名だからな。国としては少しでも情報が漏れた場合、明確な言い訳には出来そうだな……わかった。この件に関しても上に報告しておこう。」


「それにしても、随分対応が早いように思いますが、やはり総理の指示ですか?」


「あぁ 全て総理の指示らしい。なんでも総理自ら鈴鳴家で引き取りたいと言ったそうだ。鈴鳴家で親族会議までして決めたと、私も初めて知ったのだが、鈴鳴家の保護区の中に岡崎家と言う祖先にあたる親族があるらしい。ちょうどそこで跡継ぎがいなく引き取りたいと反対意見もなく早々に決まったそうだ。」


「本当に不思議ですね、あれほど一族以外には厳しい態度をとってきたのに……」


「私もそう思うが総理の決めた事だ。これから書類の作成などの時間はかかると思うが間違いなく岡崎 優輝として戸籍が出来るだろうな。」


私は春日副署長との話を終えて、男性保護課に戻って来た。

デスクに戻りすぐに橘に端末から連絡をとった。


「もしもし 橘か?」


「はい もしもし橘です。お疲れ様です。」


「お疲れ様 今日連絡したのは、第1発見者の山内 彩芽さんに会う段取りをとって欲しくてな。」


「あら?何か進展あったの?」


さすが、橘!すぐに何か察したらしい


「あぁ 上からの命令でな、捜索は打ち切りになった。これからは情報の改善になった。」


「そう、やっぱりね、それでどう改善すればいいのかしら?」


「簡単に言えば、鈴鳴家の親族の[岡崎 優輝]には会った事も見た事も無いって事にな」


「……私も会った事も見た事も無い事になるのね?」


「あぁ そうなるな。情報の改善には費用がかかる、交渉したくてな。」


「わかったわ、山内家には[情報の確認]をしたいからって事で連絡してみるわ。」


「話が早くて助かるよ。後でゆっくり酒でも飲まないか?」


「はい はい ストレス溜まったのね?外では無理だから、私の家でね。」


「了解、楽しみにしてるよ。じゃ悪いが段取りがつきしだい連絡を頼む。」


「了解」


私は橘との連絡を終えた。時計を見ると、もう少しでお昼だ。

今日は、遠野と井川とで飯でも食べに行くか……

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