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4日目/三神優子【衝撃】
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昨日は高木春奈と丸井響子との交渉は無事?に要望を聞き出した。
国で対応出来る要望ではなかったのが残念だが……
今日は昨日会えなかった優輝君に、何とか会って話を進めたい。
昨日の事もあるので、病院に連絡を入れ面談の予約をしたら午前中は健康診断で、午後から脳の検査の予定との事
午後の脳の検査が終わる頃に面談が可能だとの連絡を受けた。
私達は脳の検査に1時間ぐらい掛かると予想して14:00を目指して病院に向かった。
受付で身分証を見せ、厳重な扉を開き病室へと向かった。
病室の扉の前まで来た私達は顔を見合わせ頷く。
私は扉をノックした。
「失礼します、保護官の三神です。入って大丈夫ですか?」
……
…………
………………?ん?返事が返って来ない
私は後ろを振り向き「どう思う?」
「検査から帰ってないか、もしくは寝ているか、でしょうか」
遠野が思案していた。
「遠野 もう一度ノックしてから扉をそっと開けて見てくれ」
前回の失敗から、遠野に任せる事にした。
ラッキースケベがそうそうあるとは思えないが、これ以上遠野にストレスが溜まると怖いものがある。
「失礼します、保護官の遠野です。扉開けますよ いいですか?」
……
…………
………………返事はない。
やはり検査から帰ってきてないのだろう
遠野は一度振り向き「開けますよ」
私と井川は頷いた。
そ~と扉を開けて遠野が覗いてみたが、やはり不在らしく誰もいないらしい。ちょっと期待していたのか遠野が肩を落として、扉を全て開けて中に入って行った。
検査がいつ終わるかはわからないが、今日も会えずに帰るのは困る。
「仕方ない、検査が終わるまで待たせて貰うか。まだ個人の物はそう無いとは思うがあまり触るなよ!」
二人はこちらを見て頷いた。さすがに男性保護官たるもの理解しているのだろう、部屋の備品類を軽く見ていた。
私は部屋の応接用テーブルに書類が無造作に置かれているのを見つけた。
A型と言われるせいなのか、無造作に纏まってない書類を見るとどうしても片付けたくなる。
書類を手に取ろうとすると、それは私が持って来た義務と権利について書かれた3冊だった。
ちゃんと読んでくれただろうか……
私は一冊を手に持ち、また一冊と手の上に纏め始めた。
最後の一冊を拾うと1枚の用紙が残った。
[子作り申し込み書]
え?嘘……え?え?
わ、私の名前が……え?
私は意識を失った。
10分後……
「三神さん!三神さん!起きてください」
はっ!私は目覚めた。
何があったのかわからない。井川が一生懸命呼んでいた。
「何があった?」
「何って、急に倒れたからこっちがビックリしましたよ。」
「倒れた?私は倒れたのか?」
「これを見たから倒れたんですよ。」と遠野が1枚の紙をヒラヒラさせ、嫉妬の眼差しで私を見ている。
「三神さん良かったですね、一生に一度あるかの奇跡ですよ」
と井川は涙ぐんでいる。
「待て、何の話だ?」
話の内容と状況がわからない。
私は遠野に紙を貰って見た[子作り申し込み書]、あっ!思い出した。
わ、私の名前が書いてある……いや正確に言えば二人の苗字が書いてあった。
三神と鈴鳴と……
私がマジマジと[子作り申し込み書]を見ていると
「三神さん!まだ喜ぶのは早いですからね?」
「ん?いや遠野喜ぶより驚いている所だ。鈴鳴先生ならわかるが、私は子作りするには可能性が低すぎる。ありえん!」
「さ、さすがに三神さん冷静すぎます。」
「それに苗字だけしか書いていない、書類としては未完成だ。」
遠野と井川は驚いているが、私も死ぬまでには一度は男性としてみたいとは思っている。
優輝君がどんな意味合いで書いたのかはわからないが、是非このまま書類を完成させて提出して欲しい。
ここで二人の前で喜んでみたら、どんな障害になるかわかったものではない。特に遠野には要注意だ。
正直内心は[めっちゃ嬉しい~]小躍りしたいぐらいだ。
だが、ここは我慢だ。しかし私は優輝君に普通の態度で接する事が出来るだろうか……
私達が病室に来てからもう30分はたった頃、廊下から話声が聞こえて来た。帰って来たのかな?
すると扉が開きまずは看護夫が入って来た、その後にヘルメットを片手に持ち髪の毛は乱れ、服はボロボロになった優輝君が疲れた顔で帰って来た。
「な、何があったんですか?」
井川は心配そうな優輝君に訪ねた。
「あっ!こんにちは、来てたんですね?ちょっと検査に行った帰りにおばあちゃんの団体に襲われて……いや~元気過ぎてちょっと怖かったですよ」と苦笑いしていた。
「本当に優輝君ごめんなさいね、怖い思いさせて」
男性看護夫が謝っている。
一体どんな状況だったのだろう?
普通なら襲われたとなれば、まともな精神状態でいられないはずなのだが……苦笑いだけ?
「優輝君!傷害罪で訴えてもいいんだぞ。どうする?精神的に錯乱してもおかしくないような状態だぞ、その格好だと」
「そうですよ、病院の管理体制にも問題があるのは明白ですし病院を訴えても勝てますよ」
私と井川が説明するが、優輝君は驚く事に
「いやいや、これぐらい大丈夫ですって。何よりおばあちゃん達を訴えるつもりも病院を訴えるつもりもありませんから」
これぐらいだと……
呆れるぐらいの許容力だ。大丈夫?と聞きたくなる。
「優輝君退院しても生きて行けるか、心配だわ。」
と男性看護夫が困った顔で言った。
そんな事も気にせず優輝君は私達に
「あれ?そう言えば今日はどうしたんですか?」
「あぁ そう言えば挨拶も用件もまだだった。すまない。」
とりあえず優輝君の着替えを済ませて貰い説明する準備を始めた。
国で対応出来る要望ではなかったのが残念だが……
今日は昨日会えなかった優輝君に、何とか会って話を進めたい。
昨日の事もあるので、病院に連絡を入れ面談の予約をしたら午前中は健康診断で、午後から脳の検査の予定との事
午後の脳の検査が終わる頃に面談が可能だとの連絡を受けた。
私達は脳の検査に1時間ぐらい掛かると予想して14:00を目指して病院に向かった。
受付で身分証を見せ、厳重な扉を開き病室へと向かった。
病室の扉の前まで来た私達は顔を見合わせ頷く。
私は扉をノックした。
「失礼します、保護官の三神です。入って大丈夫ですか?」
……
…………
………………?ん?返事が返って来ない
私は後ろを振り向き「どう思う?」
「検査から帰ってないか、もしくは寝ているか、でしょうか」
遠野が思案していた。
「遠野 もう一度ノックしてから扉をそっと開けて見てくれ」
前回の失敗から、遠野に任せる事にした。
ラッキースケベがそうそうあるとは思えないが、これ以上遠野にストレスが溜まると怖いものがある。
「失礼します、保護官の遠野です。扉開けますよ いいですか?」
……
…………
………………返事はない。
やはり検査から帰ってきてないのだろう
遠野は一度振り向き「開けますよ」
私と井川は頷いた。
そ~と扉を開けて遠野が覗いてみたが、やはり不在らしく誰もいないらしい。ちょっと期待していたのか遠野が肩を落として、扉を全て開けて中に入って行った。
検査がいつ終わるかはわからないが、今日も会えずに帰るのは困る。
「仕方ない、検査が終わるまで待たせて貰うか。まだ個人の物はそう無いとは思うがあまり触るなよ!」
二人はこちらを見て頷いた。さすがに男性保護官たるもの理解しているのだろう、部屋の備品類を軽く見ていた。
私は部屋の応接用テーブルに書類が無造作に置かれているのを見つけた。
A型と言われるせいなのか、無造作に纏まってない書類を見るとどうしても片付けたくなる。
書類を手に取ろうとすると、それは私が持って来た義務と権利について書かれた3冊だった。
ちゃんと読んでくれただろうか……
私は一冊を手に持ち、また一冊と手の上に纏め始めた。
最後の一冊を拾うと1枚の用紙が残った。
[子作り申し込み書]
え?嘘……え?え?
わ、私の名前が……え?
私は意識を失った。
10分後……
「三神さん!三神さん!起きてください」
はっ!私は目覚めた。
何があったのかわからない。井川が一生懸命呼んでいた。
「何があった?」
「何って、急に倒れたからこっちがビックリしましたよ。」
「倒れた?私は倒れたのか?」
「これを見たから倒れたんですよ。」と遠野が1枚の紙をヒラヒラさせ、嫉妬の眼差しで私を見ている。
「三神さん良かったですね、一生に一度あるかの奇跡ですよ」
と井川は涙ぐんでいる。
「待て、何の話だ?」
話の内容と状況がわからない。
私は遠野に紙を貰って見た[子作り申し込み書]、あっ!思い出した。
わ、私の名前が書いてある……いや正確に言えば二人の苗字が書いてあった。
三神と鈴鳴と……
私がマジマジと[子作り申し込み書]を見ていると
「三神さん!まだ喜ぶのは早いですからね?」
「ん?いや遠野喜ぶより驚いている所だ。鈴鳴先生ならわかるが、私は子作りするには可能性が低すぎる。ありえん!」
「さ、さすがに三神さん冷静すぎます。」
「それに苗字だけしか書いていない、書類としては未完成だ。」
遠野と井川は驚いているが、私も死ぬまでには一度は男性としてみたいとは思っている。
優輝君がどんな意味合いで書いたのかはわからないが、是非このまま書類を完成させて提出して欲しい。
ここで二人の前で喜んでみたら、どんな障害になるかわかったものではない。特に遠野には要注意だ。
正直内心は[めっちゃ嬉しい~]小躍りしたいぐらいだ。
だが、ここは我慢だ。しかし私は優輝君に普通の態度で接する事が出来るだろうか……
私達が病室に来てからもう30分はたった頃、廊下から話声が聞こえて来た。帰って来たのかな?
すると扉が開きまずは看護夫が入って来た、その後にヘルメットを片手に持ち髪の毛は乱れ、服はボロボロになった優輝君が疲れた顔で帰って来た。
「な、何があったんですか?」
井川は心配そうな優輝君に訪ねた。
「あっ!こんにちは、来てたんですね?ちょっと検査に行った帰りにおばあちゃんの団体に襲われて……いや~元気過ぎてちょっと怖かったですよ」と苦笑いしていた。
「本当に優輝君ごめんなさいね、怖い思いさせて」
男性看護夫が謝っている。
一体どんな状況だったのだろう?
普通なら襲われたとなれば、まともな精神状態でいられないはずなのだが……苦笑いだけ?
「優輝君!傷害罪で訴えてもいいんだぞ。どうする?精神的に錯乱してもおかしくないような状態だぞ、その格好だと」
「そうですよ、病院の管理体制にも問題があるのは明白ですし病院を訴えても勝てますよ」
私と井川が説明するが、優輝君は驚く事に
「いやいや、これぐらい大丈夫ですって。何よりおばあちゃん達を訴えるつもりも病院を訴えるつもりもありませんから」
これぐらいだと……
呆れるぐらいの許容力だ。大丈夫?と聞きたくなる。
「優輝君退院しても生きて行けるか、心配だわ。」
と男性看護夫が困った顔で言った。
そんな事も気にせず優輝君は私達に
「あれ?そう言えば今日はどうしたんですか?」
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