ジュラシック村

桜小径

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謎の怪獣

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目を覚ますと、車の中だった。

「起きたか?」

先程の迷彩服が声をかけてきた。

私は飛び起きて、問い詰めた。

「アレは何なのですか?!」

「アレじゃない。アレらだ」

「?」

「オレは自衛隊の特設部隊の門倉だ。アレというかアイツらは、」

門倉は間を開けた。

私は次の言葉を待った。

「君はジュラシックパークという映画を見たことあるか?」

「まさか?」

「そうだ。あれと一緒、試験的に復活させた恐竜だよ。それがあの山に巣くってる」

「どうしてあんなとこに?」

「誰かが持ち出してあの山に離した。検討はついてる。今のところそれしかわからない。」

「肉食の恐竜も?」

「そうだ。キミが最後に追いかけられたのは映画にも出てきたラプトルだ」

「まさか!」

「ホントだよ、このあたり一帯は封鎖された。フェンスの中にはもう誰もいない。ラプトルだけでなく、ティラノサウルスもいる。草食恐竜も翼竜もあの山に潜んでいる。この防衛線から出すわけにはいかないが、」

「翼竜は飛べるんじゃ?」

「まだ飛べない。幼鳥だな。もう食われてるかも知れない」

「そんな。なんでこんな片田舎に」

「片田舎だからこそだろうな。連中は金にあかせて、政府のお偉いさんを囲いこんだ。極秘だよ。キミは恐竜自体をはっきり見たかい?」

「いや、でも村の中で暴れたやつもいたみたいだから見た人はいるんじゃ?」

「彼らは高級ホテルに軟禁だ」

「口止めですか?」

「そうだな。でもすぐにバレるだろう」

話していると、完全武装した戦車のような車が近づいてきた。

門倉は、私を置き去りにして戦車に向かって行った」






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