ジュラシック村

桜小径

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計画的な行動

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門倉、乃而はその周辺は早くからこの計画を建て、村に関する人間の詳細を調べつくしていたのに間違いないだろう。

勤め先から連絡先まで。

そうでないとおかしい。

私のような独身者のマンション暮らしは簡単だろう。

この計画は何なのだろう?

単なる恐竜の生態撮影なのか?

CGでは何度もみたが、実際近づいてくると第六感が刺激され、嗅覚が過敏になる。

あのなんともいえない生臭さは忘れようとしても鼻腔の奥深く止まっている。

いや、脳が記憶を定着させたのか?

ラプトルのことを考えると生臭い匂いも蘇ってくるのだ。

このままラクに軟禁されてようか?

それとも事実を知るために脱出しようか?

私は普通のサラリーマンだ。

表にいるスーツ姿の男が警官ならすぐに制圧されてしまうだろう。

考えても仕方がない。

私は朝食を済ませた直後だというのにペットに寝転がって考えている。
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