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16 問い詰め
しおりを挟む「はぁ...はぁ...な、なんとか間に合った?」
まさか午後の部が始まっているとは思わなかった俺は、不意に携帯を見た瞬間「やらかした!」と慌てて先輩といた教室を出た。
「...随分遅かったな。」
先輩を置いて急いで戻ると、秀太が腕を組みながら椅子に座っていた。
「ちょっと...色々あって...」
「へぇ...何時間も俺の電話無視するほどの事があったんだ?」
「それは...マナーモードにしてて気付かなかったんだよ...」
まさかこの数時間で30件も不在着信が残っているとは誰も思わないだろう。
「また女子達に質問攻めにあってるんじゃないかって心配して、俺がどんだけお前探したか分かるか?」
「そ、それは...ごめんなさい...」
秀太は汗をびっしょりかき、顔を赤くしている。それに比べて俺は先程まで涼しい場所にいたから、汗もほとんどかいていない。さすがに申し訳なく思い、素直に謝る。
「....はぁ。まあいい。...で?」
「で、とは?」
「お前、いつの間に湊音先輩とあんなに仲良くなったんだよ。」
「あ~...」
先輩には関わらない方がいいと言われたのをすべて無視して先輩との関係を継続してきた俺へ、秀太からしたら当然の質問だ。
「1ヶ月前から。お昼一緒に食べてるの。」
「だから俺が誘っても来なかったのか。」
「秀太の場合はもれなく彼女も一緒についてくるから嫌だっただけ。」
何年か前に秀太と当時秀太の恋人だった女の子と俺の3人で食べた時、女の子と秀太のイチャイチャを見せつけられてから秀太とは食べなくなった。
当時、俺は秀太の彼女になぜか目の敵にされており、秀太がトイレ行っている間に秀太は私のモノだの、友達だからって調子に乗るな。などと言われて嫌な思いをした事がある。
彼女はただ秀太を独り占めしたかっただけのようだが、俺からしたらただ友人と話していただけなのにそう言われて、不愉快この上なかった。
「秀太と一緒だと女の子寄ってきて落ち着かないんだもん。俺は静かなとこでゆっくり話しながら食べたいの。」
「だから湊音先輩と?」
「そうだよ。湊音先輩と話すの楽しいし、一緒にいると落ち着くの。」
ドキドキして落ち着かなくなる事も多いけど。
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