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25 癒し
しおりを挟む「あ、あのっ...こ、これはちょっと...!」
(これ、膝枕ってやつでは?!さすがに恥ずかしい!)
が、そんな事先輩に言えるわけがない。
「お、俺もう疲れ吹っ飛んだし、もう起き上がりま「嫌なの?」
「あっ...」
嫌じゃないから困るのだ。
「嫌ではないです...けど...」
「じゃあ大人しくして。」
そう言って先輩は俺の浮いた頭を膝に戻し、撫で始めた。
(あ...)
手のひらが少し冷たくて気持ちがいい。その優しい仕草に眠気を誘われる。
「どう?少しは疲れ取れない?」
先輩が俺の顔を覗き込む。先輩のその動作ですら心が癒されていくのを感じた。
「...はい。先輩のおかげで癒されました。ありがとうございます。」
先輩が俺の事を心配してくれている。その事が嬉しくて微笑みながら、もっと冷たさを感じたくて先輩の頬に手を添えると、先輩は一瞬氷のように固まり、目を大きく見開いた。
(手のひらも、頭も、冷たくて気持ちいいな。)
そんな呑気な事を考えていた時だった。
チュッ_______
「...え?」
先輩の顔が目の前にある。そして、おでこに柔らかいものを感じる。
「え...?え?」
何が起きているのか脳の処理が追いつかず、何をされたのか理解できない。
「雅...」
先輩は俺が思考停止中で固まっている中、瞼、頬、鼻と、順番に柔らかいものを優しく押しつけてくる。
「あ、ああの、せせ...んぱいっ...!な、何を...」
「雅。」
俺の両頬を手で優しく包み込んだ先輩の顔も、耳も、真っ赤なりんごのようになっていた。
「好きだよ。」
先輩のその言葉に顔に熱が集まるのを感じながら、俺は放心状態。
そんな俺に先輩の顔が近付いてきて、次に感じたのは、柔らかくて...優しくて...綿菓子のように甘いものが唇に触れた事だった。
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