俺はモブなので。

バニラアイス

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皇女とのお茶会へ

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「アメリア皇女と友達になった!!?」

後日、一応報告しといた方が良いだろうと思った俺は、シャーロットと第二皇子にこの事を報告した。

「うん。さっそくだけど、これから一緒にお茶するんだ。」

友達になったすぐ後にアメリア皇女と約束を取りつけた俺は、今から皇女と二人でお茶会だ。

(突然いなくなったら心配するだろうし、とりあえず言っとかないとな。)


「......」

第二皇子は何も言わず俺の話を聞き、シャーロットはなぜか小刻みに震えている。


「わ、私も一緒に行って「それはダメ。」

(言うと思ったよ。)

「ど....どうしてですの!?」

「皇女様は人見知りっぽいし、人が多いと緊張しちゃうみたいだからダメ。」

「そ...そんな.....」

(皇女様本人がそう言ってたし、今のままじゃ俺以外の友達を作るなんて無理そうだから、しばらくの間は俺で他人と話す練習をしてもらわないと。)


「じゃ、時間に遅れるからもう行くね!また後で!!」

「あ!待ちなさい、クレノ!」

シャーロットの叫び声が聞こえたが本当に時間に遅れそうだった俺は、聞こえないふりをして走り続けた。







「......行くぞ。」

「....えぇ!もちろんですわ!!」


二人がこっそりと俺の後ろを着いて来ていた事も知らずに。

________



「すみません!遅くなりました!」

 少し遅れてしまった俺は、もうすでに来ていたアメリア皇女に謝罪した。

「丁度、準備が整ったところだったから大丈夫。

さ、早く座って?」

 そう言って皇女は嬉しそうに俺を椅子へと案内する。

俺が案内された椅子へと腰掛けると、皇女は早く食べてと言わんばかりに手際良く紅茶と美味しそうなお菓子達を俺の前に並べてくれた。


「今日は来てくれて本当にありがとう。たくさん用意したから遠慮なく食べてね。」

「はい!じゃあさっそく....いただきます!!」


こうして、俺と皇女の二人きりのお茶会が始まった。

    
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