俺はモブなので。

それから

二年後___


青く澄んだ空の下、白いスーツを着た俺達は両手を繋ぎ向かい合う。


「レイ・スティード。クレノ・シア。

双方は互いを共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか？」

「「はい。誓います。」」


「では、誓いのキスを。」

レイとの口付けは甘く、幸せが溢れてくる。


「クレノ！おめでとう！うぅっ...」

「おいおい、そんなに泣くとさらにブサイクに磨きがかかるぞ？」

大号泣のシャーロットの顔を、呆れたように拭くデリク。

「っ...本当におめでとうございます！素敵ですっ...！」

「あ、アメリア...泣くな...」

美しく涙を流すアメリア皇女と、泣いている妹を見て慌てふためくシスコンのジルベルト。

「レイ。クレノくん、おめでとう！」

満面の笑みで祝福するハンスさんと両陛下に俺の家族達。


そして...



「おめでとう、晴人！」

唯一無二の親友。

こんなにも幸せな今は、本当に転生してよかったと心から思う。


「レイ...」

「クレノ...」

みんなに祝福されながら、俺達はもう一度唇を合わせる。


「「愛してる。」」


永遠の愛を、あなたに...