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サイドストーリー⑥諦めないアメリアと逃げられないカエサル1
しおりを挟む今日もまた、彼女が来た。
「好きです。私と結婚してください。」
「....」
アメジスト色の美しい彼女は、堂々とまっすぐに俺を見つめながら愛の告白をする。
「...すまないが、結婚はできない。」
「分かりました。ではまた明日来ます。」
「いや、ちょ...」
皇太子の身分であり時期皇帝の俺が、そう簡単に婚約者を決める事なんてできないと何度も断っているのだが、彼女は諦めない。
「はぁ...」
彼女...アメリア・クロンディアはもうかれこれ一ヶ月、毎日俺に会いに来ては結婚したいと告白をする。そして断るとあっさり身を引き、次の日にまたやって来る。
「どうしてアメリアは貴様を...!」
「....」
そしていつも通り後ろから殺気を感じるが、誰だか分かっているので無視する。
「あんなにも美しいアメリアを振るのも腹立たしいが、もしもがあったらそれはそれで....」
「はぁ...」
毎日毎日、皇女もシスコンも飽きないのだろうか?
「殿下。お客様がいらしています。」
「お客様?突然だな...誰だ?」
「スロベニア公爵様とその奥方が「すぐに向かおう!」
客人の名前を聞き、すぐにその場所へ行くべく歩き出す。
「クレノ!!!」
「あ、ハンスさん!」
執務室の扉を開けると、そこには以前と変わらず無邪気な笑顔を俺に向けてくれるクレノが座っていた。
「会いたかったぞ!」
癒しを求めて抱きしめようとすると、クレノがすっとその場から消えた。
「...叔父上。」
殺気が漂う方を見れば、クレノを庇うように抱きしめながら俺を睨みつけるレイがいる。
「おいおい、そんなに睨むなって。久しぶりの再会につい身体が動いただけだって。そんな嫉妬深いといつかクレノに愛想つかされるぞ?」
「クレノ。叔父上には会えたしもういいよな?こんなとこさっさと帰ろう。」
「待て待て待て。」
クレノを連れて帰ろうとするレイを阻む。
「レイ。そんな事言わないで、久しぶりなんだから、三人でゆっくり話そうよ。」
その言葉のおかげか大人しくなったレイはクレノと二人でソファに座り、俺も向かいの一人がけのソファへと腰を下ろした。
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