包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見

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 休日に新しい枕を買いに行って別々のものを選んだ。
 好きなものは違って当然。

 家電売り場でよのぎさんが足を止める。
「あ、この音楽だ。七さんがいつも口ずさんでるの」
「前に使ってた洗濯機がそのメーカーだった。そんなに言ってるかな?」
 自分では無意識。
「うん、歌ってます。私、古い歌なのかなと思って曲名わかるアプリに歌ってみても判明しないから音痴なのかって傷ついたのに。これかぁ」

 言われてみるとよのぎさんには癖がない。夜中に呼吸が一瞬止まってびっくりすることはある。足が細長いのは遺伝だろうか。
 ストレッチが癖に近い。横になって足上げ、左右に捻る、腰を上げるがワンセット。最近はそれを呼吸法を取り入れてゆっくりやるようになった。

 食が細いはずなのに大好きなチーズハンバーグだとごはんもぺろり。今日は僕があげたバッグに麻のワンピース。
「よのぎさん、ごめん。やっぱり電気屋さんに戻って空気清浄機見ていい?」
「いいですよ」
「最近、鼻炎じゃないのは空気清浄機のおかげだと思うんだよね」
「ああ。繊維が飛びそうですもんね」

 妻がいるだけで毎日が楽しい。仕事だって楽しいのだけれど、色鮮やかプラス色濃くなった。
「うちにも買おうか?」
「はい。今まで欲しいものは自分で手に入れなくちゃって思ってたけど、今は七さんがいるから心強い」
 とよのぎさんは言ってくれるけれど、そのままお返ししたい。
 もう君は生きる活力だ。
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