【完全版製作記念連載再開】金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師

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ハーレム編

65話  これからのことを話そう

「勇者~♡ もうずっとこれでいいよ! 毎日これやろう! 昼は胸トレ、夜はナイトプールでトレーニングメニュー固定するよ、あたし!」

 早くも泥酔した様子のファイフが、ユーリへと抱き着きながら言った。

「あ、はは。さすがに毎日は無理だけど、でもしばらくこうやってゆっくりしたり、好きなことしてようよ。いままで散々頑張って来たんだから、そのご褒美と思ってさ」

 魔王軍との戦い、派兵人数の調整、ダンジョン攻略、モンスター退治、社内業務など、『アンペルマン』にいた頃は、皆多忙を極める毎日だった。
 特にここ一年ほどは、元老院議会との水面下の戦いや、各国や各種連合への根回し、そして帝国のガイム大臣との戦いで、可処分時間など無きに等しかったのだ。
 いち冒険者に戻ったいま、なににも縛られない時間を謳歌するのも良いだろう。
 ユーリはファイフの頭を撫でながら言った。

「ファイフさんは、これからなにがしたい? できる限りで援助するよ」
「ん~。そう言われても、急になにっていうのは出てこないけど……とりあえずいままで通りかな。筋力維持して、みんなのトレーニングメニュー作って……あとは、えへへ♡勇者とずっとイチャイチャしたい♡」

 その言葉に、隣のベッドチェアにいたエンリエッタが素早く体を起こし、胸元を押し当てながらユーリに抱きつく。

「あ、ファイフさんズルい! そんなの私もしたいです! 朝から晩まで勇者様とイチャイチャしながら、ゲームします!」

 ブレイダがワイングラスを持ち上げながら、苦笑いとともに言った。

「エリちゃんは業務中もずっとゲームしてたし、まあまあ坊ちゃんに甘えてたし、なんならあんまり仕事もしてなかったような……」
「ブレイダさんはなにかしたいことあるの?」

 問いかけに、ブレイダは寝返りを打って上体を起こす。濡れた髪を掻き上げ、その豊満な胸をゆらりと揺らした。

「ん~。私も特には……。ただ、人事育成部に残してきた子達と、ギルドの子達はちょっと心配だから、ちょくちょく様子を見に行くようにはしようと思ってるくらいかな。『アンペルマン』から籍は抜けたけど、一応エージェント契約みたいな形で繋がりは残してあるし」
「優しいなあ、ブレイダさん。部内の『こんなエロイ上司がいたら我慢できない』ランキングで殿堂入りすると違うね~」

 その言葉に感心したようにユーリが言うと、ブレイダはグイっと距離を詰めてきた。

「うふふ、こんなエロイ上司に、こんなエロイことされたかったんじゃないんですかぁ~」

 唇近くまで顔を寄せて囁きながら、ブレイダの指先が水着越しにユーリの鼠経部をなぞる。

「おおっ!」

 慌てて背中をのけぞらせたユーリは、逃げるようにカリナとハンナへ話を向けた。

「カ、カリちゃむとハンナさんは、やっぱり料理の勉強とか?」

 脚を組み替えながら、キンと冷えたシャンパンのグラスを掲げるカリナ。

「それなぁ~。別班の仕事で、国内の料理はまあまあ食べられたんだけど、国外に行く機会少なかったからさ。合州国とか東国とか、あと聖王国とか! 色んな国の色んな料理食べて勉強したいなぁ~」
「いいね~。二人とも可愛いんだから、マイチューブで食べ歩き動画でも始めなよ。収益化するまで僕がスポンサーやるからさ」

 ハンナはくすりと笑い、唇に指を這わせながら言う。

「なにを言っていますの。勇者様もご一緒に、ですわよ♡」
「にひひぃ。広告契約なんてつかないくらい、過激な動画取っちゃうぞ♡」

 ユーリが天を仰ぎながら呟くように言う。

「……よし、いますぐLIVE配信しよう!」
「やめてください。垢バンどころか通報されます」

 セイラのツッコミにハハっと笑い──ハハ、じゃねーよ、みたいな目で見られた気もしたが──、ユーリは視線を下げてセイラと目を合わせた。

「セイラさんはなにがしたい? ずっと僕のサポートしてくれてたから、たまにはどっかで羽を伸ばしてきてもいいんだよ?」
「勇者様あるところに聖女あり。それが私の宿命ですので、どうかお気になさらず」
「本当にいいの?」
「はい。病めるときも健やかなる時もお傍に居させていただきます」
「富めるときも貧しいときも、これを愛し、敬い、慰め合い、ともに助け合ってくれる?」
「その命ある限り真心を尽くすことをここに誓います」
「……では、誓いのキスを」

唇を寄せようとした瞬間、マホがグイっとふたりの顔を離しながら言った。

「おい、おいおいおい。なにテメエらクソキモのサブスク解禁してんだよ。普通にイチャつくのはいいけど、頼むよやめてくれよそれは。V5とかTORIO張りに解禁しねえ姿勢を貫いてくれよ」

名残惜しそうなセイラのおでこに軽くキスをしてから、ユーリは苦笑い混じりに返す。

「マホちゃんはなにかしたいことあるの?」
「んー。別に急いでやることもねえけど、とりあえず部屋で荷物まとめっかな」
「なんで? どっか行くの?」
「帰るんだよ。実家に」
「…………っ!」

 その台詞に、ユーリはやおら立ち上がり──しかし、立ち眩みでも起こしたように足元をもつれさせ、支えを求めるようにして、ふに、と、マホのおっぱいに手をついた。
そしてふた揉みくらいして気を落ち着かせてから、震える声で言う。

「お、落ち着いてマホちゃん。実家に帰るなんて……僕のなにが不満なんだい!? ぼ、僕はただ、可愛い女の子を囲ってハーレムを作るだけでは飽き足らず、行きずりの女の子やクランの子にちょいちょい手を出したり、ヒィちゃんとこっそり温泉旅行に行く約束したり、どさくさに紛れて君のおっぱいを触ってるだけじゃないか! 考え直しておくれよ!?」

「触ってるだけじゃなくて揉んでんだろーが。あとお前が考え直せ、生物としての序列。
 じゃなくて、普通に里帰りだよ。全然帰れてなかったからよ、たまには顔見せてやろうと思ってさ」
「ああ、そういうこと……」





※※※以下筆者後書き※※※




「マホちゃんの水着変わっとるやん…」とか、今更そんなことを気にする読者の方はいないはず……!


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