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第一章
3話 いきなり解消?
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「は?」
今断っていいって言ったの?この人。私がついさっきあなたと結婚しますって言ったのに?!
冷たくそう言い放った男は、こちらの戸惑いを気にもせず顔色すら変えずにいる。
「えっと、言ってる意味が」
「あなたが、私を選んだのは他の選択肢がなかったからっていうのはわかっている。
だから無理して結婚する必要はない。」
「やだ、何言ってるんです!あなたは国の英雄です。そんな方と結婚できるなんて」
「フィリップの女癖の悪さは騎士団でも有名な話だ。
ユーラシアの王子は外交には長けてるが、あの国の王子だからな、腹のうちは何を考えているか。
この中で私を選ぶ以外なかったのはわかる。王は婚約者を決定したら最低でも3年は婚約期間を設けると言っていたし、あなたはその間に自分に相応しい相手を探したらいい。」
アメリアが仕方なく自分を選んだのだと、信じて疑わないのはわかる。なぜなら、そのとおりでもあるから。だけど、婚約期間の間に振られることをなんとも思わないというなんて、ある意味見上げた根性だ。
「いい人が見つかったら、あなたは喜んで婚約解消してくださるっていうんですか?」
「…ああ」
胸がざわざわする。
なんて腹の立つ男なのだろう。この国で最も高貴な女性に選ばれて、まるで自分は望んでもいなかったと言うが如く、婚約が決まったその日に解消の話をするなんて・・・。
どうして王は婚約者候補を3人も選んでおいて1人としてまともな男を入れてくれなかったのだろう。
カリナのことを金を稼ぐ子どもとしてしか見ていなかっただろう両親でさえ、選んできた男は夫として十分な人間だった。
そりゃあ見た目は3人の足元にも及ばないが、真面目でコツコツと働き、子煩悩で、家族を守るために共に生きることが出来る人だった。
だけど、たとえこの男にどれほど腹を立てても、アメリアが生き残るには、彼を選ぶ以外ない。
「では、私が3年経ってもあなたと結婚したいといえば、してくださいますね?」
ヴァルクは目を見開き、アメリアを凝視した。その顔には驚きとともにまるで異形なものをみるかのようだった。
「それは…いや…
あなたに異論がなければ、王命に背くつもりはない。」
「なら、良かったですわ。愛人がいるから断りたくて、そんなことをおっしゃってるのかと思いました。」
「あっ愛人?!っ」
真っ赤になって狼狽したヴァルクはとても先ほどまで冷たく婚約を解消しろと言った人間と同一人物には見えなかった。
意外にも初心な人なのだろうか。
こちらは人生80年生きてるのだ。お見合い結婚なので、まともな恋愛経験はないが、それでも寡黙で無愛想な男と結婚生活を送っていたのだから、彼のような人ならうまく扱えるかもしれない。
「冗談ですわ。ヴァルク様が意地悪なことを言うので。
あなたをそんな軽薄な男性だと思ったことはありません。
ご自分を軽視しているようですが、あなたのように国のために尽くしてくださる方はおりません。
結婚すれば私のことも大事にしてくださると信じています。」
アメリアのとびきりの笑顔を見せてやると、ヴァルクは目頭を抑え、目を逸らした。
「わかった。そのときは好きにしたらいい。」
(よぉし!確約取れた!!)
「では、さっそく明日、一緒に城下町に出かけましょう!」
「はあ?!」
思ったよりも早く彼の仮面は外せそうだ。
そんなことを考えると思わず笑みがこぼれてしまう。
アメリアらしく振る舞わないと。
もう一度、ヴァルクの目を見つめ、真っ直ぐに彼を見た。
困惑した彼を見ると、腹を立てていたこともすっかり忘れてしまい、なんだか愛おしい獣のように感じてしまった。
今断っていいって言ったの?この人。私がついさっきあなたと結婚しますって言ったのに?!
冷たくそう言い放った男は、こちらの戸惑いを気にもせず顔色すら変えずにいる。
「えっと、言ってる意味が」
「あなたが、私を選んだのは他の選択肢がなかったからっていうのはわかっている。
だから無理して結婚する必要はない。」
「やだ、何言ってるんです!あなたは国の英雄です。そんな方と結婚できるなんて」
「フィリップの女癖の悪さは騎士団でも有名な話だ。
ユーラシアの王子は外交には長けてるが、あの国の王子だからな、腹のうちは何を考えているか。
この中で私を選ぶ以外なかったのはわかる。王は婚約者を決定したら最低でも3年は婚約期間を設けると言っていたし、あなたはその間に自分に相応しい相手を探したらいい。」
アメリアが仕方なく自分を選んだのだと、信じて疑わないのはわかる。なぜなら、そのとおりでもあるから。だけど、婚約期間の間に振られることをなんとも思わないというなんて、ある意味見上げた根性だ。
「いい人が見つかったら、あなたは喜んで婚約解消してくださるっていうんですか?」
「…ああ」
胸がざわざわする。
なんて腹の立つ男なのだろう。この国で最も高貴な女性に選ばれて、まるで自分は望んでもいなかったと言うが如く、婚約が決まったその日に解消の話をするなんて・・・。
どうして王は婚約者候補を3人も選んでおいて1人としてまともな男を入れてくれなかったのだろう。
カリナのことを金を稼ぐ子どもとしてしか見ていなかっただろう両親でさえ、選んできた男は夫として十分な人間だった。
そりゃあ見た目は3人の足元にも及ばないが、真面目でコツコツと働き、子煩悩で、家族を守るために共に生きることが出来る人だった。
だけど、たとえこの男にどれほど腹を立てても、アメリアが生き残るには、彼を選ぶ以外ない。
「では、私が3年経ってもあなたと結婚したいといえば、してくださいますね?」
ヴァルクは目を見開き、アメリアを凝視した。その顔には驚きとともにまるで異形なものをみるかのようだった。
「それは…いや…
あなたに異論がなければ、王命に背くつもりはない。」
「なら、良かったですわ。愛人がいるから断りたくて、そんなことをおっしゃってるのかと思いました。」
「あっ愛人?!っ」
真っ赤になって狼狽したヴァルクはとても先ほどまで冷たく婚約を解消しろと言った人間と同一人物には見えなかった。
意外にも初心な人なのだろうか。
こちらは人生80年生きてるのだ。お見合い結婚なので、まともな恋愛経験はないが、それでも寡黙で無愛想な男と結婚生活を送っていたのだから、彼のような人ならうまく扱えるかもしれない。
「冗談ですわ。ヴァルク様が意地悪なことを言うので。
あなたをそんな軽薄な男性だと思ったことはありません。
ご自分を軽視しているようですが、あなたのように国のために尽くしてくださる方はおりません。
結婚すれば私のことも大事にしてくださると信じています。」
アメリアのとびきりの笑顔を見せてやると、ヴァルクは目頭を抑え、目を逸らした。
「わかった。そのときは好きにしたらいい。」
(よぉし!確約取れた!!)
「では、さっそく明日、一緒に城下町に出かけましょう!」
「はあ?!」
思ったよりも早く彼の仮面は外せそうだ。
そんなことを考えると思わず笑みがこぼれてしまう。
アメリアらしく振る舞わないと。
もう一度、ヴァルクの目を見つめ、真っ直ぐに彼を見た。
困惑した彼を見ると、腹を立てていたこともすっかり忘れてしまい、なんだか愛おしい獣のように感じてしまった。
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(追記2018.07.24)
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今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
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お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
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