1 / 46
【1】三角関係の現場に居合わせてしまいました。
1
しおりを挟む
「フレド、姫などと呼ばないで。あなたの前では、ただのヴィルへミナよ。ヴィーと呼んでちょうだい。あなたにだけ許すわ」
「ああ、ヴィー……」
回廊の柱の陰で、ヴィルへミナ殿下とフレドリック・ジェダオ様の影が重なる。
私は身を寄せている柱に、ますますぴったりくっついた。
どうして、あの方達、いつ誰が通るとも知れないこんなところで逢い引きしているの!?
私はただお花を摘みに来ただけなのに! これでは広間に帰れない!
……もしかして、誰かに見咎められたいと思っているのかしら? 人目を忍んで逢い引きしていたという噂を立てて、既成事実を盾に婚約を解消してしまおうとしているとか?
殿下は婚約者のシュリオス様を嫌っているのを、普段から隠しもしていないし、今日だってエスコートはさせたけれど、ダンスは踊らないで、ご友人方の中にまぎれこんでしまった。
……まあ、わからなくはないの。シュリオス様はぐるぐる渦を巻いている分厚い眼鏡を掛けた影の薄い方で、義弟のフレドリック様の華やかな美貌を見てしまえば、誰だって目移りしてしまうと思う。
でも、フレドリック様は、シュリオス様が王家に入るとジェダオ公爵家を継ぐ方がいなくなるということで、養子となった方。そんな身分で、普通の感覚なら絶対、義兄の婚約者に手を出すわけがない。つまり、義理も常識も性格もだいぶアレな方ということになる。
今宵は王妃殿下主催の若者を集めた夜会だ。ヴィルへミナ殿下とシュリオス様の交流を深めさせようという意図があるのは、誰だってわかっているものなのに、フレドリック様とこんな所で逢い引きできているということは、殿下のご友人方も協力しているとしか考えられないわけで。
殿下が殿下なら、フレドリック様もフレドリック様だし、ご友人方もご友人方だわ!まさに類は友を呼ぶね!
そりゃあ、シュリオス様は地味な方よ。けれど、それ以外の悪評を聞いたことがない。女癖も酒癖も悪くなくて、公子という高いご身分なのに横柄だったり驕ったところのない、穏やかで礼儀正しい方という噂だ。
そんな方だからこそ、王の一粒種で女王とならなければならない殿下を支えるために、選ばれたのだと聞いている。
本当だったら公爵になり、跪くより跪かれるような身分になれるはずなのに、それよりも王家のために尽くそうというご立派な方だ。そんな方に対して、たとえ愛せないにしても、敬意は払うべきだわ。
なのに、こんな、落ち度のない人を貶めるようなやり方をするなんて……。
ああ、他人事ながら腹立たしくなってきた! ええ、絶対に、ここで見たことを口外するものですか! あんな人達の片棒を担ぐのはごめんよ!
そうと決めたら、気付かれないうちに、ここを離れないと。
そっとあたりを見まわす。
この柱の陰から出たら、いくらお互いに夢中になっていたって、見つかってしまうわよね。走ればよけいに足音がしてしまうし。
……庭のあそこの茂みに飛び込むのはどうかしら。庭を突っ切っていけば、そのうちどこかのテラスから入れそう。それに、そうだわ、靴を脱げば足音もしない。
こっそりと靴を脱ぐ。ストッキングごしだと、石敷の床がひんやりと冷たい。……ストッキングも汚したくないわね。
靴を下に置き、スカートをたくし上げて、ガーターと結びつけている紐をほどいた。ささっと脱いで、スカートのポケットに突っ込む。
よし、準備はできたわ。
両手に靴を一つずつ握りしめ、そうっと柱の陰から顔を出し、あらためて殿下達を窺った。
いい感じに、フレドリック様がのしかかっている。行くなら今だわ!
走りだそうと庭の方を向いた瞬間、目の端に人影が見えた気がして、足を止める。思わずそちらを見れば、いつのまに来ていたのか、一つ向こうの柱のところに男性が立っていた。
篝火に照らされて、顔の上半分を覆う眼鏡が不気味に光っている。
あれはシュリオス様!?
思っていたより背の高い方! それが真っ黒な衣装で、篝火に踊る真っ黒な影を引きずって、不気味も不気味、伝説の魔王みたい。特に、ぐるぐる眼鏡のせいで目の表情がわからないのが、得体が知れなくて怖い!
……なんということかしら。ヴィルへミナ殿下の気持ちがわかってしまった気がするわ……。
いいえ! いいえ! だからといって、仁義もなにもないやりようは、エレガントじゃないわ!
あ、もしかしてシュリオス様は、殿下達に気付いて、怒っているから不穏な雰囲気を醸し出しているとか……?
そうよね! 婚約者の不貞を見つけた男なんていう、泥沼三角関係で一番痛い役どころだもの、不機嫌にもなるわよね!
……あ。そんなものに陥っているところなんて、誰にも見られたくないのでは……。
す、と彼の足が動いた。す、す、す、すと、足音も立てずに、……まっすぐこちらに向かって来るー!?
あわてて靴を持っている手をスカートの襞の間に押し込んだ。同時に腰も落としてしゃがみこむ。素足を親族以外の男性に見せるなんて、淑女としてできないわ!
柱に背を押しつけて、気持ちだけじりじりと後退りつつも、柱の陰から出るわけには行かなくて、すぐに窮する。
心の中で何度も念じる。私、何も見ていません! 少々通りがかっただけで、あちらに誰かいるなんて気付いていませんし、高貴なあなた様のお名前なんて、しがない伯爵の娘である私は知るわけもありません! ですので、泥沼三角関係だということもわかっていませんから、どうぞ私のことは無視して通り過ぎてえええ、お願い通り過ぎてえええーーー!! いやああああー!? なぜ目の前で膝をつくのおおお!?
「レディ、どこかおかげんでも?」
間一髪で悲鳴を噛み殺した。
おかげん? おかげんでも? ……心配されている?
おおお! シュリオス様は紳士だった! 噂どおりの方だった! 目の前の婚約者と義弟の不貞を糾弾するより、具合の悪い婦人に手を差し伸べる方だったー!!
「ああああし、足を……」
「ああ、脱いでいましたね。靴擦れでも?」
脱いでいましたね!? えっ!? まさか脱いでいるところを見られていた!? どこから見ていたの!? 靴を握ったところからならいいのだけれど……。
「そ、その、挫いてしまって……」
「そうでしたか。……失礼」
シュリオス様が迫ってきて、その大きな影に体がすくむ。背に手がまわり、柱から引き離されて、いやああああっ、足を抱えられた! なにするのおおおおーっ!?
ふわりと体が浮き上がった。
「手当てできるところまで行きましょう」
うわああああ、ごめんなさい、ごめんなさい、不埒なことされるかと誤解しました。ものすごく! ものすごおく!! 親切な方だったのにーーー!!!
「ありがとう、ございます……」
あまりの申し訳なさに、声が震えた。
「痛そうですね。揺れても痛みますか?」
「いいえ! 大丈夫、です」
痛いのは、こんなにいい人を疑ったり騙したりしている心のほうです……。
「ああ、失礼、名乗りもしないで。得体の知れない男に連れ去られたら、恐ろしくも感じますね。私はシュリオス・ジェダオ。ジェダオ公爵家の者です」
やはりそうでした! 陰気そうとか思ってごめんなさい! 結構たくましいお体をしていますね!? 軽々とお姫様抱っこされておりますよ! お声も穏やかで深い響きがあって素敵です! それに、なにより紳士だわ! 絵に描いたような紳士!
「私はセリナ・レンフィールドと申します。ネレヴァ伯リオズ・レンフィールドの娘にございます。助けていただき、ありがとうございます」
「ああ、レンフィールド伯爵の。彼とは面識があります。
セリナ嬢、これから我が家の休憩室に行こうと思うのですが」
「いいえ! いいえ! 使用人の待合室へ連れて行ってくだされば、家の者がおりますので!」
「ですが、……その、セリナ嬢はストッキングも脱いでいたでしょう」
ぴゃっと肩が跳ねる。
ああああ、やはりこの方、私が靴を脱ぐところから、スカートをたくしあげて、ガーターの紐を解くところまで見ていたんだわーーーっ!?
「待合室へ行けば、多くの者にストッキングをはいていない姿を見られます。しかも、回廊でそんな姿をしているところを助けられたと知られれば、よからぬ噂をされるでしょう」
そうですね! 結婚前の娘が男性と密会していたかと思われますね! 貞操に問題ありとして、良縁は望めなくなります!!
「……たいへん恐縮ですが、ジェダオ様の休憩室をお借りしたく……」
「遠慮することはありません。それならばうちの者がいますから、手当ても内密に済ませられるでしょう」
「重ね重ねお手を煩わせますこと、誠に心苦しく思います」
「レディを助けるのは紳士として当然のことです。女性の憂いを払い、笑顔になってもらえるのなら、それだけで報われるものなのですよ」
これまで誠実な口調を崩さなかったのに、最後のところだけ笑みを含んだ声音でしたね!? これ以上気にしないように、冗談ぽく言ってまぎらわせてくださった! さすが紳士! 本物の紳士がここに居ます! ここまで紳士だと、もう返す言葉がありません!
「ありがとうございます」
私は躊躇いつつも、言われたとおり笑いかけてみた。
目のほうはぐるぐる眼鏡でわからないけれど、口元は両端が上がっている。くすっと喉の奥で笑う声が響いてきた。
「ああ、ヴィー……」
回廊の柱の陰で、ヴィルへミナ殿下とフレドリック・ジェダオ様の影が重なる。
私は身を寄せている柱に、ますますぴったりくっついた。
どうして、あの方達、いつ誰が通るとも知れないこんなところで逢い引きしているの!?
私はただお花を摘みに来ただけなのに! これでは広間に帰れない!
……もしかして、誰かに見咎められたいと思っているのかしら? 人目を忍んで逢い引きしていたという噂を立てて、既成事実を盾に婚約を解消してしまおうとしているとか?
殿下は婚約者のシュリオス様を嫌っているのを、普段から隠しもしていないし、今日だってエスコートはさせたけれど、ダンスは踊らないで、ご友人方の中にまぎれこんでしまった。
……まあ、わからなくはないの。シュリオス様はぐるぐる渦を巻いている分厚い眼鏡を掛けた影の薄い方で、義弟のフレドリック様の華やかな美貌を見てしまえば、誰だって目移りしてしまうと思う。
でも、フレドリック様は、シュリオス様が王家に入るとジェダオ公爵家を継ぐ方がいなくなるということで、養子となった方。そんな身分で、普通の感覚なら絶対、義兄の婚約者に手を出すわけがない。つまり、義理も常識も性格もだいぶアレな方ということになる。
今宵は王妃殿下主催の若者を集めた夜会だ。ヴィルへミナ殿下とシュリオス様の交流を深めさせようという意図があるのは、誰だってわかっているものなのに、フレドリック様とこんな所で逢い引きできているということは、殿下のご友人方も協力しているとしか考えられないわけで。
殿下が殿下なら、フレドリック様もフレドリック様だし、ご友人方もご友人方だわ!まさに類は友を呼ぶね!
そりゃあ、シュリオス様は地味な方よ。けれど、それ以外の悪評を聞いたことがない。女癖も酒癖も悪くなくて、公子という高いご身分なのに横柄だったり驕ったところのない、穏やかで礼儀正しい方という噂だ。
そんな方だからこそ、王の一粒種で女王とならなければならない殿下を支えるために、選ばれたのだと聞いている。
本当だったら公爵になり、跪くより跪かれるような身分になれるはずなのに、それよりも王家のために尽くそうというご立派な方だ。そんな方に対して、たとえ愛せないにしても、敬意は払うべきだわ。
なのに、こんな、落ち度のない人を貶めるようなやり方をするなんて……。
ああ、他人事ながら腹立たしくなってきた! ええ、絶対に、ここで見たことを口外するものですか! あんな人達の片棒を担ぐのはごめんよ!
そうと決めたら、気付かれないうちに、ここを離れないと。
そっとあたりを見まわす。
この柱の陰から出たら、いくらお互いに夢中になっていたって、見つかってしまうわよね。走ればよけいに足音がしてしまうし。
……庭のあそこの茂みに飛び込むのはどうかしら。庭を突っ切っていけば、そのうちどこかのテラスから入れそう。それに、そうだわ、靴を脱げば足音もしない。
こっそりと靴を脱ぐ。ストッキングごしだと、石敷の床がひんやりと冷たい。……ストッキングも汚したくないわね。
靴を下に置き、スカートをたくし上げて、ガーターと結びつけている紐をほどいた。ささっと脱いで、スカートのポケットに突っ込む。
よし、準備はできたわ。
両手に靴を一つずつ握りしめ、そうっと柱の陰から顔を出し、あらためて殿下達を窺った。
いい感じに、フレドリック様がのしかかっている。行くなら今だわ!
走りだそうと庭の方を向いた瞬間、目の端に人影が見えた気がして、足を止める。思わずそちらを見れば、いつのまに来ていたのか、一つ向こうの柱のところに男性が立っていた。
篝火に照らされて、顔の上半分を覆う眼鏡が不気味に光っている。
あれはシュリオス様!?
思っていたより背の高い方! それが真っ黒な衣装で、篝火に踊る真っ黒な影を引きずって、不気味も不気味、伝説の魔王みたい。特に、ぐるぐる眼鏡のせいで目の表情がわからないのが、得体が知れなくて怖い!
……なんということかしら。ヴィルへミナ殿下の気持ちがわかってしまった気がするわ……。
いいえ! いいえ! だからといって、仁義もなにもないやりようは、エレガントじゃないわ!
あ、もしかしてシュリオス様は、殿下達に気付いて、怒っているから不穏な雰囲気を醸し出しているとか……?
そうよね! 婚約者の不貞を見つけた男なんていう、泥沼三角関係で一番痛い役どころだもの、不機嫌にもなるわよね!
……あ。そんなものに陥っているところなんて、誰にも見られたくないのでは……。
す、と彼の足が動いた。す、す、す、すと、足音も立てずに、……まっすぐこちらに向かって来るー!?
あわてて靴を持っている手をスカートの襞の間に押し込んだ。同時に腰も落としてしゃがみこむ。素足を親族以外の男性に見せるなんて、淑女としてできないわ!
柱に背を押しつけて、気持ちだけじりじりと後退りつつも、柱の陰から出るわけには行かなくて、すぐに窮する。
心の中で何度も念じる。私、何も見ていません! 少々通りがかっただけで、あちらに誰かいるなんて気付いていませんし、高貴なあなた様のお名前なんて、しがない伯爵の娘である私は知るわけもありません! ですので、泥沼三角関係だということもわかっていませんから、どうぞ私のことは無視して通り過ぎてえええ、お願い通り過ぎてえええーーー!! いやああああー!? なぜ目の前で膝をつくのおおお!?
「レディ、どこかおかげんでも?」
間一髪で悲鳴を噛み殺した。
おかげん? おかげんでも? ……心配されている?
おおお! シュリオス様は紳士だった! 噂どおりの方だった! 目の前の婚約者と義弟の不貞を糾弾するより、具合の悪い婦人に手を差し伸べる方だったー!!
「ああああし、足を……」
「ああ、脱いでいましたね。靴擦れでも?」
脱いでいましたね!? えっ!? まさか脱いでいるところを見られていた!? どこから見ていたの!? 靴を握ったところからならいいのだけれど……。
「そ、その、挫いてしまって……」
「そうでしたか。……失礼」
シュリオス様が迫ってきて、その大きな影に体がすくむ。背に手がまわり、柱から引き離されて、いやああああっ、足を抱えられた! なにするのおおおおーっ!?
ふわりと体が浮き上がった。
「手当てできるところまで行きましょう」
うわああああ、ごめんなさい、ごめんなさい、不埒なことされるかと誤解しました。ものすごく! ものすごおく!! 親切な方だったのにーーー!!!
「ありがとう、ございます……」
あまりの申し訳なさに、声が震えた。
「痛そうですね。揺れても痛みますか?」
「いいえ! 大丈夫、です」
痛いのは、こんなにいい人を疑ったり騙したりしている心のほうです……。
「ああ、失礼、名乗りもしないで。得体の知れない男に連れ去られたら、恐ろしくも感じますね。私はシュリオス・ジェダオ。ジェダオ公爵家の者です」
やはりそうでした! 陰気そうとか思ってごめんなさい! 結構たくましいお体をしていますね!? 軽々とお姫様抱っこされておりますよ! お声も穏やかで深い響きがあって素敵です! それに、なにより紳士だわ! 絵に描いたような紳士!
「私はセリナ・レンフィールドと申します。ネレヴァ伯リオズ・レンフィールドの娘にございます。助けていただき、ありがとうございます」
「ああ、レンフィールド伯爵の。彼とは面識があります。
セリナ嬢、これから我が家の休憩室に行こうと思うのですが」
「いいえ! いいえ! 使用人の待合室へ連れて行ってくだされば、家の者がおりますので!」
「ですが、……その、セリナ嬢はストッキングも脱いでいたでしょう」
ぴゃっと肩が跳ねる。
ああああ、やはりこの方、私が靴を脱ぐところから、スカートをたくしあげて、ガーターの紐を解くところまで見ていたんだわーーーっ!?
「待合室へ行けば、多くの者にストッキングをはいていない姿を見られます。しかも、回廊でそんな姿をしているところを助けられたと知られれば、よからぬ噂をされるでしょう」
そうですね! 結婚前の娘が男性と密会していたかと思われますね! 貞操に問題ありとして、良縁は望めなくなります!!
「……たいへん恐縮ですが、ジェダオ様の休憩室をお借りしたく……」
「遠慮することはありません。それならばうちの者がいますから、手当ても内密に済ませられるでしょう」
「重ね重ねお手を煩わせますこと、誠に心苦しく思います」
「レディを助けるのは紳士として当然のことです。女性の憂いを払い、笑顔になってもらえるのなら、それだけで報われるものなのですよ」
これまで誠実な口調を崩さなかったのに、最後のところだけ笑みを含んだ声音でしたね!? これ以上気にしないように、冗談ぽく言ってまぎらわせてくださった! さすが紳士! 本物の紳士がここに居ます! ここまで紳士だと、もう返す言葉がありません!
「ありがとうございます」
私は躊躇いつつも、言われたとおり笑いかけてみた。
目のほうはぐるぐる眼鏡でわからないけれど、口元は両端が上がっている。くすっと喉の奥で笑う声が響いてきた。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】裏切られ婚約破棄した聖女ですが、騎士団長様に求婚されすぎそれどころではありません!
綺咲 潔
恋愛
クリスタ・ウィルキンスは魔導士として、魔塔で働いている。そんなある日、彼女は8000年前に聖女・オフィーリア様のみが成功した、生贄の試練を受けないかと打診される。
本来なら受けようと思わない。しかし、クリスタは身分差を理由に反対されていた魔導士であり婚約者のレアードとの結婚を認めてもらうため、試練を受けることを決意する。
しかし、この試練の裏で、レアードはクリスタの血の繋がっていない妹のアイラととんでもないことを画策していて……。
試練に出発する直前、クリスタは見送りに来てくれた騎士団長の1人から、とあるお守りをもらう。そして、このお守りと試練が後のクリスタの運命を大きく変えることになる。
◇ ◇ ◇
「ずっとお慕いしておりました。どうか私と結婚してください」
「お断りいたします」
恋愛なんてもう懲り懲り……!
そう思っている私が、なぜプロポーズされているの!?
果たして、クリスタの恋の行方は……!?
王家を追放された落ちこぼれ聖女は、小さな村で鍛冶屋の妻候補になります
cotonoha garden
恋愛
「聖女失格です。王家にも国にも、あなたはもう必要ありません」——そう告げられた日、リーネは王女でいることさえ許されなくなりました。
聖女としても王女としても半人前。婚約者の王太子には冷たく切り捨てられ、居場所を失った彼女がたどり着いたのは、森と鉄の匂いが混ざる辺境の小さな村。
そこで出会ったのは、無骨で無口なくせに、さりげなく怪我の手当てをしてくれる鍛冶屋ユリウス。
村の事情から「書類上の仮妻」として迎えられたリーネは、鍛冶場の雑用や村人の看病をこなしながら、少しずつ「誰かに必要とされる感覚」を取り戻していきます。
かつては「落ちこぼれ聖女」とさげすまれた力が、今度は村の子どもたちの笑顔を守るために使われる。
そんな新しい日々の中で、ぶっきらぼうな鍛冶屋の優しさや、村人たちのさりげない気遣いが、冷え切っていたリーネの心をゆっくりと溶かしていきます。
やがて、国難を前に王都から使者が訪れ、「再び聖女として戻ってこい」と告げられたとき——
リーネが選ぶのは、きらびやかな王宮か、それとも鉄音の響く小さな家か。
理不尽な追放と婚約破棄から始まる物語は、
「大切にされなかった記憶」を持つ読者に寄り添いながら、
自分で選び取った居場所と、静かであたたかな愛へとたどり着く物語です。
転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
皆様の応援のおかげでHOT女性向けランキング第7位獲得しました。
前世病弱だったニーナは転生したら周りから地味でダサいとバカにされる令嬢(もっとも平民)になっていた。「王女様とか公爵令嬢に転生したかった」と祖母に愚痴ったら叱られた。そんなニーナが祖母が死んで冒険者崩れに襲われた時に助けてくれたのが、ウィルと呼ばれる貴公子だった。
恋に落ちたニーナだが、平民の自分が二度と会うことはないだろうと思ったのも、束の間。魔法が使えることがバレて、晴れて貴族がいっぱいいる王立学園に入ることに!
しかし、そこにはウィルはいなかったけれど、何故か生徒会長ら高位貴族に絡まれて学園生活を送ることに……
見た目は地味ダサ、でも、行動力はピカ一の地味ダサ令嬢の巻き起こす波乱万丈学園恋愛物語の始まりです!?
小説家になろうでも公開しています。
第9回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作品
お堅い公爵様に求婚されたら、溺愛生活が始まりました
群青みどり
恋愛
国に死ぬまで搾取される聖女になるのが嫌で実力を隠していたアイリスは、周囲から無能だと虐げられてきた。
どれだけ酷い目に遭おうが強い精神力で乗り越えてきたアイリスの安らぎの時間は、若き公爵のセピアが神殿に訪れた時だった。
そんなある日、セピアが敵と対峙した時にたまたま近くにいたアイリスは巻き込まれて怪我を負い、気絶してしまう。目が覚めると、顔に傷痕が残ってしまったということで、セピアと婚約を結ばれていた!
「どうか怪我を負わせた責任をとって君と結婚させてほしい」
こんな怪我、聖女の力ですぐ治せるけれど……本物の聖女だとバレたくない!
このまま正体バレして国に搾取される人生を送るか、他の方法を探して婚約破棄をするか。
婚約破棄に向けて悩むアイリスだったが、罪悪感から求婚してきたはずのセピアの溺愛っぷりがすごくて⁉︎
「ずっと、どうやってこの神殿から君を攫おうかと考えていた」
麗しの公爵様は、今日も聖女にしか見せない笑顔を浮かべる──
※タイトル変更しました
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。
専業プウタ
恋愛
ミリア・カルマンは帝国唯一の公爵家の次女。高貴な皇族の血を引く紫色の瞳を持って生まれたワガママな姉の陰謀で、帝国一裕福でイケメンのレナード・アーデン侯爵と婚約することになる。父親であるカルマン公爵の指示のもと後継者としてアカデミーで必死に勉強してきて首席で卒業した。アカデミー時代からの恋人、サイラスもいる。公爵になる夢も恋人も諦められない。私の人生は私が決めるんだから、イケメンの婚約者になど屈しない。地位も名誉も美しさも備えた婚約者の弱みを握り、婚約を破棄する。そして、大好きな恋人と結婚してみせる。そう決意して婚約者と接しても、この婚約者一筋縄ではいかない。初対面のはずなのに、まるで自分を知っていたかのような振る舞い。ミリアは恋人を裏切りたくない、姉の思い通りになりたくないと思いつつも彼に惹かれてく気持ちが抑えられなくなっていく。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる