シチュボの台本詰め合わせ(男性用)

勇射 支夢

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彼に、お化け屋敷に連れてかれました

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「……いやぁ、思いのほか怖かったなぁ、あの屋敷。今時のお化け屋敷ってすげーな。なんかこう、バーってさ、飛び出してきて、ヒューンって近づいてきて、ゾワってくる感じ。あれって多分3D映像か何かだよな。あんだけ凄かったら、お化け平気なやつでも普通にビビるよなぁ。そうそう、さっき出てきた屈強そうなヤツだって、めっちゃビビってたよ。だからこう、みんな同じように怖かったわけで、つまりお前だけが変とかじゃないわけよ」
「なぁ、だからさ」
「そろそろ腕、離さない?」
「『ヤダ』、じゃなくてさ。ほら、俺が悪かったから。そこで飲み物買おうかなって」
「『いらない』……って、甘いもの飲んだら落ち着くかもだし、な? 『こうしてたほうが落ち着く』って……いや全然落ち着いてないじゃん。めっちゃ震えてるの分かるんだけど……『うるさい』? はい。ごめんなさい」
「ふふ……お前、そんなに可愛かったか? 『馬鹿にしてないか』って? いやいや、そうじゃなくてさ」
「今日はなんか、知らないお前をたくさん見れて嬉しいんだ。お前がそんなに怖がりなことは知らなかったし、お前は怖がると離してくれなくなるのも初めて知ったし、それでも震えが止まらないのに、頑なに腕を放してくれないのとか、すごくかわいい」
「きっと、俺の知らないお前はもっとたくさんあるんだろうな。そこそこ付き合いあるつもりでいたけど、こんなに新しいお前に出会えなんて思いもよらなかった。だからさ、俺はもっと思えが知りたいんだよ」
「腕に抱き着いてくれてるのも嬉しいっちゃ嬉しいけどさ、そうやって顔をうずめてないで、俺の顔も見てほしい。そうしてお前のことを知りたいし、俺のことももっと知ってほしい」
「だから、もっと」
 ―――お前のこと、教えてくれよ。
「震え、止まったな」
「いた! ごめんって! 痛い痛い! 分かってるって! それとお前が本当に怖かったことは話は違うって、分かってるから!」
「え? まさか。嘘じゃないさ。まあ確かにちょっと言葉は選んだけど、全部本心だよ」
「んじゃ、行こうぜ。そろそろパレードが始まっちゃうからさ。いい場所を知ってるんだ。取られる前に、早く行こうぜ?」
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